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涅槃会 京都の伝統行事

涅槃会 (ねはんえ)

「涅槃」とは元々は吹き消すこと、または吹き消された状態を意味する言葉で、仏教においては究極の理想の世界、すなわちあらゆる煩悩から解放された「悟り」の境地を指しますが、現在は仏教の開祖である釈迦の入滅のことをこう呼び、釈迦の亡くなった命日である陰暦2月15日にその遺徳を偲んで行われる法要のことを「涅槃会」と呼んでいます。

4/8の釈迦の誕生日を祝う「仏生会(ぶっしょうえ)」、12/8の釈迦が悟りを開いた日を記念する「成道会(じょうどうえ)」とともに三仏会(釈迦の三大法要)の一つで、飛鳥時代に奈良の元興寺で始められたのが最初といわれています。

涅槃会においては文字が読めない人々にも仏教の教えを説くことができるように釈迦の入滅の姿を描いた「涅槃図」を掲げるのが一般的で、釈迦の最後の説法を記した「遺教経(ゆいきょうぎょう)」を読み、あられ餅や煎り豆などのお供え菓子が供されます。

授与されるお供え菓子は「花供御(はなごく)」またはその見た目から釈迦の「花御供(はなくそ)」と呼ばれ、食べると1年間無病息災で過ごせるといわれています。

京都では2月15日、または旧暦の2月15日にあたる3月14日~16日頃に行われ、京都に春を告げる風物詩として親しまれており、中でも東福寺と泉涌寺の涅槃会は日本でも有数といわれる巨大な涅槃図が公開されることで有名です。

また清凉寺の涅槃会では京の三大念仏狂言の一つで国の重要無形民俗文化財「嵯峨大念仏狂言」が奉納され、京都三大火祭「お松明式」が行われるなど有名な涅槃会の一つです。

寺社名 エリア イベント名 ポイント HP
千本釈迦堂(大報恩寺) 千本釈迦堂
(大報恩寺)
北野・西陣 千本の釈迦念仏
(千本釈迦念仏)
(遺教経会)
3/22に行われ国宝・本堂にて重文「釈迦涅槃図」も特別公開
釈迦の最後の説法を記した「遺教経」を誰にでも分かりやすく訓読みし「大原声明千本式」と呼ばれる独特の節をつけて唱和し最後に「南無釈迦牟尼仏」と念仏を唱える
鎌倉時代の文永年間(1264~75)に第2世・如論上人によって始められたと吉田兼好の「徒然草」に記述されている歴史ある伝統行事
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本法寺 本法寺 北野・西陣 春の特別寺宝展 涅槃図公開 3/14~4/15、本阿弥家の菩提寺で長谷川等伯ゆかりの寺として有名(塔頭・教行院を宿としゆかりの作品や品々が多数残る)
安土桃山時代を代表する絵師・長谷川等伯筆で重文の「仏涅槃図」の実物を公開
涅槃図は1599年、等伯61歳の時に描かれ縦10m、横6mの日本最大級を誇る
また涅槃会館にて「春季特別寺宝展」も開催され光悦作品や日蓮宗の歴代上人の書画、光悦作で国の名勝「巴の庭(三つ巴の庭)」も公開される
[HP]
知恩院 知恩院 祇園・東山 涅槃会 2/13~2/15
集会堂内正面に「涅槃図」を掲げ遺教経を唱える
有縁の方々の回向も受付
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清水寺 清水寺 祇園・東山 涅槃会 2/15の9時より経堂にて「涅槃会」の法要、法要後「大涅槃絵」を無料で一般公開、その後数日間公開される
涅槃図は縦391cm、横303cmの大きさで1708年、江戸時代の狩野派の絵師・山口雪渓の筆による、2003年に全面的に修復
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高台寺 高台寺 祇園・東山 特別公開 涅槃図展 2/1~2月後半、「八相涅槃図」を方丈にて公開
涅槃図は約660年前の南北朝時代1350年頃の作(作者は不明)、縦182cm、横幅238cmの横長で釈迦が入滅する場面の周囲に誕生から涅槃までの生涯が描かれている 2012年に2年の修復期間を経て公開を再開
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真如堂(真正極楽寺) 真如堂
(真正極楽寺)
岡崎・吉田・鹿ケ谷 涅槃会 3/1~31まで3月の1か月間本堂にて涅槃図を公開、涅槃会の法要は3/15に行われる
涅槃図は江戸中期の1709年に三井家の女性たちの寄進により制作され2010年に平成の大修復が行われた、縦6.2m、横4.5m、動物や魚類・昆虫など127種類が描かれその種類の多さは日本最多といわれる
餅を焼いて黒砂糖を絡めた無病息災の「花供曽」あられが授与されることで有名
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天龍寺 天龍寺 嵐山・嵯峨野 涅槃会 3/15、法堂に於いて「涅槃会」の法要
涅槃図「刺繍八相大涅槃図」の特別公開は3/1~3/23
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清凉寺(嵯峨釈迦堂) 清凉寺
(嵯峨釈迦堂)
嵐山・嵯峨野 涅槃会と嵯峨大念仏狂言とお松明式 3/15、当日は拝観無料
10時より「護摩焚き」、15時より「護摩木厄除祈願」
15時半より狂言堂にて「嵯峨大念仏狂言」、京の三大念仏狂言の一つで国の重要無形民俗文化財(「花盗人」「釈迦如来」「土蜘蛛」)、自由に鑑賞可
18時半より「涅槃会大法要」
法要ののち20時頃からの「お松明式」は京都でも最も古い行事の一つで京都三大火祭の一つ
釈迦を荼毘に付したときの様子を再現したもので、高さ約7mの3基の大松明に火が点けられ、その燃え具合でその年の豊作の吉凶を占う
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光明寺(粟生光明寺) 光明寺
(粟生光明寺)
西山 涅槃会 2/15、14時より釈迦堂にて涅槃会法要
涅槃図は南北朝時代のもので長岡京市指定文化財
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東福寺 東福寺 東福寺・稲荷 釈迦涅槃会 3/14~3/16
通常非公開の本堂にて大涅槃図を公開、縦12m、横幅6m、室町期の画家・吉山明兆の作で「魔除けの猫」が描かれているのが珍しい
本堂の天井の堂本印象筆の巨大な蒼龍図(雲龍図)も見ることができる
国宝三門と塔頭・龍吟庵の特別公開、方丈庭園で寺宝展も開催
期間中は「花供御」を販売するほか、東福寺未生流による献花展・呈茶、尺八献笛、甘酒の接待も
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泉涌寺(御寺) 泉涌寺
(御寺)
東福寺・稲荷 涅槃会 3/14~3/16
一般公開される大涅槃図は縦16m、横8mで日本最大で仏殿いっぱいに掲げ修法される
紙本極彩色で江戸中期、明誉古かん(石へんに間)上人の筆によるもので、奈良・東大寺に奉納する予定で描かれたものといわれる
法要は3日間だが涅槃図は3/11より拝観可能
期間中のみねはんあられ「花御供」の特別授与、華道月輪未生流いけばな展「花ふたたび~蔀を上げて」も同時開催、泉山会による厄除そばの振る舞いも
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大徳寺 大徳寺 紫野・鷹ヶ峯 涅槃会 2/15直前の日曜日に仏殿にて「涅槃会」の法要
「仏涅槃図」は永徳の父・狩野松栄の筆で重文、縦591cm、横352mで本法寺(長谷川等伯筆)と東福寺(明兆)とともに三大涅槃図とされる
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大原三千院 大原三千院 大原・八瀬・比叡山 涅槃会 2/15、宸殿にて涅槃図を掲げ法要
参拝者に五色豆の無料授与
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酬恩庵一休寺 酬恩庵一休寺 京田辺 涅槃会 3/15、1987年より公開し涅槃図公開は涅槃会の時のみ
方丈にて3幅の涅槃図をかかげ法要
涅槃図は南北朝時代のもの縦69cm横幅51cm、室町初期のもの縦250cm横幅185cm、そして江戸期1795年絵師・原在中のもの縦250cm横幅180cm
住職やガイドによる説明あり
[HP]

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