新西国三十三箇所 目的で探す 京都の寺社 寺社めぐり

新西国三十三箇所(新西国観音霊場めぐり)

新西国三十三箇所(新西国観音霊場めぐり)

「新西国三十三箇所」とは

「新西国三十三箇所(しんさいごくさんじゅうさんかしょ)」とは、観音巡礼の一つで、1932年(昭和7年)に当時の大阪時事新報、神戸新聞、京都日日新聞の三都新聞連合が、近畿2府4県の寺院の中から聖徳太子の「和の道」を基本に一般読者の意見を取り入れて選定された(大阪12・兵庫15・京都4・奈良3・滋賀2・和歌山2)。

その後戦争により一時荒廃するも、戦後霊場を辞退した2つが入れ替わり、さらに1967年(昭和42年)に5ヵ寺を客番として迎え、現在は三十八ヵ所めぐりになっている。

一般読者から人気投票で選定されたが、いずれも由緒のある名刹ばかり。

西国三十三所観音霊場に定められている寺院は含まれていない。

一時期人気が廃れていたが、最近ではツアーも企画され巡礼として再興されつつある。

参拝のしかた

朱印帳

特製の朱印帳に朱印を集めていく(朱印は300円)

関連書籍


  • 新西国霊場法話巡礼
    (法話と札所案内)
    (朱鷺書房)

京都府内の新西国三十三箇所札所

寺社名 エリア ポイント
誓願寺 第15番 新京極 誓願寺 三条寺町・四条河原町 十一面観音
千本釈迦堂(大報恩寺) 第16番 瑞応山 千本釈迦堂
(大報恩寺)
北野・西陣 六観音
楊谷寺(柳谷観音) 第17番 立願山 楊谷寺
(柳谷観音)
西山・乙訓 十一面千手観音
比叡山延暦寺 第18番 比叡山 延暦寺 横川中堂 大原・八瀬・比叡山 聖観音
鞍馬寺 第19番 鞍馬山 鞍馬寺 鞍馬・貴船・花背 千手観音

「観世音菩薩(観音菩薩)」とは

観音菩薩とは

「観音菩薩(かんのんぼさつ)」とは、世の苦しみの声を聴いて(人々の音声を観じて)、その苦悩から救済する菩薩。
自在に姿を変え、人々の姿に応じて千変万化の相となる所から「六観音」とか「三十三観音」ともいわれる。
勢至菩薩とともに阿弥陀三尊の脇侍を務める場合も。
ちなみに「菩薩(ぼさつ)」とは 仏の位の次にあり、仏になろうとして修行に励む修行者のことをいい、または悟りを開く前の仏陀のことを指す。

六観音・七観音

聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)
超人間的な姿ではない、1面2臂の観音菩薩の基本形。
救うべき相手により三十三通りの観音に変身する。
宝冠をかぶって天衣をまとい、左手に蓮華や水瓶を持ち、蓮華の台座に乗っている姿が一般的。
六観音の一つ。
十一面観音(じゅういちめんかんのん)
その名の通り頭上に11の顔を持ち、いつでも世の中を救うことができるように全ての方向を見守っているという。
病いの治癒など10種類の現世利益(十種勝利)と、地獄に堕ちずに極楽浄土に行けるなどの4種類の来世での果報(四種功徳)をもたらす。
頭頂部に阿弥陀如来の化仏を頂き、その周りの顔は悟りの表情をした仏面、慈悲の表情をした菩薩面、憤怒の表情をした瞋怒面(しんぬめん)、牙を見せ励ましの表情をした狗牙上出面(くげじょうしゅつめん)、悪行を大口を開けて笑う大笑面などの複雑な表情を見せている。
女神のようにふくよかな容姿に右手はまっすぐに下ろされ、左手には花瓶を持っている姿が一般的。
京都では六波羅蜜寺や京田辺の大御堂観音寺のものが有名。
六観音の一つ。
千手観音(せんじゅかんのん)
正式名は「千手千眼観自在菩薩」で、千の手を持ち、その一つ一つの手掌に目がある。
千という数字はどんな人でも漏らさずに救済しようという慈悲の広大さを表わす。
延命や病気治癒などあらゆる現世利益にご利益。
造形上は27面42臂で表現されるのが一般的だが、奈良の唐招提寺のものは953本の手があるとのこと。
京都では三十三間堂のものや清水寺、東寺旧食堂、広隆寺旧講堂、法性寺、柳谷観音(楊谷寺)、峰定寺などにある。
六観音の一つ。
如意輪観音(にょいりんかんのん)
如意宝珠と法輪の力により人々を救済する。
立像はほとんどなく坐像または半跏像で、片膝を立てて座り、肘をかけて指先を頬に当て、どうすれば人々を救えるのかと悩む思惟の姿、いわゆる半跏思惟像が特徴的。
またほとんどが六臂の像で、6本の手のうち2本に意のままに智慧や財宝、福徳もたらすという如意宝珠と煩悩を打ち砕くという法輪を持っている。
名前の由来はこの如意宝珠の「如意」と法輪の「輪」に由来している。
大阪河内長野にある観心寺のものは空海作と伝わり有名、京都では醍醐寺、六角堂(秘仏)、花の寺として有名な勝持寺の隣にある願徳寺(宝菩提院)、大報恩寺(千本釈迦堂)(六観音像の一つ)、平等寺(因幡薬師)、舞鶴の松尾寺などにある。
六観音の一つ。
不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)
手に持つ縄(羂索)で人々の悩みを漏らすことなく救済する。
「不空」とは空しいものにしない(徒労に終わらない)、信じれば必ず願いが叶うという意味で、「羂索」は古代インドで狩猟や戦闘に用いた縄のこと。
一面三目八臂が基本形で、鹿の毛型を身にまとい、手には羂索、錫杖、蓮華、数珠などを持つのが一般的。
奈良時代に盛んに造られ、奈良の東大寺や興福寺のものが有名で、京都では広隆寺にある。
天台宗では六観音の一つ((真言宗では准胝観音を入れる)。
准胝観音(じゅんていかんのん)
仏の母といわれ清浄と母性を象徴する。
女性を守護し安産・子授けの功徳があるという。
三目一八臂(手が18本で3つ目)の姿が一般的。
名前はサンスクリットの「チュンディー(cundii)」の音訳。
醍醐寺上醍醐の准胝堂や聖護院の積善院準提堂が本尊としている。
真言宗では六観音の一つ(天台宗では不空羂索観音を入れる)。
馬頭観音(ばとうかんのん)
馬頭明王とも。忿怒(ふんぬ)の相を持ち、体は人で馬の頭のもの、または馬の冠を戴くものがある。
馬頭には馬のような勢いで諸悪を粉砕し、煩悩や災難を取り除く功徳があるとされる。
江戸時代には馬をはじめとする動物の無病息災の守護神として民間に広く信仰され、現代では競馬場の近くで祀られることも。
三面三目八臂のものが多いが、一面二臂や、四面八臂など様々で一定していない。
京都では木津川の浄瑠璃寺や舞鶴の松尾寺にある。
六観音の一つ。

その他の観音

楊貴妃観音(ようきひかんのん)

泉涌寺の観音堂に安置され、その美しさから8世紀の中国・唐代の皇帝玄宗が亡き楊貴妃を偲んで造らせたとの伝承を持つ。
実際には13世紀頃、中国の南宋時代の作と考えられていて、日本の仏像とはかなり質が異なっている。

三十三観音(さんじゅうさんかんのん)

阿弥陀如来の妻で、観音菩薩の母といわれる「白衣観音(びゃくえかんのん)」(東山の霊山観音はこれをイメージして造られた)、右手に柳の枝を持ち絵画に描かれることが多い「楊柳観音(ようりゅうかんのん)」以外はほとんど知られていない。

楊柳(ようりゅう)、龍頭(りゅうず)、持経(じきょう)、円光(えんこう)、遊戯(ゆげ)、白衣(びゃくえ)、蓮臥(れんが)、滝見(たきみ)、施薬(せやく)、魚籃(ぎょらん)、徳王(とくおう)、水月(すいげつ)、一葉(いちよう)、青頚(しょうけい)、威徳(いとく)、延命(えんめい)、衆宝(しゅうほう)、岩戸(いわと)、能静(のうじょう)、阿耨(あのく)、阿摩提(あまだい)、葉衣(ようえ)、瑠璃(るり)、多羅尊(たらそん)、蛤蜊(こうり、はまぐり)、六時(ろくじ)、普悲(ふひ)、馬郎婦(めろうふ)、合掌(がっしょう)、一如(いちにょ)、不二(ふに)、持蓮(じれん)、灑水(しゃすい)


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