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西山国師十六遺跡霊場

西山国師十六遺跡霊場

「浄土宗西山派」と証空(西山国師)

「証空(しょうくう)(西山国師)(1177-1247)」とは、鎌倉初期の浄土宗の僧。
西山上人と通称されるほか、勅諡号は鑑智国師、善慧房(ぜんねぼう)とも。
浄土宗の宗祖・法然の弟子で浄土宗西山(せいざん)派の派祖

加賀権守・源親季(ちかすえ)の長男として生まれ、9歳の時に京都の公卿で内大臣・久我通親(こがみちちか)の養子となる。

1190年(建久元年)、14歳の時に出家し法然の弟子となり浄土宗の教義を学ぶ。
1198年法然が「選択(せんちゃく)本願念仏集」を著した時には勘文(かんもん)役を務めたほか、法然の代わりに九条兼実に「選択集」を講じたり弟子たちへの手紙の代筆をするなど法然門下で高い地位を占めていた。

1212年(建暦2年)に法然が入滅すると西山の善峰寺北尾往生院(三鈷寺)に住み浄土教の宗旨の宣揚に尽力し今日の西山派の基礎を築く。
宮中との関係が深く当時の貴族階級に多くの支持者を集めたことから、法然の他の門弟が京都から法難によって追放されていく中で京における最大勢力となった。

高弟の法興浄音(ほっこうじょうおん)、円空立信(えんくうりゅうしん)、観鏡証入(かんきょうしょうにゅう)、道観証慧(どうかんしょうえ)はそれぞれ流派を開き「西山四流」と呼ばれている。

「西山国師十六遺跡霊場」とは

「西山国師十六遺跡霊場(せいざんこくしれいじょう)」とは、浄土宗の開祖・法然上人の高弟で浄土宗西山派の派祖である、証空上人(鑑知国師・西山国師)ゆかりの地を巡る霊場。

西山国師の誕生から800年後の1976年(昭和51年)に開創。

札所は近畿地方を中心に東日本にまで及ぶ広範囲に点在しており、客番を含めて21の札所を巡る(番号付きが16、番外として客番のものが5)。
ゆかりの地のため、本山である粟生光明寺、永観堂禅林寺、誓願寺はもちろんのこと、霊蹟には神社も含まれているのが特徴。

参拝のしかた

ガイドブックも開創と同じ1976年11月に発行され、現在も同じものが購入可能。
京都の誓願寺にて、ガイドブックと専用御朱印帳が購入できるとのこと。

京都の札所一覧

寺社名 エリア ポイント
比叡山延暦寺 番外 延暦寺 大原・八瀬・比叡山 文殊楼
永観堂(禅林寺) 8 永観堂
(禅林寺)
岡崎・吉田・鹿ケ谷 浄土宗西山禅林寺派総本山
誓願寺 9 誓願寺 三条寺町・四条河原町 浄土宗西山深草派の総本山
NO IMAGE 10 南遣仰寺 祇園・東山 京都市東山区本町
真宗院(眞宗院) 11 真宗院
(眞宗院)
東福寺・稲荷 京都市伏見区深草真宗院山町
三鈷寺 12 三鈷寺 西山・乙訓 京都市西京区大原野石作町
光明寺(粟生光明寺) 13 光明寺
(粟生光明寺)
西山・乙訓 西山浄土宗の総本山

関連書籍・DVD


  • 法然上人とその弟子西山上人
    ひろさちや著
    (春秋社)

  • 證空辞典
    中西随功監修
    (東京堂出版)

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