宇治公園(京都府立宇治公園)
宇治橋の南、桜の名所として知られる宇治川沿いの公園
宇治橋の南、宇治川の中州に浮かぶ塔の島・橘島の中の島地区と西岸のよりみち公園で構成。 緑豊かな自然の中に名勝や史跡が点在、桜の名所として有名なほか観光船にも乗船できる。 花火大会や鵜飼、茶まつりなど四季を通じて様々な行事も開催。 塔の島の鎌倉後期の十三重石塔は日本最大の高さ15mで重文
宇治公園(京都府立宇治公園)とは?(基本データ)
- 名前
- 宇治公園(京都府立宇治公園)(うじこうえん(きょうとふりつうじこうえん))
- エリア
- 宇治
- ジャンル
- 建立・設立
- 1286年(弘安9年)、朝廷の命で宇治橋の修復を行った奈良・西大寺の僧・叡尊が宇治橋の安全を祈願し魚の霊を供養するために十三重石塔を造立
1756年(宝暦6年)、洪水で川に埋もれる(その後明治時代末期に発掘され修造)
1931年(昭和6年)、橘島に宇治川先陣の碑建立(源義経配下の佐々木四郎高綱と梶原源太景季が源義仲討伐の先陣を争った)
1932年(昭和7年)、「宇治茶まつり」が初開催
1949年(昭和24年)6月8日、公園として整備される
1960年(昭和35年)、第1回「宇治川花火大会」が開催 - アクセス
- 駐車場
- なし
- 拝観料
- なし
■宇治川の鵜飼
├乗合船大人1人 1,800円
├乗合船小学生1人 900円
├貸切船(10人乗り) 25,000円
├貸切船(15人乗り) 37,500円
└貸切船(20人乗り) 50,000円 - お休み
- 特になし
- 拝観時間
- 見学自由
■宇治川さくらまつり
└4月の第1土日
■宇治川の鵜飼(6月中旬~9月下旬)
├8月まで 19:00~20:00頃(受付18:00、乗船18:30まで)
└9月 18:30~19:30頃(受付17:30、乗船18:00まで)
■宇治川花火大会(7000発)
└8月初旬 19:45~20:45
■宇治茶まつり
└10月第1日曜の朝から終日開催 - 住所
- 〒611-0021
京都府京都府宇治市宇治塔川(宇治川河川敷) - 電話
- 0774-62-0325(京都府山城北土木事務所)
0774-23-3334(宇治市観光協会)
0774-22-3141(宇治市商工観光課)
0774-21-2328(宇治川観光通船) - FAX
- 0774-23-3340(宇治市観光協会)
0774-62-1730(京都府山城北土木事務所)
0774-21-2447(宇治川観光通船) - 公式サイト
- 宇治公園 京都府
宇治公園/京都府
宇治市観光協会
宇治川サクラプロジェクト
宇治川の鵜飼 宇治市
宇治公園(京都府立宇治公園)の地図
宇治公園(京都府立宇治公園)のみどころ (Point in Check)
京都府宇治市宇治塔川、宇治橋の下流側すぐにある面積約1.6haの公園。
宇治川の左岸にある「よりみち公園」と、宇治川の中州に浮かぶ塔の島・橘島の2つの島からなる全長約500mの「中の島(中の島地区)」で構成されています。
1949年(昭和24年)6月8日に公園として指定。
宇治は古くから平安貴族の別荘地として知られたほか、また源平の合戦における「宇治川の戦い」の舞台となるなど歴史ロマンに溢れる街。
とりわけ宇治公園の一帯は、世界文化遺産の平等院や宇治上神社をはじめ数々の名勝・史跡に囲まれていることから、そのような歴史的景観と豊かな自然が美しく調和するように整備されており、橋などもデザインで架けられ独特の風情が漂っています。
その後2013年(平成25年)に公表された「宇治公園再生計画」に基づき、治水能力の向上のため景観などに配慮しつつ公園の再整備が進められています。
公園を挟んで南側には世界遺産・平等院、北側にも同じく世界遺産の宇治上神社や宇治神社など、多くの名勝、史跡があり、両者を結ぶように宇治川の川岸と塔の島、橘島は喜撰橋、橘橋、朝霧橋、中島橋の4つの橋で結ばれて回遊できるようになっており、観光客をはじめ周辺地域の人々の休息、散策の場所として親しまれているほか、また両者を行き来するために、利用する観光客も少なくありません。
また紫式部が「源氏物語」の最後の十帖の舞台にこの地を選んだことはあまりにも有名で、周辺には関連スポットが点在しており、源氏物語をテーマにしたまちづくりが進められているほか、公園を休憩スポットとして歴史散策を楽しむこともできるようになっています。
見どころとしては、まず塔の島にそびえ立つ高さ15mの美しい十三重石塔は、鎌倉後期の1286年に奈良・西大寺の僧・叡尊が魚の霊を供養するために造立したもので、洪水や地震でたびたび倒壊しており、現在のものは1756年(宝暦6年)の洪水で川に埋もれていたものが明治末期に発見・修造されたもので、石塔としては日本最大級で重要文化財にも指定されています。
塔の島には他にも宇治川の鵜飼いで魚を捕まえる海鵜が飼育されている鵜小屋があり、その愛らしい姿を間近で見ることができるようになっています。
また島内にはサクラ、マツ、モミジなどが植えられいますが、その中でも堤防沿いは桜の名所として知られおり、中の島の枝垂れ桜はそのシンボル的存在です。
春になるとお弁当を持参して訪れる方も多く、更に4月上旬には「宇治川桜まつり」が開かれ、多くの花見客で賑わいます。
その他にも夏の「宇治川の鵜飼」や秋の「宇治茶まつり」など、さまざまな行事の舞台にもなっています。
宇治公園(京都府立宇治公園)の施設案内
園内
-
-
塔の川
-
-
橘島
-
-
塔の島
サクラの堤ゾーン(橘橋西側)
-
-
橘橋
-
-
サクラの堤
宇治橋からの景観に配慮し、下流側にソメイヨシノを多く植え、ヤマザクラやエドヒガン、オオシマザクラを加え、多彩な花色かつ開花期間が長くなるように工夫されている
サクラの広場ゾーン(橘島東側)
-
-
サクラの広場
ソメイヨシノとのバランスを考慮しつつ、ヤマザクラやエドヒガン、オオシマザクラを加え、多彩な花色かつ開花期間が長くなるように工夫されている
-
-
宇治川先陣之碑
-
-
シダレザクラ(宇治川しだれ)
-
-
公衆トイレ
-
-
中の島橋
松陰の広場ゾーン(塔の島)
-
-
鵜小屋
-
-
船着き場
-
-
松陰の広場
季節を感じられるようクロマツに加え、モミジを配置し秋のイメージを印象づけている
-
-
時計塔
-
-
十三重石塔
-
-
喜撰橋
周辺(橘橋方面)
周辺(喜撰橋方面)
周辺(朝霧橋方面)
宇治公園(京都府立宇治公園)の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 4月第1土日
宇治川さくらまつり
ソメイヨシノを中心とした多くの桜で彩られる中の島一帯で毎年開催
会場には野点席が設けられるほか、特産品の販売などもあり、多くの花見客で賑わう
開催期間中は宇治川しだれのライトアップも- 4月上~5月末
宇治川舟茶席
船上にてお茶どころ宇治ならではの抹茶を味わうことができる(予約制)
- 5月上の日曜
宇治川・源平・龍舟祭
「宇治川の戦い」で知られる宇治川と宇治公園周辺にて、幟や衣装で演出したドラゴンボートの水上源平合戦が繰り広げられる
[公式]- 7/1
宇治川の鵜飼 川開き
- 7/1~9/30
宇治川の鵜飼
平安時代には既に行われていたという歴史を有する
藤原道綱の母の「蜻蛉日記」には971年(天禄2年)に奈良の長谷寺に参詣した往復に宇治を過ぎた所で川岸から鵜飼を見物した記録が残り、川幅いっぱいに数えきれないほどの鵜舟が出て、かがり火を焚き夜通し鮎を採り続けている様子が注意深く書きとどめられている
平安後期には仏教の教えを受けて宇治川での殺生が戒められるようになり、また平安貴族の衰微とともに宇治川での鵜飼も衰退したというが、1926年(大正15年)に現在の鵜飼が再興され、宇治川の夏の風物詩となっている
毎年7/1に鵜飼い開きが開催される- 8月上
宇治川花火大会
19:45~20:45
宇治川畔一帯にて5000発
2015年以降休止中
2015年、2016年は代替イベントとして「宇治歴史夜噺~あをろしき お化け街道~」が開催された- 10月第1日
宇治茶まつり
茶の発展に尽くした栄西・明恵・千利休ら3人の茶祖の遺徳を偲び、感謝とともに宇治茶の隆盛を祈る行事
9:00 豊臣秀吉が宇治橋三の間から茶の水を汲み上げた故事にちなんだ「名水汲み上げの儀」(宇治橋三の間)
終了後「宇治茶行列」(宇治橋~宇治公園橘島~朝霧橋~興聖寺)
10:00 「茶壺口切の儀・御献茶式」(興聖寺法堂(本堂))
11:30 「茶筅塚供養」(興聖寺山門前)
9:00~15:00 お茶席・点心席など
[茶席] 興聖寺、京都府茶業会館、宇治上神社
[点心席] 宇治上神社社務所
[お茶のみコンクール(茶香服)・抽選会場] 宇治公園橘島- 10月中の土曜
宇治田楽まつり