善峯寺
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綱吉の母・桂昌院が再興、遊龍の松と桜と紅葉で有名
天台宗系単立で本尊は十一面千手観音。西国三十三所第20番札所。 平安中期に源算が創建。青蓮院より法親王が多数入山し西山門跡の別称。応仁の乱後に徳川5代綱吉の母桂昌院の寄進で再興。 樹齢600年で全長40mの遊龍の松は天然記念物。境内から京都市街を一望でき桜や紅葉、あじさいの名所でもある
善峯寺とは?(基本データ)
- 名前
- 善峯寺(よしみねでら)
- エリア
- 西山・乙訓
- ジャンル
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寺社 国天然記念物 桜 紅葉 南天 石楠花 皐月 芍薬 紫陽花 秋明菊 松 名水 腰痛・神経痛・撫で仏 西山三山 西国三十三所 神仏霊場会 多宝塔 除夜の鐘・初日の出
- 建立・設立
- 1029年(長元2年)
1034年(長元7年)、国家鎮護の勅願所として後一条天皇より「良峯寺」の寺号を賜る
1192年(建久3年)、後鳥羽上皇直筆の寺額を賜り寺号を「善峯寺」に改める - 創始者
- 源算
- 宗派
- 善峰観音宗(天台宗系単立)
- 山号
- 西山(にしやま)
- 本尊
- 十一面千手観世音菩薩2体
- 寺紋
- 繋ぎ九目結紋(つなぎここのつめゆいもん)(桂昌院の実家・本庄家の家紋)
- 札所等
- 西国三十三所巡礼 第20番
京都洛西観音霊場 第1番
神仏霊場巡拝の道 第85番 - アクセス
- 駐車場
- ■山門前駐車場
└自家用車150台分 1台500円
■バス駐車場(山門まで徒歩8分)
├大型バス10台分 1,500円
└マイクロバス(小・中型) 1,000円 - 拝観料
- 大人 500円
高校生 300円
小・中学生 200円 - お休み
- 無休
■寺宝館文殊堂(入山料にて拝観可)開館日
├春期 4/1~4/30、5・6月の土日祝
└秋期 10月の土日祝、11/1~12月第1日曜日 - 拝観時間
- 8:00~17:00(受付16:30まで)
■寺宝館文殊堂
└9:00~16:30
■年末年始
├12/31(除夜の鐘) 23:45~1:15は開門
└1/1(初日の出) 6:30開門(雨天の場合通常どおり8:00開門) - 住所
- 〒610-1133
京都府京都市西京区大原野小塩町1372 - 電話
- 075-331-0020
- FAX
- 075-332-8342
- 公式サイト
- 京都・洛西 西国第二十番札所 善峯寺
京都 西山 善峯寺 Twitter
京都 西山 善峯寺 Facebook
京都 西山 善峯寺 Instagram
第二十番 善峯寺 西国三十三所
善峯寺の地図
善峯寺のみどころ (Point in Check)
京都市西京区大原野、京都市の西南端に近い洛西・釈迦岳の山腹に位置する山岳寺院で、宗派は天台宗系単立の善峰観音宗。
長岡京市粟生の「光明寺」、長岡京市浄土谷の「柳谷観音楊谷寺」とともに「京都 西山三山」と称される名刹で、観音霊場として「西国三十三所」の第二十番札所にもなっています。
平安中期、1029年(長元2年)の創建で、恵心僧都源信の高弟・源算上人が小堂を建てたことにはじまります。
本尊は十一面千手観世音菩薩で、観音信仰の高まりとともに早くから霊場として栄え、また歴代天皇の崇敬も篤かったといいます。
1034年(長元7年)に国家鎮護の勅願所として後一条天皇から「良峯寺」、1192年(建久3年)には後鳥羽上皇より現在の「善峯寺」の寺号を賜り、その後も青蓮院から多くの法親王が入山するなど「西山門跡(西山宮門跡)」と呼ばれて栄えたました。
室町時代に入り「応仁の乱(1467~77)」の兵火により伽藍を焼失しますが、江戸時代の元禄年間に5代将軍・徳川綱吉の母・桂昌院の寄進により再興。
境内にはお手植えと伝わる「桂昌院しだれ桜」や、寺宝館には桂昌院など徳川ゆかりの遺構が数多く残されており、春と秋に期間限定で公開されています。
文化財としてはまず1621年(元和7年)再建の多宝塔が、現存最古のもので国の重要文化財に指定されています。
そして多宝塔前の「遊龍の松」は樹齢600年以上の五葉松で、国の天然記念物に指定。
高さは2mあまりですが、横に37mも幹を伸ばし、まるで龍が遊んでいるかのように見えることからこのように名づけられたといいます。
釈迦岳の中腹に位置することから、京都市内や比叡山を一望することができる境内からの眺めは壮観。
初日の出も美しく、第二次世界大戦前後にかけて京都で活躍した芸者を描きアカデミー賞の撮影賞などを受賞した2005年のハリウッド映画「SAYURI」の撮影にも使用されています。
約3万坪の広大な境内は1周約40分の回遊式庭園となっており、四季折々の草花を楽しむことができます。
春の桜や躑躅(ツツジ)、初夏の紫陽花(アジサイ)、秋の紅葉などはいずれも有名で、とりわけ紅葉は境内のみならず周辺の山々も落葉樹に覆われ、京都屈指の美しさを誇ります。
善峯寺の施設案内
アクセス
京都市の西南端に近い釈迦岳の支峰の善峯に位置しており、ルートとしては向日市の阪急東向日駅と西向日駅の中間ぐらい、西国街道などとも交差する「五辻」の交差点より府道208号線をずっと西へと進んでいくと辿り着くことができます。
徒歩であれば約2時間はかかる距離ですが、阪急東向日駅またはJR向日町駅から出ている阪急バスを使えば、約30~35分で門前の「善峯寺」バス停に到着することができるので便利です(冬の1~2月のみは1つ手前の「小塩」までしか行かないので注意)。
車の場合は駐車場の入口が境内の西側にあるため、府道208号をさらに上がっていき、駐車場入口より入場することとなります。
境内
「善峯寺」バス停を降り、目の前の善峯川に架かる善峯橋より九十九道の参道が続き、東門をくぐると目の前に山門(楼門)が姿を見せ、そこから中へと入ります。
車の場合は駐車場の奥へと進んでいくと、同様に山門(楼門)の前に出ます。
山門(楼門)の所に拝観受付があるので、そちらで受付を済ませて入場し、目の前の石段を上がっていくと正面に観音堂(本堂)があり、観音堂の左手(南側)には寺宝館の文殊堂、そして右手(北側)には休憩スペースとなっている茶所と、その横に石段があります。
この石段から先が回遊式の庭園となっており、拝観順路が掲示されているので、それに従って境内をぐるっと周回することができます。
石段を上がった先には鐘楼、護摩堂、遊龍の松(天然記念物)、多宝塔(重文)、経堂、開山堂、白山あじさい苑、十三仏堂、桂昌院廟などがあります。
そしてさらに上った所に釈迦堂や稲荷社、一番奥にはけいしょう殿や奥の院薬師堂、青蓮院宮廟の御陵などがあり、これらをぐるっと巡った後、阿弥陀堂を経て下りの石段より観音堂(本堂)の方へと再び戻ってくることができます。
山腹一帯に多くの堂宇が建ち、山内最古の建物である多宝塔は江戸初期の1621年(元和7年)の建立。
それ以外の諸堂の大部分は江戸中期に5代将軍・徳川綱吉の生母・桂昌院の援助で整備されたものです。
周辺
京都市の西南端に近い山の奥に位置しているため、一緒に巡ることができるスポットは多くはありませんが、境内の北側、北門を出てすぐの所にあり京都市内の絶景が楽しめる三鈷寺や、府道208号線の途中にある在原業平が晩年を過ごし桜の隠れた名所でもある十輪寺(なりひら寺)などは一緒に回っておきたいスポットです。
九十九道
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善峰橋
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善峯川
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参道
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参道霊蹟(坐禅石)
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九十九道
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東門
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石段
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石標
「神経痛 腰痛 祈願所」「日本一の松 天然記念物 遊龍」
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宿院
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境内図
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山門~観音堂(本堂)
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山門(楼門)
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拝観受付
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石段
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灯籠
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堂
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御守
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石垣
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手水舎
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観音堂(本堂)
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納経所
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宝物館
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文殊堂善峯寺宝館
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舞台
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大師堂
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納札所
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弘法大師像
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お香水閼伽井
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茶所
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びんずる
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便所(烏枢沙摩明王)
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回遊式巡拝(鐘楼堂~白山あじさい苑)
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石段
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鐘楼堂(つりがね堂)
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金婚桜
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護摩堂
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遊龍の松
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石標
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多宝塔
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絵馬堂(経堂)
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桂昌院しだれ桜
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歌碑
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宝筐印塔
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石段
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門
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宝筐印塔
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桂昌院廟
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鎮守社
十三佛堂・弁財天堂・毘沙門堂・護法堂の四社
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参道
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白山桜あじさい苑
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善峯白山・櫻あじさい苑の石標
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開山堂
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幸福地蔵
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灯籠
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白山名水
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五輪塔
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白山社(白山権現)
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石段
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十三の塔
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北門
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回遊式巡拝(釈迦堂~奥の院薬師堂~阿弥陀堂)
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石段
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手水舎
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釈迦堂
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薬湯場
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便所(烏蒭沙摩明王)
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枝垂桜
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皐月
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善峯寺奥之院 出世薬師如来の石標
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稲荷神社
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参道
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分岐
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藤棚
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分岐点
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奥の院薬師堂
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眺望
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手水舎
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便所
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歌碑
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参道
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枝垂桜
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けいしょう殿
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桂昌院像
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蓮華寿院旧跡庭
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十三の塔
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一之橋
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宮御墓参拝道
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納経塚(聖観音菩薩)
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本庄家一族の塔
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青蓮院宮御廟
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証空上人墓
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参道
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青蓮の滝
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参道
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石段
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阿弥陀堂
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書院(瑞松庵)
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石段
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分岐
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善峯寺歴代親王廟の石標
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本坊門
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本坊
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高野槇
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石段
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周辺
善峯寺の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1
初日の出(元旦早朝開門)
6時半に開門(雨天の場合通常の8時開門)
東山連峰より上る初日の出を拝むことができる、特に釈迦堂から薬師堂周辺が見所
その美しい眺めは2005年公開のハリウッド映画「SAYURI」にも使用された
山門前駐車場は6:00に開かれる、この時間の路線バスの運行はない- 1/2
修正会 大般若会(大般若転読法要) 観音堂(本堂)
11:00より、前年の悪を正し新年の家内安全・除災招福など吉祥を願い大般若経を転読する
参拝自由- 4~6月の土日祝
(4月前半は毎日) 文殊堂寺宝館開館(春期)
9:00~16:30
展示内容については「善峯寺宝館展示品と企画展」を参照- 6月第3日曜
桂昌院忌
法要・献奏講演
- 8/15
施餓鬼会
善峯寺檀信徒のみの参列
- 9・10月
秋明菊の咲く境内特別案内
- 10・11月の土日祝
(11月中~12月初は毎日) 文殊堂寺宝館開館(秋期)
9:00~16:30
展示内容については「善峯寺宝館展示品と企画展」を参照- 11月下
善峯寺に集う作家たち展
仏画と工芸と紅葉のコラボ企画で、毎年秋の紅葉の時期に開催
10:00~16:00、阿弥陀堂南側書院にて入場無料- 12/31
除夜の鐘
事前予約不要、当日は23時45分~1時15分まで無料で入山可能、年に一度の夜間開門で京都随一の夜景が楽しめる
住職に続いて一般参拝者も撞くことができ回数制限もないが先着108名には本尊に供えたお福分(しあわせ菓子)が授与される
鐘楼は本堂右手の石段を上がってすぐ、また釈迦堂より上には上がれないので注意
初日の出も有名だが元旦早朝参拝する場合は閉門後6時30分の開門までバス駐車場付近で待つことに
月並行事
- 毎月第2日曜
観音堂御本尊 御開帳
花ごよみ
南天(ナンテン)
- 3月上
梅(ウメ)●
- 4月上
桜(サクラ)
石楠花(シャクナゲ)
- 5月上
躑躅(ツツジ)●
ヒラドツツジ
- 6月上
皐月(サツキ)
5月中~6月上旬に境内全域で見頃を迎える
経堂・多宝塔付近、宝篋印塔前、遊龍の松周辺、釈迦堂の横、桂昌殿、奥の院薬師堂付近など芍薬(シャクヤク)
牡丹2000株と芍薬2000株
- 6月中
紫陽花(アジサイ)
6月中~7月上旬、幸福地蔵の近くに3000坪の「白山 桜あじさい苑」
京都市内が一望できる高台の斜面に20種約1万本のアジサイが咲く光景は壮観で、上から見下ろしたり下から見上げたりと様々な角度で楽しめるのが素晴らしい- 8月
高砂百合(タカサゴユリ)●
- 10月上
秋明菊(シュウメイギク)
9月中~10月中旬、多宝塔や本坊前参道、幸福地蔵堂前など、境内全域に約5000本の秋明菊が自生し、京都有数の名所として知られる
一番の見所は本坊庭園で10月には特別公開も、花の色は白色と薄いピンクの一重と、濃いピンクの八重- 11月上~
紅葉(こうよう)
- 12月
山茶花(サザンカ)●