真如堂(真正極楽寺) 京都観光

真如堂(真正極楽寺)

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真如堂(真正極楽寺)

女性を救済する「女人の寺」として有名な紅葉の名所

天台宗の寺院。984年に比叡山の戒算上人が創建し一条天皇の勅願寺となる。応仁の乱で焼失後江戸期に再建。 「頷きの阿弥陀」として知られる本尊阿弥陀如来立像は京都六阿弥陀の一番手。 四大財閥三井家の菩提寺で秋は紅葉の名所として有名。三重塔も印象的

真如堂(真正極楽寺)とは?(基本データ)

名前
真如堂(真正極楽寺)(しんにょどう(しんしょうごくらくじ))
エリア
岡崎・吉田・鹿ケ谷
ジャンル

寺社 東山連峰 紅葉 南天 椿 馬酔木 山茱萸 沙羅双樹 百日紅 木槿 極楽往生 六阿弥陀 洛陽三十三所観音 神仏霊場会 通称寺 三重塔 門前名物 お精霊さん・万灯会 除夜の鐘 涅槃会

正式名
真正極楽寺
建立・設立
984年(永観2年)
1693年(元禄6年)、現在地に再建
創始者
[開基] 東三条院(藤原詮子)
[開山] 戒算(かいさん、かいざん)
宗派
天台宗
山号
鈴聲山(れいしょうざん)
本尊
阿弥陀如来(重文)
別名「頷きの阿弥陀」「頭振(かぶりふ)りの阿弥陀」
寺紋
三つ藤巴紋
札所等
洛陽六阿弥陀めぐり 第1番
洛陽三十三所観音霊場 第5番(新長谷寺)
神仏霊場巡拝の道 第111番
通称寺の会(京の通称寺霊場)
アクセス
  • 祇園四条駅から京阪電車鴨東線「出町柳」駅下車 徒歩約30分
  • 叡山電鉄叡山本線「出町柳」駅下車 徒歩約30分
  • 三条京阪駅から京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅下車 北へ徒歩約22分
  • 京都市営バス「錦林車庫前」(5・17・32・93・急100・急102・203・204号系統)下車 徒歩約8分
  • 京都市営バス「真如堂前」(5・32・93・203・204号系統)下車 徒歩約8分
駐車場
普通車5台程度(無料)
マイクロバス以上は京都市営銀閣寺観光駐車場などに回送のこと
※紅葉期は駐車不可
拝観料
境内・本堂は拝観自由
■庭園
├大人 500円
├高校生 300円
├中学生 200円
└小学生・障害者 無料
※団体15名以上は1割引
お休み
不定休(行事に伴い不定期、公式サイトをチェックのこと)
拝観時間
9:00~16:00(受付15:45まで)
住所
〒606-8414
京都府京都市左京区浄土寺真如町82
電話
075-771-0915
FAX
075-771-1823
公式サイト
真正極楽寺 真如堂
真如堂 ぶらり歩き Facebook
真如堂(shinnyodo_official) Instagram
第五番札所 新長谷寺(真如堂) 洛陽三十三所観音巡礼
真如堂(真正極楽寺) 通称寺の会

真如堂(真正極楽寺)の地図

真如堂(真正極楽寺)のみどころ (Point in Check)

京都市左京区浄土寺真如町、京都市内東部、東山連峰と鴨川に挟まれた黒谷の丘の北側、神楽岡=吉田山の東に位置する比叡山延暦寺を本山とする天台宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来。

「真如堂」は通称で、正式名称は「真正極楽寺」となります。
真正極楽寺の名前の由来は「極楽寺」という寺名が多い中で、こここそが正真正銘の極楽の寺であるという意味だといいます。
また真如堂は元々は本堂の呼び名でした。

真如堂縁起によると、平安中期の984年(永観2年)に比叡山の僧・戒算(かいさん、かいざん)が、夢告により慈覚大師円仁作で比叡山常行堂の本尊・阿弥陀如来を、神楽岡のこの地に安置したのがはじまりとされています。
元々この地には藤原道長の姉で、円融天皇の女御であり第66代・一条天皇の母でもある東三条院(東三條女院、藤原詮子)の離宮があった場所でした。

994年には一条天皇の勅願寺となり、不断念仏の道場として浄土宗の法然、浄土真宗の親鸞をはじめとする多くの念仏行者や民衆の信仰を集め、とりわけ女性の信仰が厚かったといいます。

その後「応仁の乱(1467-77)」などの戦禍で堂宇を焼失し、足利将軍家や豊臣秀吉により近江国の坂本や京都市内の各地を転々とした後、江戸前期の1693年(元禄6年)に東山天皇の勅により旧地に戻って再建され、現在に至っています。

本尊の阿弥陀如来(重文)は「頷きの阿弥陀(頭振(かぶりふ)りの阿弥陀)」とも呼ばれており、円仁(慈覚大師)が「修行者を守護して下され」と祈ると首を横に振り、「衆生、特に女性をお救い下され」と祈ると頷いたという伝説で知られています。
長野善光寺、京都の清凉寺とともに「日本三如来」の一つであり、また「京洛(けいらく)六阿弥陀巡り」の第1番札所にもなっています。

広々とした境内には江戸中期建立の巨大な本堂や三重塔、大師堂、鐘楼堂などが建ち並び、塔頭は8院(9院?)。
とりわけ三重塔は優美な姿でシンボル的存在となっています。

また東山を借景にした「涅槃の庭」や和風モダンな「随縁の庭」もあるほか、境内の鎌倉地蔵は栃木県那須の殺生石(せっしょうせき)にまつわる伝説があり、祈願すれば無実の罪を晴らすことができるといわれています。

寺宝としては「法華経(ほけきょう)六巻」が仏師・運慶の願経として知られ国宝。
その他に紙本着色真如堂縁起、絹本着色普賢菩薩(ふげんぼさつ)像、慈円僧正消息(しょうそく)が国の重要文化財に指定されています。

四大財閥として知られる三井家の菩提寺でもあり、家祖・三井高利夫妻ら三井一族の墓石があるほか、11月5~15日に修され浄土宗の重要な仏教行事である念仏法要「お十夜(じゅうや)(十夜法要)」はここが発祥といわれています。

春は桜、秋は紅葉の名所としても有名で、普段は閑静な境内ですが、とりわけ近年は紅葉の名所として人気が高く、秋には多くの参拝客が訪れます。

真如堂(真正極楽寺)の施設案内

 

伽藍

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    参道

     

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    駐車場

     

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    赤門(総門)

     

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    参道

     

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    鎌倉地蔵

     

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    三重塔(法華塔)

     

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    縣井観音

     

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    花の木

     

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    手水舎(閼伽水)

     

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    休憩所

     

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    茶所

     

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    善光寺如来

     

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    WC

     

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    千体地蔵堂

     

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    去来句碑

     

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    新長谷寺

     

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    元三大師堂

     

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    北参道

     

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    真如山荘(研修道場)

     

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    庫裏

     

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    本坊(真正極楽寺)

     

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    赤崎弁天

     

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    伝教大師巡錫之像

     

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    京都映画誕生の地碑

     

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    本堂(真如堂)

     

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    菩提樹

     

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    渡り廊下

     

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    宗恭殿

     

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    書院

     

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    随縁の庭

     

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    位牌殿(仏殿)

     

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    開山堂

     

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    燈明寺灯籠?

     

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    涅槃の庭

     

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    大玄関

     

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    本堂裏庭(紅葉)

     

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    灯籠台石?

     

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    宝蔵(経蔵)

     

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    万霊堂(萬霊堂)

     

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    薬師堂

     

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    三井二木会物故社員慰霊塔(三井家墓地)

     

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    東参道

     

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    換骨堂(元真如堂)

     

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    日吉神社

     

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    鐘楼堂

     

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    三千仏名堂

     

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    阿弥陀如来露仏坐像

     

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    石仏群

     

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    たてかわ桜

     

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    小林君碑

     

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    参道

     

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    向井去来の墓?

     

塔頭寺院

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    法伝寺(咤枳尼尊天)

     

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    法輪院

     

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    松林院

     

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    地蔵庵

     

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    理正院

     

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    喜運院

     

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    東陽院

     

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    覚円院(去来の寺)

     

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    連理のもみじ

     

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    吉祥院

     

周辺

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    陽成天皇神楽岡東陵

     

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    吉田山荘

     

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    吉田神社

     

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    宗忠神社

     

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    駐車場

     

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    黒谷北門

     

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    金戒光明寺(黒谷)

     

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    黒谷西雲院

     

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    文殊塔

     

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    会津墓地

     

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    平安神宮

     

真如堂(真正極楽寺)の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1/1
修正会(しゅしょうえ)

 

2/2・2/3
節分会

般若心経を2日間で365回唱えることで厄除けと無病息災を祈念する法要
南天の枝を持った赤鬼の練り歩きおよび薬湯「招福湯」の接待、立春大吉護符の授与

3月
涅槃会(「大涅槃図」公開)

宝物特別拝観
縦6.2m×横4.5mの巨大な涅槃図が本堂内陣との結界に吊るされる
3月15日の涅槃会では無病息災のご利益がある京菓子「花供曽(はなくそ)」を授与

7/25
宝物虫払会(ほうもつむしばらいえ)

「真如堂縁起」など、寺所有の寺宝約200点を本堂にて土用の風を通し虫干しを兼ねて一般公開
「安倍晴明蘇生之図」を前に「結定往生印」を授与するコーナーや、暑気払いとして寺秘伝の「枇杷湯」の無料接待も
雨天の場合は中止

8/16
精霊送り(精霊送り灯ろう供養会)

京都の夏の風物詩で、お盆にお迎えした精霊を再び冥府に送り返す精霊送り「五山の送り火」が20:00より開始されるのに先立つ19:30より開催
本堂前に「大」の字型などに並べられた灯籠などに明かりが点される中、本堂で精霊送りの法要も営まれる(2008年より前は池の中に灯ろうを浮かべて供養していたという)
献灯は7月初旬頃~前日まで受付
一般申込みも可能で、メールでも受け付けている

10/14~10/16
引声阿弥陀経会

慈覚大師円仁が唐に渡った際に、五台山(ごたいさん)にて生身の文殊菩薩から伝授されたという、極楽世界八功徳池の波の音に唱和する「引声阿弥陀経(いんぜいあみだきょう)」の法会
経に節をつけ長い時間をかけて唱え、16日に結願(けちがん)を迎える

11/5~11/15
お十夜(おじゅうや)(十夜鉦講・十日十夜別時念仏会)

「この世で10日10夜善いことをすれば、仏国土で千年善いことをしたことに勝る」という「無量寿経」の教えを根拠とし、また阿弥陀如来の法恩に対する感謝のための法要で、結願の日まで毎晩、肩衣を付けた鉦講員が直径約30cmの鉦を打ち、阿弥陀仏を念ずる
結願の15日は「お練り法要」が営まれ、本尊を間際まで近づいて参拝することができる
中風よけの小豆粥の接待も

室町幕府第8代将軍・足利義教の執権職をしていた伊勢守貞経の弟・平貞国は無常を感じて真如堂に籠り出家を決意するが、夢告により思い止まり家に戻ってみると、兄が謹慎となっており代わりに家督を継ぐこととなった
これにより家の断絶を防ぐことができたことを阿弥陀様の功徳のおかげと感激し、10日10夜の念仏を唱えたのがはじまりで、現在は浄土宗の重要行事の一つとなっているが、真如堂はその先駆けで、後に後土御門天皇の勅命により鎌倉・光明寺でも行われ、全国の浄土宗寺院に広まっていった

11/5
開闢法要 5:30頃~6:00頃

11/6~11/14
法要 18:00頃~19:00頃

11/15
結願法要 14:00~15:00頃
ご閉帳法要 17:00~18:00頃

11月
「観経曼陀羅」公開

宝物特別拝観
縦5m×横4.4mの巨大な観経曼荼羅が本堂内陣との結界に吊るされる

12/31
除夜の鐘

参拝者も参加可能、最初は僧侶が撞き、その後先着順に4~5人で1回ずつ撞く
回数は108回と決まっており、数を数える係の僧もいて自分が撞いた鐘が何回目か聞くことができる心遣いも
梵鐘は江戸中期の1759年に鋳造、直径171cm、高さ285cm、重さ約3.1t、第二次世界大戦の最中に戦時供出されたが奇跡的に難を逃れ戦後寺に戻ってきた逸話を持つ
当日は薬湯の無料接待も

月並行事

毎月3日
護摩供法要

元三大師堂

 
京洛六阿弥陀めぐり・六阿弥陀縁日

 

花ごよみ

 
南天(ナンテン)

総門の手前ほか、境内のあちこちで見られる

 
椿(ツバキ)

 

 
馬酔木(アセビ)

境内に約30本

 
山茱萸(サンシュユ)

本堂裏、薬師堂の周辺

 
桜(サクラ)

 

4月中~5月初
藤(フジ)

本堂南側の露仏前に藤棚があり、4種類が順々に咲いていく

 
沙羅双樹(サラソウジュ)

本堂正面左、本堂正面右手前の前庭にはシナノキ科の菩提樹(ボダイジュ)もあり、京都巨樹名木に指定されている

 
百日紅(サルスベリ)

三重塔付近に接するように植えられた百日紅の巨木は1976年(昭和51年)に「京都巨樹名木」に指定されている

 
萩(ハギ)

本堂前や三重塔そば

7月中~9月中
木槿(ムクゲ)

朱塗りの総門(赤門)手前の参道から正面階段の下付近にかけての左側
高さ1mほどのムクゲが10数種約30本、白、紫、ピンクと色とりどりの花を咲かせる

 
紅葉(こうよう)

 

真如堂(真正極楽寺)のレポート・旅行記

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