五社めぐり 四神相応 目的で探す 京都の寺社 寺社めぐり

五社めぐり 四神相応

五社めぐり 四神相応

「四神相応」とは

平安京が方角を司る四神、すなわち北の玄武、東の青龍、南の朱雀、西の白虎が守護する「四神相応の地」として造られたことは有名である。

「四神相応(しじんそうおう)」とは風水において好適地とされる地勢や地相のことで、古来よりこの条件を満たす土地に住むと長く繁栄すると考えられてきた。

これは中国をはじめとする中華文明圏において特に重要視されてきた考え方で、794(延暦13年)10月22日、桓武天皇が長岡京から平安京へ都を遷した際にもこの考え方に基づいて遷都が行われている。

一般に四神相応の地とされるのは四方の方角を司る「四神」が東西南北を守護している土地をいう。

【北】玄武 背後に高い山
【東】青龍 東に清き流れ
【南】朱雀 広く開けた湿地帯
【西】白虎 大きな道が続く

ちなみに平安京でそれに該当していたとされるのは、

【北】玄武 船岡山
【東】青龍 鴨川
【南】朱雀 巨椋池
【西】白虎 山陰道

とするのが有力である。

「五社めぐり」とは

「五社めぐり」は平安京がこの四神相応の考え方に基づいて造られたことにちなみ、桓武天皇を祀る「平安神宮」を中心に、東の「八坂神社」、西の「松尾大社」、南の「城南宮」、北の「上賀茂神社」と、東西南北に位置する平安京ゆかりの神社をめぐり、参拝のしるしとしてご朱印を集めるご利益めぐりのこと。

特に順番はなくルートは自由で、好きな場所から好きな順に巡ってよい。

最初に参拝した神社の社務所で「五社めぐり」をする旨を伝え、四神のイラストが描かれた「五社めぐり四神色紙(初穂料1000円)」を購入。
その後、残りの4社を巡拝し朱印(各300円)を集めていく。

すべての朱印を集めると、最後の神社で五社の御神紋が入った「満願記念品しおり」が記念品として授与される。
ただししおりの絵柄は毎年変わり、先着順で数に限りがあるので注意が必要。

方角 寺社名 エリア ポイント
平安神宮 中央 平安神宮 岡崎・吉田・鹿ケ谷 1895年に平安遷都1100年を記念して平安京の大内裏を模し造営
平安京遷都を行った桓武天皇を祭神としている
上賀茂神社
(玄武)
上賀茂神社 北山・上賀茂 世界遺産で下鴨神社とともに葵祭を開催することでも有名
神代に北北西の神山に鎮座したという古い歴史を持ち、平安遷都後に王城鎮護の社となる
八坂神社
(青龍)
八坂神社 祇園・東山 四条通の東端に位置
京都三大祭の一つである祇園祭で知られる
877年(元慶元年)の疫病の流行を契機に朝廷からの崇敬を集めるようになり、995年(長徳元年)には王城鎮護の二十二社の一つに
城南宮
(朱雀)
城南宮 鳥羽・竹田・淀 平安京遷都時には都の南方・裏鬼門を守護する方除の神とされた
平安後期には白河上皇が鳥羽離宮で院政を敷き、以後鳥羽・後白河・後鳥羽の4代150年にわたり「院政」の舞台として繁栄した
松尾大社 西
(白虎)
松尾大社 松尾・桂・西京極 四条通の西端に位置
渡来人の秦氏により平安京遷都前の701年に創建された京都最古の神社の一つ
平安遷都後は皇城鎮護の社として崇敬された

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