化野念仏寺
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約8000体の石仏・石塔を供養する千灯供養で有名
平安時代以来の墓地であった化野に風葬され野ざらしだった遺骸を弘法大師・空海が集めて埋葬したのがはじまり。 現在も無縁仏となっていた約8000体の石仏・石塔が供養されている。 秋の紅葉と地蔵盆の時期の8月23・24日に行なわれる千灯供養で有名
化野念仏寺とは?(基本データ)
- 名前
- 化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)
- エリア
- 嵐山・嵯峨野
- ジャンル
- 正式名
- 華西山 東漸院(とうぜんいん) 化野念仏寺
- 建立・設立
- 伝・811年(弘仁2年)
- 創始者
- 伝・弘法大師空海
- 宗派
- 浄土宗
- 山号
- 華西山(かさいざん)
- 本尊
- 阿弥陀如来
- 寺紋
- アクセス
- 駐車場
- 近隣に民間の有料駐車場あり
- 拝観料
- 大人・大学 500円(団体400円)
高校・中学 400円(団体300円)
小人 無料(ただし保護者同伴)
※団体割引は30名以上
※障害者無料 - お休み
- 年中無休
ただし臨時宗教式典、気象状況(積雪・凍結等)により休観の場合あり - 拝観時間
- 3~11月 9:00~16:30
12~2月 9:00~15:30
4・5・10・11月の土日祝 9:00~17:00 - 住所
- 〒616-8436
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17 - 電話
- 075-861-2221
- FAX
- 075-881-9800
- 公式サイト
- あだしの念仏寺
化野(あだしの)念仏寺 Twitter
化野念仏寺の地図
化野念仏寺のみどころ (Point in Check)
京都市右京区嵯峨鳥居本化野(さがとりいもとあだしの)町にある浄土宗の寺院。
正式名は「華西山東漸院(かさいざんとうぜんいん)念仏寺」で、山号は華西山、本尊は寺伝にて湛慶(たんけい)作と伝わる阿弥陀如来(あみだにょらい)です。
そもそも「化野(あだしの)」の「あだし」とは仏教の言葉ではかない、むなしいとの意味で、また「化」の字は「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ変わる事や、極楽浄土に往来する願いなどを表わしているといいます。
和歌の世界では「化野の露」として人生の無常をあらわす枕詞にも使われているほか、吉田兼好の随筆「徒然草(つれづれぐさ)」や西行法師の歌の中で、人生の無常さが「化野」に例えられています。
その化野の地は、東山の鳥辺野(とりべの)や洛北の蓮台野(れんだいの)とともに古来より平安京の「三大葬送地」の一つで、当初は風葬の地として知られた場所でした。
寺伝によれば、平安初期の811年(弘仁2年)に弘法大師空海がそんお化野の地に葬送や死者の追善供養の寺として「五智山如来寺(ごちさんにょらいじ)」を開創し、野ざらしになっていた遺骸を埋葬したのがはじまりです。
ちなみにこの際に空海により土葬の習慣が伝えられるとともに、石仏を奉るようになったといわれています。
当初は真言宗の寺院でしたが、鎌倉時代に浄土宗の祖・法然(ほうねん)(源空)が中興して以後は浄土宗の寺院に。
法然が延暦寺の弾圧から逃れ愛宕山の月輪寺に籠った頃にこの地に念仏道場を開いたことから、現寺号に改められたといわれています。
その後、明治後期の1903年(明治36年)頃には地元の人々の協力の下で、何百年という歳月を経て無縁仏と化し化野の山野に散乱・埋没して忘れ去られていた石仏や石塔が掘り出して集められ、この地に祀られました。
これらの石仏・石塔群は境内の中央部に大小合わせて約8,000体あり、釈尊宝塔説法を聴く人々になぞらえて配列されているといい、賽の河原に模して「西院の河原」と名づけられています。
そしてこの「西院の河原」では毎年地蔵盆の8月23・24日の夕刻より、石仏石塔にろうそくを灯して供養する「千灯供養」が行われており、境内は幽玄な灯りに包まれます。
現在の本堂と庫裡は江戸時代の1712年(正徳2年)に黒田如水(官兵衛)の外孫にあたる寂道により再建。
境内には他に、裏手にある裏山の霊園へと続く道でCMなどの撮影にもよく使われるという「竹林の小径」や、「角倉素庵(すみのくらそあん)の墓」などの見どころがあります。
またお釈迦様の遺骨である仏舎利を祀る「仏舎利塔」と、その手前には京都ではここだけという、インドの仏教寺院ではよくある鳥居のような不思議な形をした「トラナ」が建っていることでも有名なほか、竹林の小径を経た境内の奥に祀られ、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道の六つの世界を表わす「六面六体地蔵」も有名で、時計回りに1体1体お水をかけて拝むことで、輪廻の輪から人間を救ってくれるといいます。
更に求めに応じてさまざまな姿に変え、悪いことや病気から守ってくださる「延命地蔵尊」や、人々を苦しみから救ってくださる「お迎え地蔵」、そして「水子地蔵」もあり、地蔵菩薩の縁日には水子供養が行われています。
春は桜、秋は紅葉の名所で、とりわけ紅葉は「西院の河原」を中心に美しく色づくことで知られています。
化野念仏寺の施設案内
主要伽藍
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参道入口
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石段
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釈迦・弥陀の石仏(二尊仏)
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受付
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入口
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西院の河原(賽の河原)
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紅葉
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石の阿弥陀三尊
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虫塚
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吐夢地蔵
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仏舎利塔
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塔門(トラーナ)
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お迎え地蔵
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参道
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霊園墓地
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枝垂桜
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地蔵堂(延命地蔵尊)
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本堂
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水子地蔵尊
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竹林入口
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紅葉
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竹の小径(竹林道)
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角倉素庵の墓
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六面六体地蔵
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霊園墓地
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庫裏(寺務所)
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季遊の間
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鐘楼
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紅葉
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天満宮
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不動明王
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WC
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三門(出口)
周辺
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愛宕街道(府道50号)
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今井駐車場
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曼陀羅山(五山の送り火 鳥居形)
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鳥居本八幡宮
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保全地区の案内板
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八体地蔵
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嵯峨鳥居本町並み保存館
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清滝道(府道137号)
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鳥居本バス停
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仙翁庵(平野屋別館)
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鮎の宿つたや
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愛宕神社一ノ鳥居
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平野屋
化野念仏寺の主な年間行事・カレンダー
年間行事
- 6/24
浄焚式(じょうぼんしき)
古くなった御札や塔婆、お守りなど燃やして供養する
13:00- 8/23・8/24
千灯供養(せんとうくよう)
地蔵盆の時期の時期に合わせて境内の西院の河原に祀られている8000余の石塔・石仏にろうそくを灯して供養を行う行事で、京都の夏の風物詩としてマスコミ等でもよく採り上げられる
明治時代に無縁仏を弔う行事として始められたといい、地元の人々はもちろん、数多くの灯りと石仏が作り出す幻想的な光景を一目見ようと多くの参拝客が訪れる
18:00点灯、21:00閉門(受付は17:30~20:30)
行事協力維持料として1,000円(小学生以下は無料)
2020年(令和2年)より8月最終土日の開催に- 11/23
お火焚(おひたき)
月並行事
- 毎月24日
水子供養(みずこくよう)
14:00より本堂にて約30分
供養の申込みは拝観時間内に随時受け付けている