弘源寺
弘源寺とは?(基本データ)
- 名前
- 天龍寺塔頭 弘源寺(てんりゅうじたっちゅう こうげんじ)
- エリア
- 嵐山・嵯峨野
- ジャンル
- 建立・設立
- 1429年(永享元年)
- 創始者
- [開基] 細川持之
[開山] 玉岫英種 - 宗派
- 臨済宗天龍寺派 大本山天龍寺塔頭
- 山号
- 霊亀山(れいぎざん)
- 本尊
- 聖観世音菩薩
- 寺紋
- 札所等
- 天龍寺七福神めぐり 第2番(毘沙門天)
- アクセス
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- 京福電鉄(嵐電)嵐山本線「嵐山」駅下車 徒歩約3分
- JR嵯峨野線(山陰本線)「嵯峨嵐山」駅下車 徒歩約10分
- 阪急嵐山線「嵐山」駅下車 徒歩約10分
- 京都市営バス「嵐山天龍寺前(嵐電嵐山駅)」(11・28・93・特93号系統)下車 徒歩約5分
- 京都バス「京福嵐山駅前」(61・72・83系統ほか)下車 徒歩約5分
- 駐車場
- ■天龍寺駐車場
自家用車100台
├自家用車1日1000円
├バス1時間1000円(以後30分毎500円)
└タクシー2時間500円 - 拝観料
- ■春・秋の特別公開
├大人 500円
├小中学生 300円
└宝厳院割引共通券 900円
※団体は要予約 - お休み
- 通常非公開(春・秋に特別公開あり)
- 拝観時間
- 9:00~17:00
※行事等で拝観停止の時間あり - 住所
- 〒616-8385
京都府京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町65 - 電話
- 075-881-1232
- FAX
- 075-882-9787
- 公式サイト
- 弘源寺 臨済宗大本山天龍寺塔頭寺院
弘源寺の地図
弘源寺のみどころ (Point in Check)
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町、臨済宗天龍寺派大本山・天龍寺の境内にある天龍寺の塔頭寺院。
山号は霊亀山(れいぎざん)、本尊は聖観世音菩薩。
室町中期の1429年(永享元年)に室町幕府の管領であった細川持之が、天龍寺の開山である夢窓国師より3世の法孫にあたる玉岫(ぎょくしゅう)を開山に迎えて創建し、持之の院号「弘源寺春岳常喜」にちなんで「弘源寺」と称しました。
この点、細川家は清和源氏の流れをくむ由緒がる家柄で、持之は足利家より分かれて後の細川家第9代にあたります。
創建当初は小倉山の麓に位置し、北は二尊院、南は亀山と南北にいたる広大な寺領を有していましたが、幾度かの火災による焼失と再建を繰り返す中で変遷を重ね、1882年(明治15年)に末庵である維北軒と合寺し現在に至っています。
現在の客殿形式の「本堂」は江戸初期の寛永年間(1624-45)の造営で、正面中央に本尊・聖観世音菩薩、その右側に開山・玉岫禅師木像、左側に開基・細川右京太夫持之公の位牌が安置されているほか、柱に残る刀傷は幕末に池田屋事件をきっかけとして起きた1864年8月20日の「禁門の変(蛤御門の変)」の際に天龍寺に陣を構えた長州藩の藩士たちが血気にはやりつけたと思われる試し切りの痕で、本堂の柱のあちらこちらに残っているといいます。
また「毘沙門堂」には三国伝来とされ国指定重要文化財となっている「毘沙門天立像」が安置されていて、「天龍寺七福神」の毘沙門天の札所となっており、2月3日の節分の日には多くの参拝客が訪れます。
更に枯山水の庭園「虎嘯の庭(こしょうのにわ)」は嵐山を借景に春の桜や秋の紅葉などと見事に調和し、中でも紅葉の嵐山を借景とした本堂からの眺めは嵐山でも屈指の美しさといわれています。
通常非公開の寺院ですが、春と秋に特別公開を行っていて、その際には本堂や毘沙門堂の毘沙門天像や庭園などのほか、竹内栖鳳(たけうちせいほう)とその一門、上村松園(うえむらしょうえん)・西山翠嶂(にしやますいしょう)・徳岡神泉(とくおかしんせん)・小野竹喬など文化勲章受章画家の日本画などの展示も行われ、新緑や紅葉とともに見学することが可能です。
その他にも小倉山の弘源寺墓地には向井去来の墓と西行法師ゆかりの井戸などがあることでも知られています。
弘源寺の施設案内
境内
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山門
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「三国伝来 毘沙門天」の石標
山門左
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「西山 弘源禅寺」の石標
山門右
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臥牛石
山門くぐって右手
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参道
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毘沙門堂
参道の途中左手
国指定重要文化財となっている三国伝来の毘沙門天立像を安置するほか、正面の「多聞天」の扁額は弘法大師の直筆、天井には日本画家の初代藤原孚石の筆による四季草花48面の絵画がある
毘沙門天像は三国伝来(インド・中国・日本)で、インドの仏師・毘首羯磨(びしゅかつま)の作と伝わり、はじめ比叡山無動寺にあり、今出川般舟院、深草嘉祥寺に移されたものを、弘源寺開山・玉岫が当時に勧請したもので、信仰すれば無尽の福、衆人愛敬の福、知恵の福、長寿の福、眷属衆多の福などの功徳があるという
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文殊菩薩
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庫裏玄関
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観世音菩薩
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狸の置物
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伏虎石
前庭にある
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本堂
本尊・聖観世音菩薩を安置するほか、その左右に開山・玉岫禅師木像、開基・細川右京太夫持之公の位牌を安置する
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長州藩の刀傷
幕末に池田屋事件をきっかけとして起きた1864年8月20日の「禁門の変(蛤御門の変)」の際に天龍寺に陣を構えた長州藩の藩士たちが血気にはやりつけたと思われる試し切りの痕が柱のあちらこちらに残っているという
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虎嘯の庭(こしょうのにわ)
「碧巌録九十九則」の「龍吟雲起、虎嘯風生(龍吟じて雲起こり、虎嘯きて風生ず)」が出典で「龍吟」は枯れ枝の間を抜ける風の音、「虎嘯」は大地より涌き出る朗々たる響き、すなわち禅の悟りの境涯を表しているという
嵐山を借景とした枯山水の庭園で、春の桜や秋の紅葉との調和は嵐山屈指の美しさ
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本堂北庭
天龍寺七福神
関連
周辺
弘源寺の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 2/3
天龍寺節分会(てんりゅうじせつぶんえ)
総門前で福笹(2,500円)の授与を受けた後、境内の塔頭7つを巡りお札を受ける「七福神めぐり」で有名(三秀院・弘源寺・慈済院・松厳寺・永明院・寿寧院・妙智院)。
天龍寺七福神では、恵比須神・大黒天、弁財天、毘沙門天、福禄寿のほか、寿老人と布袋の代わりに稲荷と不動明王が加わっているのが一般的な七福神と異なっており特徴的。
法堂前にて3回の豆まき(11:30・13:30・15:30)のほか、甘酒・樽酒の無料接待も。
豆まきでは5色の袋に入った福豆を手に入れようと多くの参拝者が詰めかける。春の特別拝観
- 10月上~12月上
秋の特別拝観