蝋梅とは?
春の到来を告げる、梅に似た蝋細工のような黄色い花
DATA
学名は「Chimonanthus Praecox」、英名は「Winter Sweet」。
ロウバイ科ロウバイ属の落葉広葉低木。
12月下旬から3月中旬に咲き、黄色い花を付け、よい甘い香りを放つ(外側だけでなく内側も黄色い)。
中国原産で日本に渡来したのは江戸時代の17世紀頃、北海道を除く日本各地に分布。
名前の由来
中国名も「蝋梅」で、名前の由来は蝋細工のような花の質感で梅に似た花だから、あるいは旧暦の12月にあたる臘月(ろうげつ)に咲くから、など諸説あり。
また中国(唐)から来たこともあり古くは「唐梅」とも呼ばれていた。
属名のキモナンサスは「冬の花」という意味。
利用・用途
もっともポピュラーな素心蝋梅(ソシンロウバイ)をはじめ、満月蝋梅(マンゲツロウバイ)、和蝋梅(ワロウバイ)などの品種がある
花やつぼみから抽出した蝋梅油は薬として使用される
よく似た植物
見頃は1~2月で、梅にさきがけて咲く春の到来を告げる花の一つ。
ちなみに名前に「梅」がついているが、梅とは別属の植物である。