岩屋神社 京都観光

岩屋神社

岩屋神社

本殿奥の山腹に陰陽1対の巨巌を祀る磐座信仰の遺跡

仁徳天皇31年創建と伝わり岩座信仰を起源に本殿奥の山腹に陰陽1対の巨巌を磐座として祀る。 宇多天皇の治世に天忍穂耳命と栲幡千々姫命、両神の子の饒速日命を祀り中世は岩屋三社の東岩屋と呼ばれ山科全区が氏子域。 男性は陰岩、女性は陽岩から参拝すれば願いが叶うという恋愛成就のパワースポット

岩屋神社とは?(基本データ)

名前
岩屋神社(いわやじんじゃ)
エリア
山科・醍醐
ジャンル

寺社 縁結び 鳳輦・神輿 夏越祓・茅の輪 初詣

建立・設立
社伝では343年(仁徳天皇31年)の記録(境内より奈良期以前の土器なども出土)
宇多天皇時代(887-96年)の寛平年間、陽巖に天忍穂耳命、陰巖に栲幡千々姫命、岩前の小社に物部氏系の大宅氏が山科を開拓するに当たり祖神として饒速日命を祀る
治承年間(1177-81年)、園城寺僧徒により社殿焼失
1262年(弘長2年)、再建
祭神
天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
栲幡千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)(天忍穂耳命の妻)
饒速日命(にぎはやひのみこと)(天忍穂耳命の子)
ご利益
縁結び・子授け・安産、厄除け、家内安全、交通安全、病気平癒など
例祭
4/29(例大祭(春祭))
他に秋祭り(山科祭)(10月第3日曜)などが知られる
神紋・社紋
左三つ巴
アクセス
  • 京都市営地下鉄東西線「椥辻」駅下車 東へ徒歩約20分
  • 京阪バス「大宅」(17・21・22A・23・26・26A・28・29・82・82C・84C・85A系統)下車 東へ徒歩約10分
  • 京阪バス「岩屋神社」(21系統)下車 東へ徒歩約5分
駐車場
自家用車30台分 無料
拝観料
無料
お休み
無休
拝観時間
境内自由
住所
〒607-8176
京都府京都市山科区大宅中小路町67
電話
075-571-0833
FAX
075-571-3486
公式サイト
岩屋神社
岩屋神社 磐船会 Facebook

岩屋神社の地図

岩屋神社のみどころ (Point in Check)

京都市山科区大宅中小路町、京都橘大学の北側の住宅地の中に鎮座する神社。
山科一之宮で氏子域は山科ほぼ全区にわたり、地元では「いわやさん」と呼ばれ親しまれています。

近代社格制度では郷社で、式内名神大社「山城国宇治郡 山科神社二座」に擬せられた時もあったといいますが、現在は山科神社が式内社「山科神社」に比定する説も有力であり、山科神社では当社を奥の院と位置付けているといいます。

祭神として天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)と栲幡千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)の夫婦神、および両神の子で神武天皇に国を譲った饒速日命(にぎはやひのみこと)を祀ります。

この点「天忍穂耳命」は天照大神の子で、家内安全、厄除、勝運の神様として知られ、
「栲幡千々姫命」は高皇産霊命(たかみむすびのみこと)の娘で、機織や染物関係の守護神として崇敬されているほか、子授け・安産の神様としても知られている神様で、
また天忍穂耳命と栲幡千々姫命の夫婦神は、古来より男女の仲を取り持つ縁結びの神様として信仰されているといいます。

一方「饒速日命」は怪我腫物、病気平癒の神様として知られているほか、高天原より天の磐船に乗って河内国の哮峯(たけるがみね)に降臨されたと伝承されていることから「交通安全」の神様としても有名です。
大阪府交野市にある「磐船神社」にも祀られていて、同神社には饒速日命が乗ってきた天の磐船とされる巨岩が神体石として祀られ、正面に拝殿が建てられているといいます。

岩屋神社はその磐船神社と同じく石座信仰に始まる神社で、本殿背後、東へ約500mの山腹に「奥之院」あるいは岩屋殿と呼ばれる陰陽一対の巨巌があり、これを磐座として祀ったのが当社の起源とされていて、社伝では343年(仁徳天皇31年)の創建と伝えられ、境内より奈良期以前の土器なども出土しているといいます。

その後、宇多天皇時代(887~896年)の寛平年間、物部氏系の大宅氏が山科を開拓するにあたって祖神として陰巌に栲幡千千姫命、陽巌に天忍穂耳命、更に岩前の小祠には饒速日命が祀られました。

平安後期の治承年間(1177-81年)には園城寺僧徒によって社殿が焼かれて旧記も失われますが、鎌倉時代の1262年(弘長2年)に再建され、更に中世には「東岩屋」として、西岩屋の山科神社、上岩屋(神社名は不詳)とともに「東西上の岩屋三社」と呼ばれ、山科東北部の産土神として信仰を集めたといいます。

明治維新後の1873年(明治6年)に郷社に列した後、第二次世界大戦後は神社本庁に属し、近年になって奥ノ院に続く参道などが整備され、数十基の鳥居が奉納されて現在に至っています。

行事としてはまず毎年4月29日に開催される「例大祭(春祭)」が有名で、本殿祭にて献茶・献花・太鼓の奉奏の儀などが行われた後、湯立神事や火焚神事が執り行われ、更には岩屋音頭や生け花展示、お茶席、露店・福引抽選会など、多種多彩な行事が催されます。

更に毎年10月第3日曜日の「秋祭り」は別名「山科祭」と呼ばれ、3基の神輿が広い氏子区域を巡行し大いに賑わいます。

この点「山科祭」は平安中期の年中行事の起源や沿革、内容などを纏めた「本朝月令(ほんちょうげつれい)」に898年(昌泰元年(寛平10年))3月のに「式内社山科神社」の祭礼が官祭とされたと、また「延喜式」においては毎年4月・11月の上巳の日に山科祭が斎行された旨の記述が見られるなどの古い歴史を有し、往時には祇園祭にも負けないぐらいの盛大なものだったといいますが、近年山科では他にも山科神社や諸羽根神社、六所神社など、多くの神社で同じ日に神輿巡行が行われていて、これを総称して「山科祭」と呼んでいるといいます。

その他にも「節分祭」「お田植祭」「水無月夏越の大祓式」「八朔祭・御百燈献灯神事」など、多彩な行事が行われていることで有名な神社です。

岩屋神社の施設案内

 

境内

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    一ノ鳥居と社号標

    奈良街道沿い

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    参道改修碑

    一ノ鳥居の左脇に建つ記念碑

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    参道

     

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    名神高速道路の高架

     

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    分岐

    高架をくぐってすぐ
    まっすぐ続く石段を上がっていく
    分岐の所に石標が立っており左の坂道は「岩屋神社車参道」と表示されている

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    参拝者駐車場

    二ノ鳥居の北側

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    二ノ鳥居

    神社前にあり、ここから社殿は西向きに鎮座する
    両側は白壁の塀が続き、周辺は春は桜が美しい

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    社号標

    二の鳥居の前右手

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    石段

     

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    神門

     

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    手水舎

    神門くぐって拝殿の右

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    絵馬掛

     

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    神輿庫

    手水舎の奥、本殿の右

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    社務所

    神門くぐって拝殿の左

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    納札所

    社務所の左側奥

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    お手洗

    社務所の左側奥

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    拝殿

     

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    本殿

     

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    駒札と本殿左の脇道

    奥之院へ向かう入口へと続く

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    蛭子社

    本殿右裏

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    大神宮社

    本殿左裏

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    稲荷社

    大神宮の左前

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    奥之院参道入口

     

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    八幡宮

    奥之院参道の右手

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    三社(天満宮・山王社・住吉社)

    奥之院参道の左手

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    北鳥居

    やや小さ目の朱塗りの鳥居
    鳥居をくぐって外に出ると目の前は奥之院、岩屋不動尊、笠原寺へと続く分岐

奥之院

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    道標

    北鳥居をくぐってすぐ
    三分岐となっていて、左が岩屋不動尊、中央が笠原寺経由で奥之院、右が岩屋神社沿いの坂道から岩屋殿の分岐を通って奥之院参道入口へと続いている

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    参道

    三分岐の中央、笠原寺の左を通る道、石像がずらりと並ぶ
    奥に進んだ橋の所から先は行き止まりのため、橋を渡って一般道へ出ることになる

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    岩屋殿の分岐

    笠原寺の左隣の住宅地は「岩屋殿」と呼ばれ、饒速日命を祀る小祠があった神域という
    この分岐を左へ進むと奥之院入口へ通じている

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    奥之院参道入口

    ここから山道

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    「陰陽岩 奥乃院」の石標

     

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    奥之院参道

    九十九折の坂道に鳥居が連続

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    石鳥居

    背後に陰岩

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    陰岩

    岩の前に朱塗りの鳥居と小祠

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    陽岩への参道

    鳥居の続くかなり急な坂道

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    陽岩

    岩の前に小祠

関連

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    大宅御旅所

     

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    御神木のクスノキ

    大宅御旅所の前にあり、高さ10m、幹周り2.8m
    「山科区民誇りの木」にも選定

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    岩屋保育園(岩屋こども園)

    境内の南側に隣接
    神社が運営

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    山科神社

     

周辺

岩屋神社の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1/1
元旦祭・初詣

師走の大祓式に引き続き0時から岩屋太鼓の奉納の後に元旦祭
境内は初詣の参拝者で大いに賑わい、青年会奉仕による年越しそばや善哉の振舞いも

1/15
どんど焼き神事

正月飾り付けなどの古札等焼納

2/3
節分大祭

14:00
本殿祭・奉射祭(四方奉射・的射)・追儺式(豆打ちの儀・福餅と福豆投げ)

4月中
十三参り

 

4/29
例大祭(春祭)

13:30 本殿祭(献茶・献花・太鼓の奉奏の儀)
15:00 湯立神事
15:30 火焚神事
15:30 岩屋音頭
生け花展示、お茶席、露店・福引抽選会も開催

6/1頃の平日
お田植祭

神饌田にて

6/30
水無月夏越の大祓式

19:30
茅の輪神事・人形焚き上げ、清興

9/1
八朔祭・御百燈献灯神事

八朔は8月の朔日(ついたち)、即ち8月1日のことで、旧暦の8月1日は稲穂が実り始める大切な時期でることから、農家では初穂を恩人などに贈る風習が古くからあり、田の実の節句ともいわれた
この「田の実」を「頼み」にかけ、武家や公家の間でも日頃頼み合っている(お世話になっている)人に、その恩を感謝する意味で贈り物をするようになったという
当社では立春から数えて210日目の9月1日頃に行われることから二百十日行事と合せて百灯(もものみあかり)を捧げることで農作の無事と稲の豊作を神様に祈願する
19:00より八朔祭の神事に続いて御百燈献灯神事、参列者のお千度参りと続く

9月第3日曜
敬老祭

 

9月下旬
抜穂祭

神饌田にて

10/1
神輿洗い・神輿飾り

 

10月第3日曜
秋大祭(山科祭)(神輿巡行)

秋の収穫を祝うお祭りで、当日は朝から夕方にかけ神輿3基と岩屋太鼓が大宅御旅所や大塚西浦町の皇塚など10か所ある御旅所を含めた地域を巡行

第2土曜
20:00 遷御祭(御霊遷し)

第3日曜
7:30 発輿祭
終日 神幸祭(氏子全域を3基の神輿が巡行)
17:30 還幸祭(御霊遷し)

11月中
七五三詣

 

11/23
新嘗祭・大麻神符頒布始奉告祭

 

12/31
師走の大祓式

23:45

月並行事

毎月1日
月次祭

 

毎月15日
日供講員お誕生祭

 

花ごよみ

 
桜(サクラ)

 

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