雪柳(ユキヤナギ)(Thunberg's Meadowsweet)
雪柳とは?
柳のように枝垂れた葉に雪のような純白の花を咲かせる
DATA
学名は「Spiraea Thunbergii」、英名は「Thunberg's Meadowsweet」。
バラ科シモツケ属の落葉低木。
3月中~4月中旬に葉に先立ってまたは同時に咲く、色は純白で7~8mmの花を枝を埋めるほどびっしりと咲かせる。
日本原産(中国原産ともいわれる)で、本州の関東以西と四国、九州に分布。
樹高は1~1.5m。
名前の由来
「雪柳」は枝葉が柳のように細長く枝垂れ、地面に散った白い花びらが雪が積もったように見えることから。
「Spiraea」はギリシャ語speiraで螺旋や輪を意味、「thunbergii」はスウェーデンの植物学者ツンベルクから。
別名の「岩柳(イワヤナギ)」は好んで岩場に生えることから、「小米柳(コゴメヤナギ)」は花が散ると地面に砕いた米(小米)を播いたように見えることから。
また小さい花が丸く集まり手鞠のように見える品種は特に「小手鞠(こてまり)」と呼ばれる。
利用・用途
花
川沿いの岩場などに自生するが、近年はダムなどの建設により生育地が減少しつつある。
古くから庭園や生け花に利用されたり公園などに植栽されてきた。園芸種としてはつぼみが紅く開花すると淡いピンクになるフジノピンクや若葉が黄金色の黄金雪柳などもある。
春は見頃が桜と重なるため、ピンクの桜と白い雪柳の競演が楽しめる場所も多い。
紅葉
また秋には葉が鮮やかなオレンジ色に紅葉するのも見逃せない。
京都の雪柳スポット
寺社名 | エリア | ポイント | |
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渉成園 (枳殻邸) |
京都駅 | 東本願寺東の飛地境内 | |
京都御苑 | 京都御所 | 御苑南西の椹木口付近など | |
平野神社 | 北野・西陣 | 小手鞠(こてまり) | |
祇園白川 巽橋 | 祇園・東山 | 桜の名所としても有名で、雪柳とのコラボも楽しめる | |
吉田神社 | 岡崎・吉田・鹿ケ谷 | 朱の鳥居、大元宮そばで細川幽斎ゆかりの幽斎桜との競演が楽しめる | |
五条大橋 | 東山七条 | 鴨川沿いは雪柳がたくさん生息している 秋は紅葉した雪柳も鮮やか |
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天龍寺 | 嵐山・嵯峨野 | 多宝殿から北門へ向かう途中に整備された「百花苑」付近 | |
虚空蔵法輪寺 | 嵐山・嵯峨野 | 石段を上がって両脇 | |
龍安寺 | 衣笠・御室・花園・太秦 | 鏡容池の周辺 | |
哲学の道 | 岡崎・吉田・鹿ケ谷 | 春は桜の名所としても有名だが、満開の桜と同時に楽しめる | |
濠川 | 伏見・桃山 | 伏見の酒蔵とのコラボレーションが見事 | |
原谷苑 (青山荘) |
紫野・鷹ヶ峯 | 八重紅枝垂れ桜など桜の名所として有名だが、同時期に咲く雪柳も見逃せない |