曼殊院門跡 京都観光

曼殊院門跡

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曼殊院門跡

桂離宮様式の庭園に紅葉とつつじが見事な門跡寺院

天台宗五門跡の一つ。最澄が比叡山に草創した坊を起源に東尾坊として創建。江戸初期に桂離宮を造った八条宮智仁親王の次男良尚法親王が入寺し現在地に。 桂離宮様式を採り入れた数寄屋造の大小の書院と小堀遠州作の枯山水庭園を中心に春は霧島ツツジ、秋は紅葉の名所。国宝の黄不動は三大不動の一つ

曼殊院門跡とは?(基本データ)

名前
曼殊院門跡(まんしゅいんもんぜき)
エリア
一乗寺・修学院
ジャンル

寺社 国宝絵画 名勝 茶室 紅葉 霧島躑躅 百日紅 銀杏 山茶花 近畿三十六不動尊 神仏霊場会 天台五門跡

建立・設立
延暦年間(782~806年)、宗祖伝教大師最澄により鎮護国家の道場として比叡山の西塔北谷に創建した坊が起源
天暦年間(947~957年)、1世是算のとき比叡山の西塔北渓に移り「東尾坊」と称する
天仁年間(1108~10年)、8世忠尋のとき「曼殊院」と改め北山に別院を建立
1495年(明応4年)、伏見貞常親王の子の二品慈運が入室し以後門跡に
1656年(明暦2年)、八条宮智仁親王の次男・29世良尚法親王のとき現在地に移転
創始者
[開基] 是算(ぜさん)
[中興開山] 良尚法親王
宗派
天台宗門跡寺院
山号
なし
本尊
阿弥陀如来
寺紋
 
札所等
近畿三十六不動尊 第17番
神仏霊場巡拝の道 第108番
京都洛北・森と水の会(修学院・一乗寺エリア)
アクセス
  • 叡山電鉄叡山本線「修学院」駅下車 徒歩約20分
  • 京都市営バス「一乗寺清水町」(5・31・北8号系統)下車 東へ徒歩約20分
  • 京都バス「一乗寺清水町」(18・56系統)下車 東へ徒歩約20分
  • JR「京都」駅より車・タクシーで約35分
  • 京阪本線・鴨東線「三条」駅より車・タクシーで約25分
  • 京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅より車・タクシーで約15分
  • 京都市営地下鉄烏丸線「国際会館」駅より車・タクシーで約8分
  • 名神高速道路「京都東IC」より国道1号経由で約45分
駐車場
普通車のみ50台 拝観時のみ無料
拝観料
■境内・庭園等
├一般 600円(団体550円)
├高校 500円
└中小学生 400円
※団体割引は30名以上
■茶室
└1,000円(要予約)
お休み
無休
拝観時間
9:00~17:00(受付16:30まで)
住所
〒606-8134
京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
電話
075-781-5010
FAX
075-711-6226
公式サイト
曼殊院門跡
第17番 曼殊院門跡 近畿36不動尊霊場会 公式サイト
曼殊院門跡 京都洛北・森と水の会
京ゆば料理 曼殊院門跡 弁天茶屋 Facebook

曼殊院門跡の地図

曼殊院門跡のみどころ (Point in Check)

京都市左京区一乗寺竹ノ内町、京都市街の東北、比叡山の南西麓にある天台宗の門跡寺院で、青蓮院、三千院(梶井門跡)、妙法院、毘沙門堂と並ぶ「天台五門跡(天台宗五箇室門跡)」の一つに数えられる洛北屈指の名刹です。

この点、門跡とは皇族や貴族の子弟が代々住持となる別格寺院のことで、勅使門の両側の塀に残る5本の白い水平線はその格式を今に伝えるものであり、このことから「竹内門跡(たけのうちもんぜき)」とも呼ばれています。

他の天台門跡寺院と同様、延暦年間(782~806)に宗祖・伝教大師最澄(さいちょう 767-822)が鎮護国家の道場として比叡山に建立した一坊が起源で、その後、天暦年間(947~957)に是算が西塔(さいとう)北谷北渓に移し「東尾坊(とうびぼう)」と号します。

また是算が菅原家にゆかりのある家系の出身であったことから、947年(天暦元年)に創建された北野天満宮の初代別当(管理職)に補され、以後明治維新まで北野別当職を兼務することとなります(8世・忠尋以後に当寺門跡が北野天満宮別当を兼ねたとする説も)
この点、実質的な曼殊院の歴史はここから始まるため、寺では是算を曼殊院の初代としています。

平安後期の天仁年間(1108-10)、8世・忠尋(ちゅうじん)の時に寺号を「曼殊院」と改め、更に永久年間(1113-18)に洛北の北山、現在の金閣寺(鹿苑寺)付近に別院を建立。
室町時代には足利義満の北山殿(のちの金閣寺)の建立のために移転を余儀なくされ、康暦年間(1379-81)に洛中、現在の相国寺付近へ移転しています。

そして文明年間(1469-87)には慈運法親王(じうんほっしんのう)が入寺し、以後門跡寺院となりました。

その後、現在地に移転したのは1656年(明暦2年)のことで、桂離宮を造営したことで名高い八条宮智仁親王の第2皇子にあたる第29世・良尚法親王が入寺し、御所の北から修学院離宮に近い一乗寺竹ノ内に移して堂宇を造営し、「竹内門跡」と呼ばれるようになりました。

明治に入り宸殿を失った以外は、当時の様子がほぼそのまま伝えられているといい、桃山様式の勅使門に玄関、本堂(大書院)、書院(小書院)、茶室、庫裏、護摩堂などが中心伽藍を構成しています。
このうち造営時からほぼそのままだという江戸初期の代表的書院建築である本堂(大書院)・書院(小書院)、そして庫裏が国の重要文化財に、また枯山水の庭園を含む境内全体が1954年に国の名勝に指定されています。

本堂(大書院)前の小堀遠州の作といわれる遠州好みの枯山水庭園は、枯滝から続く水の流れを表現した砂の中に鶴島と亀島を配し、小書院は静かに水面をさかのぼる屋形舟を表現しているといいます。

また石造品にも独特の意匠が見られ、鶴島にある鶴を表現したという樹齢400年の五葉松(ゴヨウマツ)の脇にある曼殊院型のキリシタン燈籠と、小書院の縁先にある梟の彫刻が施された「梟の手水鉢(ふくろうのちょうずばち)」が特に有名ですが、公家風で趣味豊かな良尚親王の趣向が反映されているといいます。

この他にも小堀遠州好みといわれる八窓席(はっそうせき)の茶室も国の重要文化財に指定されています。

寺宝も数多く収蔵しいていますが、中でも「絹本着色不動明王像(黄不動)」と平安時代の「古今和歌集」曼殊院本はともに国宝。
このうちは大書院の仏間に安置されている絹本着色不動明王像はその色から「黄不動」と呼ばれていますが、園城寺(おんじょうじ)の黄不動を模したものといい、同じく国宝に指定されている、青蓮院門跡の「青不動」とともに「三不動」の一つに数えられるとともに、「近畿三十六不動尊」の第十七番札所にもなっています。

四季を通じて草花が楽しめることでも知られていて、中でも大書院(本堂)の周辺に植えられ5月初旬頃に見頃を迎える「霧島つつじ」は有名で、色鮮やかな深紅の花が枯山水庭園の白砂と見事な調和を見せます。

また紅葉の名所としても有名で、勅使門に続く白壁と石垣の間に連なる紅葉の美しさはよく知られているほか、境外の西側に広がる弁天島も紅葉の赤と黄の美しいコントラストに彩られます。

その他にも椿、梅、ソメイヨシノ、サルスベリ、リンドウ、サザンカなどの草花も楽しむことができます。

曼殊院門跡の施設案内

 

境内

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    石標

     

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    曼珠院道

     

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    勅使門

     

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    築地塀と紅葉

     

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    弁天池

     

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    弁天堂

     

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    天満宮

     

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    弁天茶屋

     

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    大銀杏

     

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    参拝者出入口

     

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    北通用門

     

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    管理棟

     

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    受付

     

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    WC

     

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    庫裡

     

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    授与所

     

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    大玄関

     

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    渡り廊下

     

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    大書院(本堂)

     

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    書院庭園

     

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    鶴島(五葉松)

     

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    霧島つつじ

     

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    亀島

     

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    廊下

     

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    小書院

     

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    梟の手水鉢

     

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    曼殊院椿

     

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    茶室八窓軒

     

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    上之台所

     

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    花の間

     

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    谷崎潤一郎寄贈の鐘

     

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    持仏堂

     

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    茅門

     

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    菌塚

     

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    駐車場

     

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    梅林

     

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    護摩堂

     

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    唐門

     

周辺

曼殊院門跡の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1/3
不動尊初護摩

 

2/15
涅槃会

 

5月上
菌塚法要

 

7/5
良尚親王忌

 

10月上
曝涼(虫干し)

 

月並行事

毎月28日
不動尊護摩供養

 

1・4・9月初巳の日
弁財天法要

 

花ごよみ

 
梅(ウメ)

境内の枯山水庭園に約20本

5月初
霧島躑躅(キリシマツツジ)

書院前の庭園に霧島つつじがあり、枯山水の庭園との調和が見事

 
百日紅(サルスベリ)

大書院前の枯山水庭園、駐車場周辺にも紅白の百日紅

 
紅葉(こうよう)

 

 
銀杏(イチョウ)

門前の道路角

 
山茶花(サザンカ)

大書院前の遠州好みの枯山水庭園では四季折々の花が楽しめる

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