山茱萸とは?
「春黄金」の別名を持つ早春を代表する花の一つ
DATA
学名は「Cornus Officinalis」、英名は「Japanese Cornel」。
ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。
2月下~4月上旬、葉に先立ち5mmほどの黄色い小さな花を咲かせる(見頃は3月)。
中国と朝鮮半島原産、日本に渡来したのは江戸中期の1722年(享保7年)のことで、元々は薬用植物として持ち込まれ小石川薬園(現在の小石川植物園)と駒場薬園に植えられたのがはじまり。
高さ3~4m。
名前の由来
名前は中国名「山茱萸(さんしゅゆ)」を音読みしたもので、「茱萸」はグミのこと(初秋に楕円形の紅く熟したグミのような果実をつける)。
木全体が早春の光を浴びて黄金色に輝くことから「春黄金(はるこがね)」の別名を持つ
利用・用途
薬用
前述のとおり元々は薬用植物として日本に持ち込まれた。
種子を取り除き乾燥させた果実を生薬として用い、主な効用は滋養・強壮と止血、解熱作用。血行を促進しポカポカ、ゆったり感を感じることができる。
観賞用
また春を告げる花木のひとつとして観賞用の切り花や庭木、公園樹としても親しまれている。