高台寺 圓徳院
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高台寺 圓徳院とは?(基本データ)
- 名前
- 高台寺 圓徳院(こうだいじ えんとくいん)
- エリア
- 祇園・東山
- ジャンル
- 建立・設立
- 1605年(慶長10年)、豊臣秀吉の没後、妻の高台院(ねね)が伏見城の化粧御殿と前庭を移築し移り住んだのがはじまり、その後1624(寛永元年)に77歳で没するまで19年間この地で余生を送る
1632年(寛永9年)、ねねの甥・木下利房が高台寺の三江和尚を開基として創建 - 創始者
- 木下利房(北政所の甥)、三江紹益
- 宗派
- 臨済宗建仁寺派(高台寺塔頭寺院)
- 山号
- 本尊
- 釈迦如来
- 寺紋
- アクセス
- 駐車場
- 高台寺駐車場を利用(乗用車・タクシーは1時間500円)
├共通拝観券は2時間駐車無料
└圓徳院のみ拝観の場合は1時間駐車無料 - 拝観料
- 大人 500円(団体400円)
中高生 200円
小人 無料(保護者同伴のみ拝観可)
※団体割引は30名以上
■3ヵ所共通割引拝観券(高台寺・掌美術館・圓徳院)
└900円 - お休み
- 無休
※ただし法務のある日は休み(要電話確認) - 拝観時間
- 10:00~17:30(受付17:00まで)
- 住所
- 〒605-0825
京都府京都市東山区高台寺下河原町530(下河原通八坂鳥居前下る) - 電話
- 075-525-0101
- FAX
- 075-561-2724
- 公式サイト
- 圓徳院
鷲峰山 高台寺
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京・洛市 ねね 門前会
高台寺 掌美術館
高台寺 圓徳院の地図
高台寺 圓徳院のみどころ (Point in Check)
「ねねの道」を挟んで高台寺の向かいにある高台寺の塔頭寺院の一つです。
豊臣秀吉の没後、妻の北政所(ねね)は「高台院」の号を勅賜され、それをきっかけに高台寺の建立を発願。
そして1605年(慶長10年)、58歳の時に秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿とその前庭を山内に移築し移り住んだのがはじまりとされていて、以来、大名や禅僧をはじめ、茶人や歌人、画家、陶芸家など多くの文化人が、北政所を慕って訪れたと伝わっています。
その後、1624年(寛永元年)に77歳で没するまでの晩年の19年間をこの地で過ごした後、9年後の1632年(寛永9年)に備中国足守藩主で北政所の甥にあたる木下利房(きのしたとしふさ 1573-1637)が、高台寺の三江和尚を招いて北政所の住居を寺に改め、木下家の菩提寺として創建。その際に、木下利房が1627年(寛永4年)より号していた法号「圓徳院」がそのまま寺号として名づけられ、現在は高台寺の塔頭寺院となっています。
境内はねねの道を挟んで高台寺の向かいにある正面入口の長屋門から唐門、庫裏、方丈と南庭、そして渡り廊下を経て、北庭のある北書院の順路で見学することができ、このうち「北庭」は伏見城の化粧御殿の前庭を移築したしたもので、賢庭作で後に小堀遠州が手を加えたという桃山時代を代表する庭園です。
当時の原型をそのままに留めており、国の名勝に指定されているほか、北書院から眺める景色は見事で、秋は紅葉が美しいことで知られています。
ちなみに化粧御殿は幕末に焼失してしまいましたが、その跡地には1887年(明治20年)に書院が建てられ、2003年(平成15年)に屋根瓦のふき替えや土台の補強などの修復が行われています。
また北書院の脇には茶室もあり、季節によっては茶席を楽しむこともできることで知られています。
この他にも北庭の拝観を終えて出口を出るとすぐ横にある「三面大黒天」は真ん中が大黒天、右が弁財天、左が毘沙門天の3つの顔を持つ珍しい三天合体の尊像で、1度のお参りで、3つのご利益があるのを気に入った秀吉が信仰し、出世の守り本尊としていたといい、毎月3日は秀吉の出世守り本尊「三面大黒天」の縁日となっています。
そしてこの三面大黒天の目の前は広場になっていて、2008年(平成20年)にオープンした休憩もできる商業施設「京・洛市 ねね」があるほか、秀吉や北政所ゆかりの品を展示する「掌美術館」もあり、合わせて見学することができるようになっています。
ちなみに圓徳院は境内の東側を「ねねの道」、西と南側を「石塀小路」と、2つの情緒たっぷりな石畳の道に挟まれており、更に境内には「ねねの小経」と呼ばれる細い道と「あられこぼし」と呼ばれる風情たっぷりの路地もあって、これらの道を回遊しながらショッピングや散策が楽しめるようになっています。
また秋は紅葉が美しいことで有名ですが、ツワブキの名所としても知られているほか、春と秋には夜間ライトアップを楽しめる特別拝観も行われています。
高台寺 圓徳院の施設案内
境内
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長屋門
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石標
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石碑
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参道
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庫裏
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唐門
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秀吉公好み手水鉢
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参道
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方丈
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南庭
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渡り廊下
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政所窯
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無盡蔵
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手水
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北書院
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北庭
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茶室
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桧垣の手水鉢
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出口
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歌仙堂
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手水
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三面大黒天
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石碑
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祠
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大黒門
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大黒天
京・洛市ねね・掌美術館
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京・洛市ねね
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都路里
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石段
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東司
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地下街
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石段
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ねねの小径
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門
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石碑
関連
周辺
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高台寺公園
高台寺 圓徳院の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 3月上~5月初
春の特別展・春の夜間特別拝観
春の観光シーズンに合わせてライトアップが行われるほか、高台寺の書院や圓徳院、掌美術館にて春季特別展も開催される
高台寺は9:00~22:00(受付21:30まで)
圓徳院は10:00~~22:00(受付21:30まで)
掌美術館は9:30~~22:00(受付21:45まで)
日没よりライトアップが行われ、臥龍池に映し出された木々が美しい高台寺庭園や闇夜に静かに照らし出される竹林の幽玄な世界を味わえる
方丈南庭の波心庭では、毎年趣向を変えた光のアートやプロジェクションマッピングが楽しめ、例年3月下旬頃に見頃を迎える枝垂桜や勅使門が幻想的に浮かび上がる
期間中は利休の意匠による秀吉公好みの茶室「傘亭」に特別茶席が設けられ呈茶も振る舞われる(有料)- 7月中~8/31(予定)
百鬼夜行展(ひゃっきやこうてん)
「百鬼夜行(ひゃっきやこう・ひゃっきやぎょう)」とは、鬼や妖怪たちが列をなして深夜の町を集団で徘徊すること
そしてその行列の様子を描いたのが「百鬼夜行絵巻(ひゃっきやこうえまき)」で、室町時代から明治・大正にかけて全国各地で制作されたという
圓徳院にて江戸時代土佐派の「百鬼夜行絵巻」や円山応挙の「幽霊図」、「地獄極楽絵図」などの秘蔵の絵巻物や掛軸が展示される
同時期の8/1~8/18には「燈明会・夏の夜間特別拝観」も開催されている- 10月中~12月上
秋の特別展・秋の夜間特別拝観
秋の紅葉シーズンに合わせてライトアップが行われるほか、高台寺の書院や圓徳院、掌美術館にて秋季特別展も開催される
高台寺は9:00~22:00(受付21:30まで)
圓徳院・掌美術館は10:00~~22:00(受付21:30まで)
日没よりライトアップが行われ、臥龍池では池の水面に鏡のように映る息を飲むようにな美しさの紅葉や、静かに照らし出された竹林の幽玄な世界を味わえる
方丈南庭の波心庭では3Dプロジェクションマッピングも- 12月初
雪月花(せつげっか)
釈迦が悟りを開いた12月8日の鶏鳴の刻(午前2時頃)に修行僧が暖をとるため「うずみ豆腐粥」(簡単な点心)を食したことに由来しているという
ちなみに雪は豆腐、月は大根、花は人参で表現される
圓徳院の北書院にて毎年変わるテーマで創作された和菓子とお抹茶、高台寺に移動して雲居庵にて香煎茶、最後に高台寺駐車場内の洗心寮で温かいうずみ豆腐粥が振る舞われる
庭園のライトアップも
高台寺と門前会が抽選で招待客を招いて開催
関連行事
- 3月初~3月中
狐の嫁入り巡行(きつねのよめいりじゅんこう)
「東山花灯路(ひがしやまはなとうろ)」の特別協賛事業
「東山花灯路」は京都の夜の新たな風物詩となることを目指して、2003年(平成15年3月)から始められた「灯り」をテーマに始められたイベントで、北は青蓮院から知恩院、円山公園、八坂神社、高台寺を通り、二年坂や産寧坂を経て南は清水寺に至る約4.6kmの路地を行灯で照らす
その他にも公園や普段は夜間拝観は行っていない周辺の寺社などでもライトアップや様々な行事・イベントが開催される
「狐の嫁入り巡行」は高台寺周辺で行われる、狐のお面を付けた白無垢姿の花嫁が人力車に乗り込み、ライトアップされた東山の小路を拍子木を鳴らしながら、提灯を持った約30人の行列とともに巡行するイベント
昔の人々は遥か遠方に連なって見える青白い火のことを「狐火」と呼び、狐が嫁に行く際の提灯だと考えたという
そして狐火を多く見かけた年は豊作になるとも伝わり、縁起が良いとされている
ちなみに現在はその怪しい不思議な現象という意味から晴れているのに雨が降る「天気雨」のことを「狐の嫁入り」という
花灯路の期間中は毎日開催される
19:00からと20:00からの1日2回(変更の場合あり)
順路は知恩院三門→円山公園(枝垂桜)→長楽館→円山音楽堂→圓徳院→春光院→高台寺南側道路→高台寺天満宮→高台寺
「狐の嫁入り巡行」以外にも高台寺境内のライトアップのほか、高台寺公園の華舞台では琴の演奏などのミニライブや舞妓さんの踊りも披露される