三室戸寺
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アジサイとツツジ、ハスで知られる京都随一の花の寺
本山修験宗別格本山で西国観音霊場十番札所。観音巡礼と修験、花の寺として有名。 5千坪の大庭園では花の茶屋を2万株のツツジと50種1万株のアジサイが覆い尽くし、本堂前の250鉢のハスは極楽浄土さながらでハス酒の会も。紅葉は三重塔付近が見事。 勝運の宝勝牛に狛兎と狛蛇、源氏物語恋おみくじも発売
三室戸寺とは?(基本データ)
- 名前
- 三室戸寺(みむろとじ)
- エリア
- 宇治
- ジャンル
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寺社 紅葉 新緑 木蓮 射干 躑躅 紫陽花 蓮 石楠花 秋明菊 名水 撫で仏 商売繁盛 必勝祈願 西国三十三所 神仏霊場会 三重塔 珍しい狛犬
- 建立・設立
- 伝・770年(宝亀元年)、光仁天皇勅願により南都大安寺の僧・行表が三室戸寺の奥の志津川岩淵より出現した千手観音菩薩を本尊に「御室戸寺」として創建
康和年間(1099~1103年)、三井寺の修験僧・隆明が中興し「三室戸寺」と改称、花山・三条・白河天皇の離宮となる
1573年(天正元年)、織田信長と対立した足利義昭に加勢したため焼き討ちに
1805年(文化2年)、現在の本堂が再建 - 創始者
- [開基] 行表
[勅願] 光仁天皇(桓武天皇の父) - 宗派
- 本山修験宗別格本山(元は天台宗寺門派)
- 山号
- 明星山(みょうじょうさん)
- 本尊
- 千手観音(千手観世音菩薩)(秘仏)
- 寺紋
- 下がり藤
- 札所等
- 西国三十三所巡礼 第10番
神仏霊場巡拝の道 第124番 - アクセス
- 駐車場
- 300台
├普通車 500円
└バス 2,000円 - 拝観料
- ■境内拝観・あじさい園
├大人 500円(団体400円)
└小・中学生 300円
※団体割引は30名以上
■宝物殿拝観
├大人 300円
└小・中学生 200円 - お休み
- 年末(12/29~31)
- 拝観時間
- ■境内拝観
├4~10月 8:30~16:30(受付16:00まで)
└11~3月 8:30~16:00(受付15:30まで)
■宝物殿拝観(毎月17日のみ)
└9:30/10:30/11:30/13:00/14:00/15:00(各回20分間)
■あじさい園(6~7月中旬)
└8:30~16:30(受付16:00まで)
■あじさいライトアップ(6月中旬~末の土日)
└19:00~21:00(受付20:30まで)
■花の茶屋(あじさいパフェ、抹茶パフェ、あじさい氷、茶そば、抹茶白玉ぜんざい、ひやしあめ等)
4月中旬~7月中旬(つつじ、シャクナゲ、あじさい庭園のオープン期間中営業)
├8:30~16:30
└19:00~21:00(紫陽花ライトアップ期間) - 住所
- 〒611-0013
京都府宇治市莵道滋賀谷21 - 電話
- 0774-21-2067
- FAX
- -
- 公式サイト
- 三室戸寺
京都の花寺 三室戸寺の花だより
あじさい寺 三室戸寺 Facebook
三室戸寺 あじさい寺 Instagram
第十番 三室戸寺 西国三十三所
三室戸寺の地図
三室戸寺のみどころ (Point in Check)
京都府宇治市菟道滋賀谷(とどうしがだに)、景勝地として有名な宇治橋の周辺より車で約10分の山の手に位置する山岳寺院。
元は天台宗寺門派でしたが、現在は本山修験宗の別格本山です。
創建による詳細は不明。
寺伝によると創建は奈良時代後期の770年(宝亀元年)、平安遷都を行った桓武天皇の父にあたる白壁王(のちの第49代・光仁天皇)が宮中に毎夜金色の霊光が差し込むのを見て藤原犬養に命じその源を探させたところ、宇治川の支流にあたる志津川の岩淵にて1尺2寸(約36cm)二臂の千手観音菩薩を感得。
奈良・大安寺の行表を招き、御室をこの地に移して尊像を本尊として安置し「御室戸寺」と称するよう勅願したのがはじまりとされています。
その後光仁天皇の子にあたる第50代・桓武天皇によって2丈1尺(約6.4m)の観音像を造られ、その胎内に先の1尺二寸の観音像が納められましたが、1462年(寛正3年)の火災の際に焼失し、胎内に納められていた1尺2寸の二臂の観音像のみが無事で現存しているといいます。
開創以来、天皇・貴族の崇拝を集めて堂塔伽藍が整えられ、寛平年間(889-98)に、三井寺の開祖・智証大師円珍(えんちん 814-891)が寺門を中興。
また三十三所巡礼の中興の祖ともいわれる第65代天皇の花山法皇(かざんほうおう 968-1008)も離宮をこの地に設けたといいます。
康和年間(1099-1103)に三井寺より移った修験僧・隆明は白河・堀川両天皇の庇護を得て伽藍を増修。
そして白河法皇の皇子・静証法親王が入寺し「御室戸宮」と号し、更に創建以来、光仁・花山・白河の三帝の離宮となったことから、この頃より「御」を「三」と改めて現寺名の「三室戸寺」と称されるようになったといいます。
平安後期以降は観音巡礼と修験の寺として幅広い層の信仰を集め、現在も観音信仰の「西国三十三ヶ所巡礼」の十番札所として多くの人が訪れています。
その後室町時代に入った1462年(寛正3年)に起きた大火により伽藍を焼失し、1487年(文明19)に再興。
それまでは現在の境内よりも奥の方に伽藍があったといいますが、この際に現在地に移されたといいます。
更に1573年(天正元年)には宇治槇島で織田信長と室町幕府第15代将軍・足利義昭が争った際に、衆徒が義昭側に加勢したため焼き討ちされ、1639年(寛永16年)に道晃法親王により復興するも、明和年間(1764-72)頃には再び荒廃。
江戸後期の現在の本堂はそれから約30年かけ、江戸後期の1814年(文化11年)に法如によって再建されたものです。
本堂以外にも室町期に建てられた重文の十八神社社殿や、本堂の東側には鐘楼や三重塔などの堂宇がありますが、何といっても有名なのは枯山水・池泉・広庭からなる5千坪の大庭園で、現在は「花の寺」と呼ばれ、四季折々の草花を楽しむことができることで有名です。
とりわけ池泉回遊式の庭園「与楽苑」では春に2万株のツツジ、初夏には50種1万株のアジサイが見事な花を咲かせ、見頃の時期には「花の茶屋」と呼ばれる茶店も営業され、多くの参拝客で賑わいます。
また7月に本堂前に設けられる250鉢のハス園はさながら極楽浄土の様相で、7月初旬には「ハス酒を楽しむ会」が開催され話題を集めます。
更に紅葉についても現在はあまり知られていない穴場スポットですが、「三室戸の紅楓」として「宇治十二景」の1つに入れられるなど平安時代よりの名所で、朱塗りの三重塔付近が特に見事です。
その他の見所としては、鐘楼の脇にある源氏物語宇治十帖「浮舟」の古跡や、これにちなんだ「源氏物語恋おみくじ」の授与。
また大相撲で若貴ブームを巻き起こした若乃花・貴乃花兄弟の手形の横に勝運がつく「宝勝牛」や玉の中の卵形の石が立つと願いが通じるという「狛兎」、そして金運がつく狛蛇の「宇賀神」などの開運スポットも人気を集めています。
三室戸寺の施設案内
主要伽藍
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石標
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参道
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分岐
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駐車場
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石碑
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門
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石標
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受付
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新羅大明神
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参道
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山門
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祠
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参道
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みむろどうの碑
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階段
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不動水
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宇賀神(狛蛇)
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案内図
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花山荘
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芭蕉句碑
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ハス
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回向柱
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本堂
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賓頭廬
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福徳兔(狛兔)
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宝勝牛・手形
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阿弥陀堂
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浮舟古蹟
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鐘楼
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源氏の庭
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三重塔
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もみ
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納経所
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売店
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蔵
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十八神社
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霊宝殿
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WC
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WC
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秋明菊?
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ツツジ?
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階段
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十三重石塔
与楽苑(三室戸寺庭園)・あじさい園
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与楽苑(三室戸寺庭園)
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与楽苑入口
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東屋
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池泉
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石庭(枯山水)
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十六羅漢の庭
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もみじ庭園
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会館
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参道
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あじさい園
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東屋
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戦川
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橋
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花の茶屋
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桜
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ツツジ
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シャクナゲ
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参道
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出口
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広場
周辺
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京阪三室戸駅
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分岐
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参道
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ハッピー六原
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踏切
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分岐
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道標
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セブンイレブン
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三室戸バス停
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莵道稚郎子墓
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宇治川太閤堤跡
三室戸寺の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 4月下~5月中
つつじ・しゃくなげ園公開
- 6月上~7月上
あじさい園公開
期間中の土日のみライトアップも行われる
19:00~21:00(受付20:30まで)- 7月上~8月上
蓮園公開
- 7月最初の金曜
ハス酒を楽しむ会
蓮の葉には健康・長寿に良い成分が含まれているといわれており、蓮の葉に酒を注いで茎より出てきた酒を飲む催しが毎年開催されている
9:00~正午頃までで、先着300名(有料)- 8/9
千日まいり
- 11月中の土日祝
観音様の足の裏を拝する会
秋の特別拝観で、普段は見る事のできない観音様の足の裏を特別に拝観することができる
月並行事
- 毎月17日
宝物館一般公開
拝観料のほか別途300円
公開開始時間は9:30、10:30、11:30、13:00、14:00、15:00で、管理の都合上各回開始より20分間の見学となる
花ごよみ
木蓮(モクレン)
庭園や山に朱木蓮(シュモクレン)
射干(シャガ)
- 4月上
桜(サクラ)
しだれ桜
- 4月下~5月上
石楠花(シャクナゲ)
三重塔を望む山の北斜面、ツツジ園の中に1000株の西洋シャクナゲ、赤やピンク、白など色とりどり
例年GW頃がもっとも見頃に- 4月下~5月上
躑躅(ツツジ)
2万株の平戸つつじが咲き誇る関西屈指のツツジの名所で、紫・ピンク・白いツツジで庭園が埋め尽くされる
同時期にしゃくなげ1000株も楽しめる
例年GW頃がもっとも見頃に- 6月上~7月中
紫陽花(アジサイ)
「あじさい寺」とも称される関西でも屈指のアジサイの名所
手入れの行き届いた5000坪の庭園内に西洋アジサイ、額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花・七段花など50種1万株あり、杉木立がまっすぐと伸びる園内をアジサイの花が埋め尽くす光景に圧倒される
近年は可愛らしいハート型のアジサイが見つかることでも話題に
見頃の時期に合わせて花の茶屋もオープンとなるほか、土日にはライトアップも開催- 6月下~8月上
蓮(ハス)
本堂前のハス園に100種250鉢、八重咲の珍種「大洒錦(たいせいきん)」や日本古来の「大賀ハス」「古代ハス」「青円寺ハス」「陽山紅」「ミセススローカム」なども揃う
毎年7月上旬の金曜日に健康・長寿を願う「ハス酒を楽しむ会」を開催、撥水性の葉と茎が中空になっている蓮の葉の性質を利用した「象鼻杯(ぞうびはい)」を体験できる(酒を注ぎ茎から飲む)- 10~11月
秋明菊(シュウメイギク)
白と赤の八重シュウメイギク
- 11月中~12月上
紅葉(こうよう)
古来より「三室戸の紅楓」と称せられた紅葉の名所で、全山が紅葉に包まれる