宇治神社
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宇治の地名の由来である菟道稚郎子を祀る宇治の産土神
宇治川に架かる朝霧橋東詰の社。元は宇治上神社と二社一体の離宮明神で明治期に分離。 宇治の地名の由来で兄・仁徳天皇に皇位を譲り自ら命を絶った菟道稚郎子を祀り本殿に等身大坐像を安置。 現存最大級の木造狛犬に宇治に入る菟道稚郎子を道案内した伝承のみかえり兎、七五三の巨大な知恵の輪に寒緋桜も
宇治神社とは?(基本データ)
- 名前
- 宇治神社(うじじんじゃ)
- エリア
- 宇治
- ジャンル
- 建立・設立
- 創建年不詳だが、「山城国風土記」に登場し「源氏物語 宇治十帖」の八宮のモデルとされる菟道稚郎子の没後、その離宮・桐原日桁宮の跡地に霊を祀ったのがはじまり
927年(延長5年)、「延喜式神名帳」に「宇治神社二座 鍬靫」との記載あり
1052年(永承7年)、藤原道長の子である関白・藤原頼通が「平等院」を創建するとその鎮守社に
1060年頃、本殿建立(現存する日本最古の神社建築)
1067年(治暦3年)、後冷泉天皇の平等院行幸の際に「離宮明神」の神位を授かる
1883年(明治16年)、上社は「宇治上神社」下社は「宇治神社」に分離 - 祭神
- 菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)
- ご利益
- 学業成就・開運
- 例祭
- 5/8に近い日曜(神幸祭)・6/8に近い日曜(還幸祭)
- 神紋・社紋
- 三つ橘
- アクセス
- 駐車場
- 35台
├マイクロバス 1,400円
└普通車 700円 - 拝観料
- 無料
- お休み
- 無休
- 拝観時間
- 境内自由
- 住所
- 〒611-0021
京都府宇治市宇治山田1 - 電話
- 0774-21-3041
- FAX
- 0774-24-3901
- 公式サイト
- 宇治神社公式サイト 宇治の氏神・産土神
宇治神社の地図
宇治神社のみどころ (Point in Check)
京都府宇治市宇治山田、宇治川に架かる宇治橋の上流、宇治川の右岸(東岸)沿いにある神社。
左岸(西岸)側にある平等院の東側を流れる宇治川にある中洲「橘島」から、朱塗りの「朝霧橋」を渡ってすぐの所に鎮座し、創建年や創建の起源などは不詳ですが、古くより宇治の産土神(うぶすながみ)としての信仰を集め、平安後期に宇治川対岸に「平等院」が創建された際には、その鎮守社となりました。
また「延喜式(えんぎしき)」神名帳には山城国宇治郡「宇治神社二座」とあるように、隣接する世界遺産の宇治上神社は、宇治神社とは明治維新後の1883年(明治16年)に分社されるまでは二社一体の存在で、元々は宇治上神社と合わせて「離宮八幡宮」「離宮明神」「離宮社」と総称され、宇治神社が下宮(下社・若宮)、宇治上神社が上宮(上社・本宮)とされていたといいます。
祭神の「菟道稚郎子尊(うじのわきいらつこのみこと)」は第15代・応神天皇の皇子で、「日本書紀」によると、幼い頃から聡明で父にも寵愛され一時は皇太子に立てられましたが、儒教の思想を学んでいたことからのちに第16代・仁徳天皇となる異母兄・大鷦鷯(おおさざき)皇子を差し置いて皇位を譲り受けることを望まず、父・応神天皇の崩御後に兄との間で互いに皇位の譲り合いなり、3年の皇位空白期間が生じた後、兄に皇位を譲るべく宇治川に入水し自ら命を断ったという美談で知られている悲運の皇太子です。
そして神社のある場所は「山城国風土記」に見られる菟道稚郎子命の離宮「桐原日桁宮(きりはらのひけたのみや)(菟道宮(うじのみや))」のあった旧跡地と伝わり、皇子の没後に兄の仁徳天皇によりこの地にその神霊が祀られたのが宇治神社のはじまりとされ、旧称の「離宮明神」もそれにちなんだものといわれています。
また祭神の菟道稚郎子は幼い頃から聡明で、百済で王仁などに師事して学問の道を極めたことから「学問の神様」として知られ、学業成就・受験合格のご利益で知られています。
この他にも「くさかんむり」に「兎」の文字が使われているとおり宇治は兎(うさぎ)の生息地であった場所で、菟道稚郎子がこの地に住まいを定めて河内国より向かわれる途中、道に迷った際に、一羽の兎が現れ菟道稚郎子の方を何度も振り返りながら道案内をしたという「見返り兎(みかえりうさぎ)」の伝説が残されており、正しい人生の道へと導いてくれるよう願う人々、あるいは良縁を求める人々より信仰を集めてきたといいます。
そして宇治神社の兎は「神の使い」として、また神社のシンボル的存在として大切にされていて、本殿階(きざはし)に鎮座する「みかえり兎」や参道途中の手水舎など、境内の至る所に兎の姿が見られるほか、可愛らしいウサギの人形がついてくる「うさぎおみくじ」も人気を集めています。
豊かな木々に囲まれた境内には鎌倉初期の建築とされる本殿があり、殿内に祀られているほぼ等身大といわれる「木造莵道稚郎子命坐像」とともに国の重要文化財に指定。
また本殿外陣に置かれている「木造狛犬」は現存する木造の狛犬では最大級とされているほか、他にも白色尉面などの貴重な文化財が伝わっています。
ちなみに「菟道(うじ)」は内なる場所という意味を持つ言葉で宇治の古代表記にあたり、後に「宇治(うじ)」になったともいわれています。
宇治神社の施設案内
境内
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鳥居
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石標
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兔楽の樹
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参道
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参集殿・社務所
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手水舎(桐原水)
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拝殿(桐原殿)
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神楽殿
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神輿蔵
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宇治神社入口
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鳥居
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中門
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本殿
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みかえり兔像
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寝そべり兔像
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願いうさぎ像
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絵馬堂
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三社
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四社
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授与所
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関連
周辺
宇治神社の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1
歳旦祭
- 2/3
節分祭
- 2/11
紀元祭
- 2/17
祈年祭
- 2/23
天長祭
- 3月春分
春分祭並春季皇霊祭遙拝式・勧学祭(新年度学業成就祈願祭)
- 5/8
例祭(離宮祭)
- 5/8に近い日曜
宇治まつり 神幸祭(おいで)
- 6/5
幣渡祭
- 6/8に近い日曜日
宇治まつり 還幸祭
神輿巡行を中心としたお祭り
神輿は5月の「神幸祭(おいで)」で宇治神社から宇治橋通りにある御旅所へと移された後、約1か月の間御旅所に滞在する
その後、6月5日のあがた祭、6月8日の大幣神事が終わった後に「還幸祭」にて氏子区域を巡行した後、宇治神社へと戻っていく
宇治神社の氏子は宇治橋を中心に広範囲に及んでおり、宇治神社に近い地区から一番組から十番組まで全部で9つのエリア(九番組は欠番)に分けられ、毎年交代で神輿巡行を担当する
各地域毎によって巡行ルート・巡行時間・衣装などは異なっているが、ルートについては担当した組の地域を重点的に回るものの、宇治橋と宇治橋通り商店街については必ず含まれるという
御旅所を昼前後に出発した後、約20kmの行程を5時間以上かけて氏子区域を丁寧に巡行し、夕刻に宇治神社に帰着する
2012年より前は6/8開催だった- 6/30
大祓式
- 8/15
慰霊祭
- 9月秋分
秋分祭並秋季皇霊祭遙拝式
- 10/1
献茶祭
名水汲上式
- 10/17
神嘗祭遙拝式並神嘗奉祝祭
- 11月
智恵の輪くぐり
- 11/23
新嘗祭
- 12月中旬の日曜
火焚祭
- 12/31
大祓式
月並行事
- 毎月
月次祭