天龍寺 慈済院
天龍寺 慈済院とは?(基本データ)
- 名前
- 天龍寺 慈済院(てんりゅうじ じさいいん)
- エリア
- 嵐山・嵯峨野
- ジャンル
- 建立・設立
- 1363年(貞治2年)
- 創始者
- 天龍寺第2世・無極志玄(佛慈禅師)
- 宗派
- 臨済宗天龍寺派 大本山天龍寺塔頭
- 山号
- 本尊
- 寺紋
- 菊菱紋
- 札所等
- 天龍寺七福神めぐり 第3番(水摺大辨財天)
- アクセス
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- 京福電鉄(嵐電)嵐山本線「嵐山」駅下車 徒歩約3分
- JR嵯峨野線(山陰本線)「嵯峨嵐山」駅下車 徒歩約10分
- 阪急嵐山線「嵐山」駅下車 徒歩約10分
- 京都市営バス「嵐山天龍寺前(嵐電嵐山駅)」(11・28・93・特93号系統)下車 徒歩約5分
- 京都バス「京福嵐山駅前」(61・72・83系統ほか)下車 徒歩約5分
- 駐車場
- ■天龍寺駐車場
自家用車100台
├自家用車1日1000円
├バス1時間1000円(以後30分毎500円)
└タクシー2時間500円 - 拝観料
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- お休み
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- 拝観時間
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- 住所
- 〒616-8385
京都府京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町66 - 電話
- 075-861-0316
- FAX
- 075-861-0854
- 公式サイト
- 慈済院表門 文化遺産オンライン
慈済院本堂 文化遺産オンライン
慈済院庫裏 文化遺産オンライン
慈済院玄関廊 文化遺産オンライン
天龍寺 慈済院の地図
天龍寺 慈済院のみどころ (Point in Check)
京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町、臨済宗天龍寺派大本山・天龍寺の境内にある天龍寺の塔頭寺院。
「天龍寺七福神」の1柱である「弁財天(水摺大辨財天)」が祀られていることで知られています。
天龍寺の総門をくぐって参道を進んだ右手、弘源寺の西隣にあり、瓦を塗り込めた素朴な味わいのある土壁と、弁財天を祀る弁天堂の入口門で白壁に唐様の優美な形をしたまるで竜宮城のような「来福門」が参拝者の目を引きつけます。
南北朝時代の1363年(貞治2年/正平18年)に天龍寺第2世・無極志玄(佛慈禅師)(むごくしげん 1282-1359)が創建。
無極志玄は後鳥羽天皇の第3皇子で「承久の乱」で敗れて佐渡に流されたことで知られる第84代・順徳天皇(じゅんとくてんのう 1197-1242)の曾孫で、西隣にある天龍寺塔頭の松巌寺(松厳寺)を創建した四辻善成の兄にあたり、南洲宏海の元で出家して東福寺の無為昭元に学んだ後、鎌倉・円覚寺で天龍寺開山・夢窓疎石(むそうそせき)に師事し、その法を嗣いで天龍寺2世となった人物です。
当初は現在地の南東、京都市右京区嵯峨柳田町に鎮座する斎明神社の南にありましたが、江戸初期の寛永年間(1624-1645)に焼失し天龍寺境内に移ると、その後は荒廃・焼失と再建を繰り返し、明治初期の1872年(明治5年)に塔頭・福寿院を合併し現在に至っています。
天龍寺第2世の塔所ということもあって立派な建物が多く、また1864年(元治元年)の「禁門の変(蛤御門の変)」による天龍寺の大火を免れたことから室町期や江戸期の古い建築様式の建物が多く残っており、表門・庫裏・玄関廊・本堂が2016年(平成28年)に国の登録有形文化財に登録されています。
また「弁天堂」に祀られている「水槢福寿台弁財天」は夢窓疎石が霊感によって法力信念を籠め一刀参礼をもって彫刻し、後生利益のために当院の開山・無極志玄(佛慈禅師)に授与したもので、香水をもって浄写した尊影を「巳成金の日」の大祭に抽籤により信者に授与していたことから「水摺福壽大辨財天」と通称されていて、現在も「天龍寺七福神」の弁財天として毎年2月3日の節分・天龍寺七福神めぐりの日には多くの参拝者が訪れて賑わいます。
その他にも弁天堂の天井に描かれている日本画家・里見米菴(さとみべいあん)の筆による龍図も見逃せない所です。
天龍寺 慈済院の施設案内
境内
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表門
江戸初期の1615年~61年の建造で天龍寺最古級の表門とされ、2016年(平成28年)に国の登録有形文化財
一間薬医門、切妻造本瓦葺
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参道
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心田桜
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庫裏
表門くぐって参道を突き当たり、本堂東側に建つ
江戸後期の1799年(寛政11年)の建造で、2016年(平成28年)に国の登録有形文化財
切妻造妻入の正面を持つ木造平屋建、瓦葺きの建物
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玄関廊
堂と庫裏の間を繋ぐ両下造の建物
江戸期1751~1830年の建造で、2016年(平成28年)に国の登録有形文化財
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本堂
江戸後期1816年の建造で、2016年(平成28年)に国の登録有形文化財
境内に南面して建つ木造平屋建、瓦葺、六間取の方丈形式の建物
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来福門
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「水槢福壽台辨財天」の石標
門の手前右
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井戸
来福門くぐって右
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休憩所
来福門くぐって左
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弁天堂
来福門くぐって正面
水槢福寿台弁財天を祀る
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天井の龍
弁天堂の天井に日本画家・里見米菴による龍の絵が描かれている
天龍寺七福神
関連
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斎明神社(神明神社)
京都市右京区嵯峨柳田町9
かつての慈済院の境内跡に鎮座しており、社伝によると1344年(康永3年)に慈済院の開山・無極志玄(佛慈禅師)により慈済院の鎮守として創建
現在の本殿は江戸後期1771年(明和8年)に建てられたもので、祭神として天照大神を祀り、その他にも末社として稲荷大神、愛宕大神、八坂大神、天満天神を祀る
また境内寺は「日本三代実録巻五」に、「伊勢斎内親王臨葛野河修禊、勅遣中納言従三位兼行左衛門督藤原朝臣氏監禊事」とあるように、平安初期の861年(貞観3年)に伊勢神宮の斎宮に選ばれた皇女が禊を行った旧跡とも伝えられている
周辺
天龍寺 慈済院の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 2/3
天龍寺節分会(てんりゅうじせつぶんえ)
総門前で福笹(2,500円)の授与を受けた後、境内の塔頭7つを巡りお札を受ける「七福神めぐり」で有名(三秀院・弘源寺・慈済院・松厳寺・永明院・寿寧院・妙智院)。
天龍寺七福神では、恵比須神・大黒天、弁財天、毘沙門天、福禄寿のほか、寿老人と布袋の代わりに稲荷と不動明王が加わっているのが一般的な七福神と異なっており特徴的。
法堂前にて3回の豆まき(11:30・13:30・15:30)のほか、甘酒・樽酒の無料接待も。
豆まきでは5色の袋に入った福豆を手に入れようと多くの参拝者が詰めかける。- 9月
巳成金の日(みなるかね)
暦本で十二支が「巳」の日で、十二直の「成」、二十八宿の「金」が重なる「巳成金」の日を「実の成る金」と解し、一年で最も金運が上がる弁財天の縁日としている
- 11月第3日曜
大祭(年次祭)
月並行事
- 毎月7・17・27日
月次祭
- 毎月1回日曜
蕉堅会(坐禅会)
14時
[公式]