酔芙蓉(スイフヨウ) 目的で探す 京都の自然 花ごよみ

酔芙蓉(スイフヨウ)(Hibiscus Mutabilis cv. Versicolor)

酔芙蓉(スイフヨウ)

酔芙蓉とは?

酒に酔ったかのように花の色が白からピンクへと変わる芙蓉の変種

DATA

学名は「Hibiscus mutabilis cv. Versicolor」。
アオイ科フヨウ属の落葉低木。
芙蓉(芙蓉)の変種で性質はほとんど「芙蓉(フヨウ)」と同じだが、華やかな八重咲きで時間とともに花びらの色が変わっていく性質が人気を集め、独立した地位を確立しつつある。
夏から秋にかけての8月~10月、葉の上部の脇に花びらが5枚で椀状の10~15cmぐらいの大輪の花を咲かせる、花の色は咲き始めは白色で、時間とともにピンク色に変化、しぼむ夕方頃には紅色に近くなる。
朝開いて夕方しぼむ一日花だが、花期は長くその間は途切れなく毎日のように新しい花を咲かせ続ける。
枯れたあとの姿も「枯れ芙蓉」と呼ばれるぐらい印象的。
芙蓉の原産地は日本や台湾、中国で、やや耐寒性に弱いため日本では南西部の四国・九州・沖縄に自生(古い時代に中国から渡来したものとの説も)。酔芙蓉はその園芸品種である。
高さは2~3m。

名前の由来

中国名から、ただし「芙蓉」は元々中国では蓮(ハス)のことで、唐代までは「木芙蓉(もくふよう)」と呼ばれていたので注意が必要である。
「酔芙蓉」の名前の由来は花の色が変わる様を酒に酔って顔が赤くなることに例えたもの。
英名の「Cotton Rose(綿の薔薇)」は花が薔薇に似て樹形が同じアオイ科の「綿」に似ていることに由来。
学名の「Mutabilis(ムタビリス)」は変わりやすいとか不安定なという意味。

歴史

芙蓉が書誌に登場するのは室町時代の一条兼良(1402-81)の著と伝わる「尺素往来(せきそおうらい)」が初めてで、この頃には栽培されていたことが分かる。

一日花で日によって花の咲く位置が異なる様を松尾芭蕉が「枝ぶりの 日ごとに変る 芙蓉かな」と詠んでいる。

利用・用途

暖地に自生するほか、観賞用に庭植えや鉢植えとして用いられ、園芸品種も多い。

樹皮は丈夫なことから和紙材料などに使われたりする。

よく似た植物(芙蓉との違い)

芙蓉との違いは、芙蓉は原則一重、酔芙蓉は原則八重咲き。
また芙蓉よりもやや花期が遅い。

京都の酔芙蓉スポット

寺社名 エリア ポイント
天寧寺 天寧寺 京都御所 8月下旬から9月下旬、鞍馬口、比叡山を借景とした額縁門で知られる
本満寺 本満寺 京都御所 春は枝垂れ桜と牡丹で有名だが、秋には酔芙蓉の花も楽しめる
妙蓮寺 妙蓮寺 北野・西陣 9月中旬、芙蓉の寺としても知られ、山門の前や境内の本堂周辺など境内の随所で見られる
一重の白とピンクの芙蓉、一重と八重の酔芙蓉のほか、くす玉芙蓉、二重ピンク、一重濃ピンクの芙蓉などの種類があるという
NO IMAGE 大乗寺
(酔芙蓉の寺)
山科・醍醐 9月中旬~10月中旬、本能寺の末寺で「酔芙蓉の寺」として知られる
手入れの行き届いた境内では本堂を囲むように鉢植えの酔芙蓉1300本が植えられている、2003年に酔芙蓉観音像も建立された
詩仙堂 詩仙堂 一乗寺・修学院 10月中旬、石川丈山作の庭園では四季折々の草花が楽しめる

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