神谷太刀宮神社
近畿で唯一四道将軍・丹波道主命を主神とし宝剣を祀る
久美浜駅の北西に位置。近畿で唯一、四道将軍丹波道主命を主神とし神名帳(延喜式)にも記録される由緒を持つ。 丹波道主命が所持していた宝剣・国見剣を祀ることから「太刀宮」とも。 神社裏の森は文化財環境保全地区で巨石が転がり磐座や二つに割れた形の岩も。毎年10/10の秋祭りには勇壮な太鼓台を奉納
神谷太刀宮神社とは?(基本データ)
- 名前
- 神谷太刀宮神社(かみたにたちのみやじんじゃ)
- エリア
- 京丹後
- ジャンル
- 建立・設立
- 崇神天皇10年9月、四道将軍・丹波道主命が「神谷神社」を創始
道主命の亡き後に現在地の小谷の里にて「太刀宮」を創建
奈良時代に小谷の里の「太刀宮」に「神谷神社」が合祀されて現在の「神谷太刀宮大明神」の形となるがその後荒廃
1781年(天明元年)に現在の社殿が再建される - 祭神
- [主祭神]
丹波道主命(たんばみちぬし)(たにわのみちぬしのみこと)
[配祀]
八千矛神(やちほこのかみ)
天神玉命(あまのかみたまのみこと)
天種子命(あまのたねこのみこと) - ご利益
- 厄除け・方除
- 例祭
- 10月上(神谷太刀宮大祭)
- 神紋・社紋
- アクセス
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- 丹鉄宮豊線「久美浜」駅下車 徒歩約5分
- 京都縦貫自動車道「与謝天橋立IC」より国道312号経由で約45分
- 北近畿豊岡自動車道「八鹿氷ノ山IC」より約45分
- 駐車場
- あり 無料
- 拝観料
- 無料
- お休み
- 拝観時間
- 境内自由
- 住所
- 〒629-3410
京都府京丹後市久美浜町1314 - 電話
- 0772-82-0029
- FAX
- -
- 公式サイト
- 京丹後久美浜 神谷太刀宮 Facebook
神谷太刀宮(神谷神社) Instagtram
神谷太刀宮神社の地図
神谷太刀宮神社のみどころ (Point in Check)
京都府京丹後市、KTR「久美浜」駅より北西へ約300mほどの場所に位置にある全国で唯一四道将軍として知られる「丹波道主命(たにわのみちぬしのみこと)」を主祭神として祀る神社で、「神谷太刀宮」「太刀宮」の通称で知られています。
「日本書紀」によると、第10代・崇神天皇の時代の紀元前88年(崇神天皇10年)9月、天皇は天下を征するため各地に「四道将軍」を派遣したとの記述がありますが、勅命を受けて派遣された4人の将軍とは、
大彦命(おおひこのみこと)を北陸に、
武渟川別(武淳川別命)(たけぬなかわわけ)を東海に、
吉備津彦命(きびつひこ)を西海(山陽地方)に、
丹波道主命(たにわのみちぬしのみこと)を丹波(山陰地方)に
をそれぞれ派遣したと記されています。
このうち丹波道主命はまたの名を丹波比古多多須美知能宇斯大王といい、四道将軍中の随一といわれた人物で、平定のため山陰地方に向かうのに際して、御本社より南西へ約2km、丹後と但馬の国境である神谷の里・明神谷(現在の大字神谷小字明神谷)に、出雲国より八千矛命(やちほこのかみ)、天神王命(あまのかみたまのみこと)、天君子命(あめのたねこのみこと)の三座の神々を迎えて社を創建。
当時強大な文化を有していた出雲の人々の人心を掌握するとともに武運長久と前途の平安を祈願し、大和朝廷に従わせるようにしたのが「神谷神社」のはじまりと伝えられています。
丹波道主命は山陰地方平定の後、国人となって永く久美浜の地に留まり、熊野郷河上庄(現川上地区)の豪族の娘・河上麻須郎女(丹波河上摩須郎女)を妃として四子をもうけ、その一人である日葉酢媛は第11代・垂仁天皇の皇后となったといいます。
その後、道主命の亡き後に人々がこれを追幕し、現在地の小谷の里を選んで神社を創建しますが、この際に道主命所有の神剣「国見剣(くにみのつるぎ)」を神霊として祀ったことから「太刀宮(たちのみや)」と称されるようになりました。
ちなみにこの国見剣の「国見」が訛って「久美」となり「久美浜」の地名の由来になったともいわれており、また宝剣は奈良朝の頃に紛失して現存していないといいます。
その後、奈良時代に小谷の里の「太刀宮」に丹波道主命が創建した「神谷神社」の出雲国の神々を合わせて祀り、両社が合祀され「神谷太刀宮大明神」となり現在の形となりました。
以来小谷の里を神域とし、丹後、丹波、但馬一帯の人々から崇敬を集め、平安中期の醍醐天皇の代に制定された「延喜式」神名帳(927年の法令)にもその名が見られますが、中世に一時衰退・荒廃します。
しかし神谷太刀宮の信仰は後世に受け継がれ、この地を治めた武将や城主、久美浜代官などに尊崇され、社領の安堵や田地の寄進などにより徐々に復興が進んだといい、社蔵文書によると1596年(文禄5年)には城主・松井康之から用地寄進を受けています。
江戸時代には町衆の台頭と共に神域・社殿が整備され、現在の本殿は1781年(天明元年)に再建されたもの。
出雲地方に見られる大社造の特徴を備えた屋根組み、各所の彫刻など神社建築の秀作で、特に「太刀宮造」と呼ばれる独特な建造物で、京都府の指定文化財にもなっている建造物です。
この他にも境内の鳥居は石造明神鳥居で、1707年(宝永4年)に建てられたもので京都府の登録文化財となっているほか、境内の参考館(考古館)は、旧久美浜県庁舎の玄関棟の建物の一部が移築されたもので、明治初期の武家屋敷の流れを汲む役所建築として貴重な建造物です。
境内地一帯は、京都府文化財環境保全地区に指定されており、また道路を挟んだ境内西側の八幡山の山麓に巨石があり、自然崇拝の「磐座(いわくら)」の様相を呈し、古代祭祀の跡と考えられ、パワースポットとして注目を集めています。
行事としては毎年10月上旬に開催される「神谷太刀宮大祭」が有名です。
神谷太刀宮神社の施設案内
境内
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鳥居
久美浜駅にほど近い府道670号沿い
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表参道
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栄町公民館
参道右手 川の手前
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赤い橋
久美谷川に架かる
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久美谷川
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表参道
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川裾神社
境内社で祭神‥瀬織津姫命(せおつひめのみこと)
ここで禊ぎをして参拝したという
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表参道
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石灯籠群
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授与所?
広場への入口左
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本殿前広場
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拝殿
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本殿
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絵馬掛
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厄除祓の看板
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稲荷社への入口
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狛狐
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稲荷神社・猿田彦神社
本殿右
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神輿蔵?
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御祈祷殿(太刀宮考古館)
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建物
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由緒書
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手水舎
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鳥居
境内と神社の森とを結ぶ
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式内郷社神谷神の石標
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恵美寿神社
本殿左
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旧河梨峠街道
神社の森との境を通る
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神社の森一帯
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八幡神社門前
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京都府登録文化財の表示
神谷神社神門・鳥居・境内社八幡神社本殿
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石段
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八幡神社
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神谷磐座の説明板
八幡神社の右奥の石段を上がってすぐ
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磐座
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皇大神宮
磐座左横
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方位針
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岩の割れ目の道
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秋葉神社
青いシート
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石段
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厳島神社
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周辺
神谷太刀宮神社の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 2/3
節分祭
- 7/30
川裾祭
川裾神社にて夏越の祓神事、茅の輪くぐり
- 10月上の土日
神谷太刀宮大祭(神谷太刀宮秋祭)
前日の「日和神楽」では電飾された軽量の太鼓台の巡行
本祭当日は霧島山、双葉山、松江山、神楽山、美城山5基の太鼓台が神社に集結して「芸」と呼ばれる迫力ある太鼓を奉納
その後神輿を先頭に町内を練り歩く- 11月
七五三参り
月並行事
- 毎月1日
月次祭