如意寺
1万株のみつばつつじと花説法で有名な久美浜湾前の寺
高野山真言宗。仁王門の門前に久美浜湾が広がる海の見える寺。 奈良時代行基創建の古刹で本尊十一面観世音菩薩や閼伽水は眼守護のご利益。 四季の草花が咲く関西花の寺25ヶ所第七番札所で1万株が境内をピンク色に染めるみつばつつじは特に見事。 厄除の日切不動尊や8月の千日会、住職による花説法も人気
如意寺とは?(基本データ)
- 名前
- 如意寺(にょいじ)
- エリア
- 京丹後
- ジャンル
- 建立・設立
- 奈良時代の天平年間、行基の開基により創建
山上より霊火が出て海に入り、また海より出て山に昇る奇瑞を見て、漁師に網を引かせたところ、如意宝珠が得られたという
そこで行基は伽藍を建立して如意宝珠を納め「宝珠山如意寺」と号する
鎌倉後期の1295年(永仁3年)、伏見天皇が深く帰依し藤原定成を勅使として「如意寺」の勅額を下賜
1427年(応永34年)の兵火で多くを焼失
その後戦国期の天文、江戸時代の寛文・寛延・寛政、また明治後期に復興事業が行われ今日に至る
現在の伽藍は1963年(昭和38年)より旧地の観音山(久美浜湾西岸)から末寺大円寺跡である飛地境内地に順次移転したもの - 宗派
- 高野山真言宗
- 山号
- 宝珠山
- 本尊
- 十一面観音菩薩
- 寺紋
- 札所等
- 関西花の寺二十五カ所 第7番
- アクセス
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- 丹鉄宮豊線「久美浜」駅下車 徒歩約15分または車・タクシーで約3分
- 京都縦貫自動車道「与謝天橋立IC」より国道312号経由で約45分
- 北近畿豊岡自動車道「八鹿氷ノ山IC」より約45分
- 駐車場
- 乗用車100台、大型バス10台 無料
- 拝観料
- 入山無料(志納200円)
■花説法は10名以上の団体で予約が可能(有料)
├4月中 1人300円(35人以上の場合270円)
└上記以外 1人250円(人数にかかわらず)
※時間人数の都合で花説法を聴けない場合の団体入山料については要相談 - お休み
- 無休
- 拝観時間
- 8:00~17:00
- 住所
- 〒629-3409
京都府京丹後市久美浜町1845 - 電話
- 0772-82-0163
- FAX
- 0772-82-0563
- 公式サイト
- 宝珠山 如意寺
如意寺 Facebook
如意寺 Instagram
第7番 如意寺 関西花の寺二十五カ所
如意寺の地図
如意寺のみどころ (Point in Check)
京都府京丹後市久美浜町、丹後半島の西の付け根に位置し、門前すぐに久美浜湾の穏やかな内湾が広がる景勝地にある高野山真言宗の寺院。
寺伝によればその歴史は古く、奈良時代の天平年間、名僧として知られる行基によって開創。
当地に滞在していた際に山上より霊火が出て海に入り、また海より出て山に昇る奇端を見て、猟師に網を引かせたところ如意宝珠が得られたことから、伽藍を建立して如意宝珠を納め、「宝珠山如意寺」と号したのがはじまりと伝えられています。
鎌倉後期の1295年(永仁3年)に伏見天皇より「如意寺」の勅額が下賜され、寺領500石、十二の院坊を有するなど繁栄を見せるも、1427年(応永34年)の兵火で焼失。
その後戦国時代の天文年間、江戸時代の寛文・寛延・寛政年間や江戸後期に復興事業が進められ、現在の伽藍は1963年(昭和38年)頃から1976年(昭和51年)にかけて久美浜湾西岸の観音山(宝珠山)から現在地に順次移転されたものです。
本尊の十一面観世音菩薩は、行基作と伝えられる秘仏で、眼守護に霊験あらたかなほか、この他にも本堂左手に湧き出る「閼伽井(あかい)の水」も眼病・諸病に効くとされる霊水として知られ、汲みに訪れる人も数多くいます。
また厄除け・諸祈願の「日切不動尊(ひぎりふどうそん)」でも有名で、弘法大師空海の作と伝えられ、日を切って願をかけると必ず叶う「日切り(ひぎり)のお不動さん」として多くの人に親しまれており、4月1日には「日切不動尊大祭」も開催されています。
また像を安置する「不動堂」は1983年(昭和58年)に金閣寺再建時の初期棟梁としても知られる中村淳治の手による建造で、和・唐・天竺の三様式を融合した日本唯一の建築様式である「重層宝形造(ほうぎょうづくり)」が印象的な建造物です。
海沿いにある寺にもかかわらず、よく整備された広い境内には山間やや山里の寺院にも負けないほどの草木が生い茂り、「関西花の寺二十五ヵ所霊場」の第7番札所にも選ばれるなど、花の寺としても有名です。
山野草を含めて約300種ともいわれる四季折々の草花が楽しめ、季節の花を目的とした団体ツアーも絶えませんが、中でも有名なのが4月上旬から中旬にかけてのミツバツツジで、隣接する山の斜面一帯に約1万株が自生するといい、境内の山道を約5~10分かけて巡ることができる「回遊散策道」は花のトンネルと化し、色鮮やかな赤紫色の濃いピンクに染まります。
また散策道と一体である本堂裏の「木洩れ日の小径」(山野草の庭)も見逃せないスポットで、「四季の山野草 珠山千年石の庭」とも呼ばれ、山野草だけで250種あるといいます。
住職による花などを題材に楽しくかつためになる法話「花説法(はなせっぽう)」は団体予約が必要なものの人気なほか、行事としては他に8/9の「千日会(せんにちえ)」が有名で、一日お参りすれば千日の御利益があるという夏祭りで、対岸の兜山の大文字に火が灯され、門前の久美浜湾では灯篭流しや花火大会も行われます。
周辺環境としては、夕日ヶ浦温泉や豊岡、城崎温泉、出石、天橋立などから20~50分の距離にあり、併せて巡るのもおすすめです。
如意寺の施設案内
境内
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仁王門
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寺号標
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駐車場
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久美浜湾の眺め
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金剛力士像
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下駄
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曼陀羅宝壺
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休憩所
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お手洗
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庫裡・受所
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手水舎
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石段
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鐘楼
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不動堂への参道
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歌碑
日を切りて 願ふこころを 松風の音も さやいに返す 力佛
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石灯籠
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六角堂(絵馬堂)
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宝篋印塔
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不動堂(日切不動尊)
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石段
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水子地蔵
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池
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六体地蔵
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子安地蔵堂
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地蔵群
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石段
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本堂
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びんずる
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願い叶う割り札守り奉納所
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閼伽井の水
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木漏れ日の小径(山野草)
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珠山千年石の庭(四季の山野草)
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散策道入口
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みつばつつじ山散策道
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散策道終点
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手洗所
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石碑
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周辺
如意寺の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1~1/3
初詣
新春護摩祈願、縁起物の授与、3日間甘酒接待
約3万人が訪れるという- 2/3
節分祭(節分厄除星祭祈祷会)
節分護摩祈願、甘酒接待
- 4/1
日切不動尊大祭
柴灯大護摩厳修、住職による「花説法」、露店の出店も
- 8/9
千日会観光祭(如意寺本尊会)
一日お参りすれば千日の御利益があるという夏祭り
19:00より千日会護摩祈願法要
19:30より仁王門前の久美浜湾にて花火、灯篭流し、対岸の兜山の大文字焼き- 11月
七五三まいり
- 12/25・12/31~1/3
久美ナリエ
かぶと山の大文字に電飾が施される
- 12/31
除夜の鐘
11:40より自由に鐘が撞ける
甘酒接待
月並行事
- 毎月1日
一日詣り(ついたちまいり)(一日護摩)
不動堂にて護摩厳修
花ごよみ
- 2月上~
梅(ウメ)
3月には紅梅も楽しめる
- 3月上~
椿(ツバキ)●
- 3月上~
辛夷(コブシ)
- 3月上~
満作(マンサク)●
- 3月上~
水仙(スイセン)
- 3月下~11月下
山野草●
多数の野草が楽しめる
桜(サクラ)
- 4月上~5月上
躑躅(ツツジ)
海の見える境内周辺には約1万株のみつばつつじが自生し、4月上~中旬にかけて境内周辺をめぐる散策道や山の斜面を赤紫色に埋め尽くす
4月下旬からは平戸躑躅(ヒラドツツジ)- 4月上~
石楠花(シャクナゲ)●
- 4月上~
木蓮(モクレン)●
- 4月上~
花筏(ハナイカダ)●
- 5月下~
山法師(ヤマボウシ)●
- 5月下~
沙羅双樹(サラソウジュ)●
- 5月下~7月上
紫陽花(アジサイ)●
5月下旬から山紫陽花(ヤマアジサイ)
6月下旬から紫陽花(アジサイ)- 8月上旬~下
百日紅(サルスベリ)●
- 9月上~下
萩(ハギ)
白萩
- 11月上~
紅葉(こうよう)
- 11月下旬~1月下
山茶花(サザンカ)●