妙心寺
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臨済宗妙心寺派約3,500の頂点に立つ日本最大の禅寺
臨済宗寺院約6千の半数以上を占める妙心寺派の大本山。南北朝期に花園天皇の発願で離宮だった花園御所(萩原殿)が禅寺に改められた。 七堂伽藍が南北一直線に配置されその周囲に46もの塔頭寺院が立ち並び、桜で有名な庭園を持つ退蔵院などが公開されている
妙心寺とは?(基本データ)
- 名前
- 妙心寺(みょうしんじ)
- エリア
- 衣笠・御室・花園・太秦
- ジャンル
- 正式名
- 妙心禅寺(みょうしんぜんじ)
- 建立・設立
- 1337年(建武4年)
1432年(永享4年)中興 - 創始者
- [開基] 第95代・花園法皇(はなぞのほうおう)
[開山] 関山慧玄(無相大師)(かんざんえげん(むそうだいし))
[中興] 日峰宗舜(にっぽうそうしゅん) - 宗派
- 臨済宗妙心寺派大本山
- 山号
- 正法山(しょうほうざん)
- 本尊
- 釈迦如来
- 寺紋
- 花園紋(妙心寺八つ藤)
- アクセス
- 駐車場
- 花園会館駐車場利用(9:00~17:00)
├バス10台分 2000円/台
└自家用車30台分 無料 - 拝観料
- 境内自由
■大方丈・法堂・浴室(明智風呂)は有料(説明員付)
├高校生以上 500円(団体450円)
├中学生 300円(団体270円)
└小人 100円
※団体割引は30人以上(要予約)
※団体引率者・障害者とその付添者は無料
■各塔頭寺院は別途有料 - お休み
- 無休
- 拝観時間
- 3~10月 9:10~16:40
11~2月 9:10~15:40 - 住所
- 〒616-8035
京都府京都市右京区花園妙心寺町64 - 電話
- 075-461-5226(法務部)
075-463-3121(宗務本所) - FAX
- 075-464-2069(法務部)
075-464-9586(宗務本所) - 公式サイト
- 京都花園 臨済宗大本山 妙心寺
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臨済宗妙心寺派 全日本仏教会
妙心寺の地図
妙心寺のみどころ (Point in Check)
京都市右京区花園妙心寺町、嵐電妙心寺駅とJR花園駅の間に広大な境内を有する日本最大の禅宗寺院。
その法流は龍泉派、東海派、霊雲派、聖沢派の 4系統に分かれ、これらを合わせると現在日本にある臨済宗に属する寺院約6,000か寺のうち、約3500(3400とも)と半数以上を占めるという臨済宗妙心寺派の大本山です。
現在「花園」と呼ばれているこの地域は、双ヶ丘の東にあった公卿の花畑が四季折々に美しい花が咲き乱れていたことからいつしかそう呼ばれるようになりました。
その花園の地をこよなく愛し、離宮を構えていた第95代天皇・花園法皇が、室町幕府が誕生して間もない1337(建武4)年、自らの出家にあたって関山慧玄(無相大師)を開山に招き離宮を禅寺に改めたのがはじまりです。
当時京都の禅寺は、五山十刹(ござんじっさつ)に代表される室町幕府の庇護と統制下にあった一派「禅林」または「叢林(そうりん)」と、それとは一線を画し厳しい修行と戒律を重んじる在野の寺院「林下(りんか)」とがありましたが、妙心寺は大徳寺と並び「林下」の代表的寺院でした。
その後足利義満の圧迫や応仁の乱の兵火で多くの堂塔を焼失し一時中絶しますが、細川勝元・政元親子らの援助で再興。
多くの名僧を輩出し、戦国時代には豊臣、徳川家をはじめ有力大名たちが次々と帰依し、大いに隆盛を極めました。
10万坪ともいわれる広大な敷地には近世に再建された中心伽藍には南から三門、仏殿、法堂などの重文の堂宇が一直線に並び、典型的な七堂伽藍の禅宗様式で日本随一を誇ります。
そしてその七堂伽藍の周囲に46の塔頭が門を構えて寺町を形成しており、平安京の範囲内で北西の12町を占め、また自然も多いことから、京都市民からは「西の御所」と呼ばれ親しまれています。
見どころとしては、まず重要文化財の法堂。
1656年(明暦2年)に建立された入母屋造本瓦葺の大建築で、高さ13mの天井には狩野探幽の大傑作「雲龍図」が描かれています。
8年の歳月をかけて描かれたという龍は、どこから見ても自分のほうを向いていることから「八方にらみの龍」と異名を持ちます。
また堂内に安置されている梵鐘「黄鐘調の鐘」は最古の銘を持つことで知られているほか、吉田兼好の「徒然草」にも記述のある名鐘で国宝にも指定されており、現在はCDで美しい音色を聴けるようになっています。
他にも境内唯一の朱塗りの建物で重要文化財の三門や本能寺の変を起こした明智光秀ゆかりとされ「明智風呂」とも呼ばれている重要文化財の「浴室」、更に国の史跡・名勝に指定されている「方丈庭園」などが有名。
寺宝も豊富に伝えられており、大灯国師墨跡(国宝)をはじめ、仏像、絵画、障壁画など多くの文化財を所蔵しています。
行事としてはお盆に行われる先祖供養の法要と万灯行事の行われる「お精霊さん」が有名。
8/9と8/10の「お精霊迎え」と8/16の「お精霊送り」で構成され、特にお精霊迎えでは「迎え鐘」を撞くために多くの参拝客が訪れ、屋台も出て賑わう一方、献灯された多くの灯籠が法堂や仏殿の周囲を包み、また三門もライトアップされて境内は幻想的な空気に包まれます。
また数多い塔頭の中で常時公開されているのは退蔵院、桂春院、大心院の3つの境内塔頭、そして世界遺産で枯山水の石庭で有名な「龍安寺」も常時公開されている妙心寺の境外塔頭寺院です。
このうち「退蔵院」は初期水墨画の代表作である如拙筆の国宝「瓢鮎図」と見事な庭園を持ち、桜の名所としてよく知られています。
そして「桂春院」は大きく4つに分かれる史跡名勝の庭園を持ち、春の新緑・秋の紅葉が美しいことで知られ、また「大心院」は宿坊があるほか、キリシマツツジが見事な庭園があることでも有名です。
他にも沙羅双樹の時期に特別公開され小豆粥でも知られる「東林院」や、新緑と紅葉の時期に特別公開される「大法院」、キリスト教徒の関係が深く英語で坐禅体験のできる「春光院」や坐禅とバランスヨガを体験できる「如是院」など、境内には魅力ある塔頭寺院が点在しています。
妙心寺の施設案内
アクセス
境内の北側に嵐電北野線の妙心寺駅、南側の丸太町通沿いにはJR嵯峨野線の花園駅がすぐそばにあり、アクセスはどちらからも駅を降りて徒歩すぐと非常に交通の便に恵まれた場所にあります。
そして北の妙心寺駅からの場合は北総門から、南の花園駅からの場合は南総門から入場することになります。
境内
寺院としての正門は南側で、南総門のすぐ左横にある勅使門から三門、仏殿、法堂、方丈、大庫裏と、七堂伽藍が南から北へと一直線に並んでおり、禅宗伽藍の典型といえます。
そしてその東西と北側を中心に46の塔頭寺院が点在し、巨大な寺町を形成しています。
この広大な境内は24時間開放されており、いつでも拝観可能ですが、建物の内部については、法堂内部と法堂天井の雲龍図と国宝の梵鐘、そして浴室(明智風呂)が有料にて通年公開されています。
また三門と大方丈については通常非公開ですが、三門は6/18の「山門懺法」、大方丈は11/3・11/4の「曝涼展」でそれぞれ公開されます。
他にも京都の春や秋の特別公開や京の夏の旅、京の冬の旅などで公開されることもあります。
駐車場は南側に第1~第3駐車場と数多くありますが、北側にも若干あります。
また宿泊施設として境内の南東に花園会館があるほか、大心院と東林院にも宿坊があり、気軽に利用できます。
塔頭
46の塔頭寺院は六祖雪江宗深の法嗣である景川宗隆(龍泉派)、悟渓宗頓(東海派)、特芳禅傑(霊雲派)、東陽英朝(聖沢派)の4人を派祖とする龍泉派、東海派、霊雲派、聖沢派の4系統に大きく分かれています。
このうち常時公開されているのは退蔵院、桂春院、大心院の3つの境内塔頭と、境外塔頭である世界遺産の龍安寺で、龍安寺は境内のやや北、頑張れば歩いていける距離に位置しています。
その他にも沙羅双樹と小豆粥で有名な東林院や、新緑と紅葉が有名な大法院など、特定の時期に限って公開される寺院もあります。
主要伽藍
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妙心寺前
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第3駐車場
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南総門
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川
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勅使門
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案内所
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放生池
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石橋
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三門
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四派の松
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浴室(明智風呂)
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WC
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浴鐘楼
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井戸
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経蔵
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雪江の松
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洪鐘
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黄鐘調の鐘
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仏殿
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廊下
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法堂
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雲龍図
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廊下
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拝観受付・寝堂・玄関
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大方丈
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方丈庭園
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小方丈
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大庫裏
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微妙殿
境内西側
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慈雲院
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退蔵院
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陰の庭
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陽の庭
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方丈
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余香苑
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天授院
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聖澤院(聖澤派本庵)
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霊雲院(霊雲派本庵)
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書院
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大龍院
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通玄院
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玉龍院
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大法院
境内北側
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春光院
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大通院
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麟祥院
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智勝院
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ゆりかご保育園
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徳雲院
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壽聖院
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天祥院
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金牛院
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天球院
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方丈
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隣華院
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北総門
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案内所
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駐車場
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WC
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光圀院
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蟠桃院
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雲祥院
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長慶院
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桂春院
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大雄院
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庫裏
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養徳院
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海福院
境内東側
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雑華院
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福壽院
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如是院
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大心院
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東海庵(東海派本庵)
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衡梅院
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方丈
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長興院
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宝蔵
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蓮池(放生池)
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玉鳳院
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唐門
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開山堂(微笑庵)
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祥雲院殿霊屋
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養源院
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平唐門
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涅槃堂
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東林院
境内南側
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龍泉菴(龍泉派本庵)
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宗務本所
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第1駐車場
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精進料理阿じろ
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宇多川
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花園会館
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花ごころ
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花園禅塾
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花園中学校
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花園高校
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慧照院
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第2駐車場
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龍華院
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春浦院
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花園小学校
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花園大学
関連
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龍安寺
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鏡容池
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西源院
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大珠院
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霊光院
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多福院
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仙壽院
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金台寺(金臺寺)
周辺
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JR花園駅
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法金剛院
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丸太町通
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花園郵便局
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嵐電妙心寺駅
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龍安寺郵便局
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府道101号
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西の川
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一条通
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妙心寺北門前バス停
妙心寺の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1
祝聖ならびに諸堂諷経・改旦上堂 仏殿般若
「祝聖(しゅくしん)」とは、禅宗寺院において毎月1・15日に天皇陛下の無病息災を祈る法要のこと
「諷経(ふぎん)」とは、仏前での勤行(ごんぎょう)のこと
「改旦(かいたん)」とは、元旦のこと
「上堂(じょうどう)」とは、師家が法堂に上って修行者に説法すること- 1/2
仏殿諷経 般若
- 1/3
仏殿諷経 般若満散
「満散(まんさん)」とは、幾日かの法会が終わって散会すること
- 1/16
仏殿般若
- 2/7
開山降誕会(かいさんごうたんえ)玉鳳院開山堂
開山である関山慧玄(無相大師)の生誕の日の法要で、10:30より開山堂にて執り行われる
- 2/15
涅槃会(ねはんえ)
三仏会の一つ
仏教の祖である釈迦の入滅の日(亡くなった命日)である陰暦2月15日にその遺徳を偲んで行われる法要
「涅槃図」を掲げて法要が執り行われる- 3月彼岸中日
彼岸会・祠堂斎(ひがんえ・しどうさい)
「彼岸(ひがん)」とは、太陽が真東から真西に沈むことから、西方浄土の「あの世」と「この世」が最も近づく春分・秋分の日を中日(ちゅうにち)とした7日間を指す
一般的にこの時期には日頃無事に過ごせていることに感謝し、先祖の墓参りをしたり、寺院では先祖の霊を慰め、成仏を祈る法要が執り行われる- 3月中~3月下頃
少年少女研修会
花園会員の児童で小学高学年(4~6年生)の男女及びその保護者を対象に行われる親子の絆を再発見する研修会
レクレーション、坐禅体験、児童文化展の入賞作品の展示会など様々なイベントを企画して開催される- 4/8~4/12
恒例法要・釈尊降誕会(花祭り)等法堂
「恒例法要(ごうれいほうよう)」とは、妙心寺に永代供養されている花園会員の慰霊法要のことで、法堂にて執り行われる
「釈尊降誕会(しゃくそんごうたんえ)」は三仏会の一つで、釈迦の誕生日を祝う法要で、花御堂の中に誕生仏を安置し、甘茶をかけて供養を行うことから、俗に「花まつり」とも呼ばれる
ちなみに誕生仏は釈迦が誕生した際に右手で天、左手で地を指し「天上天下唯我独尊」と唱えた姿を象ったものだという
仏殿の外にたくさんの花で飾られた「花御堂」を設置
4/8の9:00より仏殿にて法要の後、参拝者たちは花御堂にお祀りした誕生仏に甘茶を注いで釈迦の誕生を祝福する- 4/14
巡塔諷経
- 4/15
入制上堂・楞厳会(りょうごんえ)
9:00より「結制上堂(入制上堂)」の後、仏殿に移動し修行者たちの無事を祈って「楞厳会」が行われる
上制とは「結制(けっせい)」ともいい安居に入ること
「安居(あんご)」とは、主に禅宗において僧が一か所に籠り集団で修行すること
「楞厳会(りょうごんえ)」とは、安居の期間中の無事を祈るため毎日仏殿に集り楞厳呪(りょうごんしゅ)を読誦する法会- 5月上旬
御室花まつり
- 5/16
仏殿般若
- 6/18
山門懺法(さんもんせんぼう) 三門
「懺法」とは、自ら知らず知らずのうちにしてしまった諸悪の行いを懺悔して、互いの心の中にある「むさぼり・怒り・愚痴」の三毒を取り除き、自分の心を静め清らかにするとともに、僧侶および参拝者ともどもご先祖に対し報恩感謝の誠を捧げる
「山門懺法」では、三門の楼上に安置される観世音菩薩に懺悔する法要
太鼓や鉢を鳴らして観音を歓請し、その名を一心に唱えながら自らの過ちを懺悔する
三門の内部は通常非公開だが、この日は三門上に上がって法要を見学することができる- 7/14
巡塔諷経
- 7/15
解制上堂・楞厳会満散・山門施餓鬼(さんもんせがき)
「解制(かいせい)」とは、安居を終えて結制を解くこと
「施餓鬼(せがき)」とは、お盆の時期に行われることが多い仏教行事の一つで、生前の悪行により餓鬼道に堕ち、常に飢えと乾きに苦しむ霊や魂に食事を施して供養する法会のこと- 7/24・7/25
経蔵虫払い経蔵
経蔵は数多くの経典を収蔵する寺の図書館のようなもので七堂伽藍の一つで、妙心寺のものは国の重要文化財にも指定されている
7/24と7/25の早朝6:00より、普段は開けられることのない扉が開かれて虫払いが行われると同時に、内部の様子を見ることができる- 8/3
祠堂斎(しどうさい)
- 8/9・8/10・8/16
お精霊さん(おしょうらいさん)
お盆に行われる先祖供養の法要と万灯行事
8/9と8/10の「お精霊迎え(迎え鐘)」と8/16の「お精霊送り(送り鐘)」で構成
特に「お精霊迎え」では年に一度この機会にのみ撞くことができる「迎え鐘」を鳴らすために多くの参拝客が訪れる
南総門から仏殿にかけて屋台も出て賑わう一方、先祖供養のために奉納された約1000個の絵入りの献灯提灯が法堂や仏殿の周囲を包み、また三門もライトアップされて境内は幻想的な空気に包まれる- 8/9・8/10
お精霊迎え(おしょうらいむかえ)
6:00~21:00頃まで
お盆に我々の元に帰ってくる先祖を迎え入れる行事で、間違ったところに帰らないように「迎え鐘」を鳴らして合図したり、「迎え火」を焚いたりする
京都では「迎え鐘」としては他に六道珍皇寺や六波羅蜜寺のものなどが有名
妙心寺の「送り鐘」は三門脇にある鐘楼にてロープを手前に引く形で3回鐘を撞く(ろうそくと線香も用意されている)
その後希望者は法堂(はっとう)脇にあるテントに行って和尚さんに水塔婆を書いてもらい、法堂にて読み上げて供養してもらう
塔婆は8/16のお精霊送りの時に焚き上げされる
通常有料公開の法堂がこの日は開放されており、狩野探幽筆の雲龍図を見ることもできる- 8/16
お精霊送り(おしょうらいおくり)
6:00~12:00頃まで
お盆が終わりあの世へと帰っていく先祖を見送る行事で、お精霊迎えの時と同じく「送り鐘」を鳴らして合図したり、「送り火」を焚いたりする
京都では「送り鐘」としては他に矢田寺、「送り火」としては有名な五山の送り火が知られている
「送り鐘」および塔婆についてはお精霊迎えの時と同様
午前中に法要の後、午後には塔婆やお盆中に飾られた供物などの焚き上げが一斉に行われる- 8月下頃
夏期講座(かきこうざ)
日本最大の禅寺と唯一の臨済禅の大学で仏教について学ぶ夏の講座
妙心寺の伽藍での朝課(読経)や坐禅等の実践行を行い、花園会館・花園大学にて講座を学ぶ- 9/16
仏殿般若
- 9月彼岸中日
祠堂斎(しどうさい)
- 10/4・10/5
達磨忌(だるまき)法堂
二祖忌の一つ
ダルマ人形でも有名な達磨(だるま)大師はインドから中国に禅の教えを伝えた人物で、中国における禅宗の始祖とされている
その忌日(命日)である陰暦10/5に禅宗寺院で行われる法要
10/4より「宿忌(しゅくき)」、10/5より「半斎(はんさい)」の法要- 11/3・11/4
曝涼展(ばくりょうてん)大方丈
「曝涼」とは虫干しのことで、普段は蔵などに保管されている国宝、重要文化財に指定される書画等を虫や湿気から守るため、風通しするのに合わせて展覧会を行っている
普段見ることのできない貴重な美術品が鑑賞できるのみならず、通常非公開の大方丈を見学できる- 11/10・11/11
花園法皇忌(はなぞのほうおうき)法堂
妙心寺の開基である第95代天皇・花園法皇の遺徳を偲んで執り行われる
11/10の13:00より「宿忌(しゅくき)」の法要
11/11の7:00より「献粥(けんしゅく)」の法要、10:00より「半斎(はんさい)」の法要
宿忌・半斎は法堂、献粥は玉鳳院にて(非公開)
また花園法皇を祀る玉鳳院にて、藪内家燕庵家元による献茶式も開催され、副席として山内塔頭・大雄院でも茶席が設けらられる(9:00~15:00)
毎年10月後半より本席・副席・お斎を全て巡ることができる茶券が一般販売される- 12/8
成道会(じょうどうえ)
三仏会の一つ
釈迦がブッダガヤの菩提樹の下で成道、即ち「悟り」を開いた日を記念して行なう法要- 12/11・12/12
開山忌(かいさんき)法堂
1360年延文5年12月12日に亡くなった開山の関山慧玄(無相大師)の遺徳を偲んで盛大に行われる
前日の12/11より「宿忌(しゅくき)」の法要、12/12の朝に「献粥(けんしゅく)」の法要、昼に「半斎(はんさい)」の法要
法堂にて宿忌・半斎の法要が行われるため、通常の拝観は休止だが、堂の南側の扉が開放されるため、一般参拝者も開山忌の荘厳とした雰囲気を味わうことができる- 12/14
冬夜巡塔諷経
- 12/25
歳末般若
- 12/31
巡塔諷経
- 12/31
除夜の鐘(じょやのかね)
年明けの0:00より塔頭住職が90回、5時より18回撞き一般参拝者は撞くことはできない
梵鐘は白鳳時代の698年(文武2年)の鋳造で、銘文の記されたものとしては日本最古の鐘として知られる国宝「黄鐘調」の複製(本物は現在は保存のため法堂内に安置されている)
毎日・月並行事
- 毎週土曜~日曜
大衆禅堂妙心寺派研修センター
17:30~翌9:00
在家・一般を対象とした坐禅会 8月は休会、12月・1月は休会有- 毎月7・8日
妙心寺禅道会大方丈
6:00~6:30 坐禅
6:30~7:30 提唱(講座)- 1/18・5/18・9/18
方丈懺法(ほうじょうせんぽう)
毎月18日は観音さまの縁日であり、1・5・9月の18日は方丈にて「方丈懺法」が行われる
「懺法(せんぼう)」とは、自ら知らず知らずのうちにしてしまった諸悪の行いを懺悔して、互いの心の中にある「むさぼり・怒り・愚痴」の三毒を取り除き、自分の心を静め清らかにするとともに、僧侶および参拝者ともどもご先祖に対し報恩感謝の誠を捧げる
また6/18には三門にて「山門懺法(さんもんせんぼう)」も行われる- 日時不定期
御詠歌(ごえいか)
御詠歌とは鈴と鉦の美しい響きとともに仏とその教えを讃えて唱えるもので、キリスト教の讃美歌に対し「讃仏歌」とも呼ばれる
お経の内容を誰にでも分かる親しみやすい言葉で表現したもので、仏や先祖に対する供養にもなると同時に、唱えているうちに仏や禅の教えに自然に親しむことができる
花ごよみ
- 4月上~4月下
桜(サクラ)●
[退蔵院]
境内南西にある塔頭「退蔵院」の境内に3本の紅しだれ桜、数は多くないものの1本1本が実に見ごたえがある
中でも瓢箪・なまずが彫られた奥門をくぐってすぐ目の前に飛び込んでくる大きな紅枝垂れ桜が一番の見どころ
余香苑完成当時に植えられた樹齢50年ほどで平安神宮にある紅しだれ桜の孫桜で、2013年春の「そうだ 京都、行こう。」のポスターでも使用された
両脇には「陰の庭」と「陽の庭」の2つの石庭があり、降り注ぐ紅枝垂桜のシャワーと石庭とのコントラストが実に美しい
大休庵前にも見事な枝垂桜
昭和の名庭と呼ばれる池泉回遊式の庭園「余香苑」のゆるやかな勾配の向こうにたたずむ枝垂桜も美しい
桜の見頃に合わせて通常非公開の本堂内や枯山水庭園「元信の庭」、狩野了慶の襖絵を鑑賞することができるほか、食事付のプランなども- 4月中~5月上
藤(フジ)●
[退蔵院]
中根金作設計の昭和の名園「余香苑」のひょうたん池の前に藤棚- 4~5月
石楠花(シャクナゲ)●
[大心院]
本堂南庭の「切石の庭」や玄関前にも真っ赤なシャクナゲ- 4~5月
霧島躑躅(キリシマツツジ)●
[大心院]
方丈裏の坪庭に樹齢380年とも言われる名木が2本
[退蔵院]
境内の各所で見られる- 4月下~5月中
躑躅(ツツジ)●
[退蔵院]
境内各所で見られる
[桂春院]
史跡・名勝庭園にも指定されている庭園のうち方丈南側「真如の庭」- 4~5月
牡丹(ボタン)●
[大心院]
本堂南庭の「切石の庭」- 5月中~6月上
皐月(サツキ)●
[退蔵院]
中根金作による池泉回遊式の余香苑の池の奥にサツキの刈り込み- 6~7月
沙羅双樹(サラソウジュ)●
[東林院]
苔に覆われた方丈庭園に10数本の沙羅の木があり、樹齢は300年ほど
通常非公開だが開花に合わせて「沙羅の花を愛でる会」を開催、青苔の庭園に落花する夏椿の光景が何とも趣深い
沙羅双樹の庭園を眺めながら抹茶を楽しめるほか、季節の野菜を使った精進料理を味わうことも- 8月
桔梗(キキョウ)●
[退蔵院]
中根金作作庭の昭和の名園「余香苑」では睡蓮と桔梗、枯山水の「陽の庭」にも桔梗が咲く- 7月上~8月上
蓮(ハス)●
[退蔵院]
方丈(本堂)前に蓮の鉢が並ぶほか、「余香苑」のひょうたん池でも大きなハスの花が楽しめる
夏の庭園とミシュラン星付きの精進料理店「阿じろ」による蓮づくしの料理を楽しむ「蓮見の会」の特別拝観プランも- 9月下~10月中
金木犀(キンモクセイ)●
[退蔵院]
「余香苑」- 10月中~11月上
杜鵑草(ホトトギス)●
[退蔵院]
中根金作作庭の昭和の名園「余香苑」の池の周りの散策路や枯山水の「陰陽の庭」にも- 11月中~12月上
紅葉(こうよう)
[退蔵院]
中根金作による池泉回遊式の「余香苑」のひょうたん池を取り囲むようにしてカエデが美しく色づく
[桂春院]
史跡・名勝庭園にも指定されている庭園のうち方丈南側「真如の庭」や書院前庭より飛び石伝いに茶室へと通じる路地庭「侘の庭」の周辺にも紅葉
[大法院]
真田幸村の兄で松代藩主・真田信之の孫・長姫が、信之の遺命により菩提寺として創建し、幕末に活躍した兵法学者・佐久間象山の墓があることで有名
「露地庭園(紅葉庭)」の特別拝観が行われ、書院造の本堂にて抹茶と和菓子を頂きながら庭園の紅葉が楽しめる