月桂冠大倉記念館 京都観光

月桂冠大倉記念館

月桂冠大倉記念館

昔ながらの情趣漂う酒蔵が印象的な「月桂冠」の博物館

1637年創業の日本酒のトップメーカー月桂冠が明治期の酒蔵を改装し開設。 伏見の酒造りや日本酒の歴史文化を紹介し市指定有形民俗文化財の酒造用具類400点を展示。見学後吟醸酒のきき酒体験も。 裏に十石船の船着場もあり伏見城の外堀だった濠川沿いの柳並木に白壁土蔵の酒蔵は昔ながらの風情たっぷり

月桂冠大倉記念館とは?(基本データ)

名前
月桂冠大倉記念館(げっけいかんおおくらきねんかん)
エリア
伏見・桃山
ジャンル

会社・企業 博物館・美術館・資料館 お酒・酒蔵 名水 伏見名水 体験施設(食品・飲料)

建立・設立
1637年(寛永14年)、「笠置屋」の屋号で創業
1905年(明治38年)、「月桂冠」の酒銘を商標登録
1909年(明治42年)、月桂冠大倉記念館の元となる酒蔵が建造される
1982年(昭和57年)、記念館開設(当初は会社来訪者への見学の形で公開)
1985年(昭和60年)、酒造用具6,120点が京都市の有形民俗文化財に指定(うち約400点を記念館に展示)
1987年(昭和62年)、一般公開開始(会社は創業350年を迎える)
1997年(平成9年)、付近一帯が京都市の「重要界隈景観整備地域」に指定される
2007年(平成19年)、経済産業省より「近代化産業遺産」として6件が選定される(月桂冠旧本社・内蔵酒造場・月桂冠昭和蔵・旧大倉酒造研究所・月桂冠大倉記念館・伏見の酒造用具)
創始者
[創業] 大倉治右衛門
紋章
月桂樹を冠状にした意匠に中心に漢字で縦に「月桂冠」
アクセス
  • 京阪本線・宇治線「中書島」駅下車 徒歩約5分
  • 京阪本線「伏見桃山」駅下車 徒歩約10分
  • 近鉄京都線「桃山御陵前」駅下車 徒歩約10分
  • JR奈良線「桃山」駅下車 徒歩約18分
  • 京都市営バス「中書島」(19・20・22・81・特81・南3・南8号系統)下車 徒歩約3分
駐車場
大型バス5台、乗用車20台 無料(時間制限有)
拝観料
大人 400円
中・高校生 100円
※お土産付(純米酒180ML1本・未成年は月桂冠大倉記念館絵はがき)
※15名の団体は要予約
お休み
お盆(8/13~8/16)・年末年始(12/28~1/4)
拝観時間
9:30~16:30(受付16:15まで)
住所
〒612-8660
京都府京都市伏見区南浜町247
電話
075-623-2056
FAX
075-612-7571
公式サイト
月桂冠大倉記念館 月桂冠 ホームページ
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伏見酒造組合 京都 伏見・城陽の酒蔵による組合公式サイト

月桂冠大倉記念館の地図

月桂冠大倉記念館のみどころ (Point in Check)

京都府京都市伏見区南浜町、酒どころの京都・伏見を代表し、白鶴酒造(兵庫県神戸市東灘区)や宝酒造(京都市)と並ぶ業界大手の酒造会社「月桂冠株式会社」の博物館。

創業は他業界と比べても非常に古く、江戸初期の1637年(寛永14年)、大倉治右衛門により「笠置屋」の屋号で酒屋として創業したのがはじまり。

創業時は酒名は「玉の泉」と称していましたが、1905年(明治38年)に勝利と栄光のシンボルである「月桂冠」を酒銘として商標登録。
「全国新酒鑑評会」で金賞を20年以上にわたって連続受賞するなど多くの受賞歴を記録し、普通酒「つき」のほか、吟醸酒、純米酒、本醸造酒など豊富なラインナップを揃え、2016年3月期の売上高は単体で282億円、グループ全体で400億円弱という日本酒のトップメーカーの一つです。

月桂冠創業の地は伏見の京阪中書島駅の北側、伏見城の外堀であった濠川の北岸にあり、史料館「月桂冠大倉記念館」のほか、「月桂冠内蔵酒造場」や近年建てられた「月桂冠本社」、江戸後期に創業の地に建てられた酒蔵兼居宅「大倉家本宅」、そして大正期の建造物で、長年にわたって月桂冠本店として使用され現在は喫茶・土産販売・観光案内所となっている「伏見夢百衆(月桂冠旧本店)」など、一帯では月桂冠に関連する江戸・明治・大正・昭和といった各時代の建物を目にすることができます。

中でも十石船の船着場にほど近い、濠川沿いから眺めた柳並木に白壁土蔵の内蔵は、酒どころ伏見を象徴する酒蔵の風景としてマスコミや雑誌などにも採り上げられるなど、多くの人々に親しまれていて、これを受けて1997年(平成9年)には付近一帯が京都市の「重要界隈景観整備地域」に指定され土色に近い色彩のカラー舗装やレトロ調の電灯の設置、電柱の地中化などの景観に配慮した整備が進められたほか、2007年(平成19年)には月桂冠旧本社・内蔵酒造場・月桂冠昭和蔵・旧大倉酒造研究所・月桂冠大倉記念館・伏見の酒造用具の6件が、経済産業省より「近代化産業遺産」として選定され、景観の保護が図られています。

「月桂冠大倉記念館」はその近代化産業遺産の一つとして指定されている建物で、1909年(明治42年)に大倉記念館の元となる酒蔵が建造された後、1982年(昭和57年)に伏見の酒造りや日本酒の歴史・文化を学べる史料館として開設されました。

当初は会社来訪者への見学の形で公開され、1985年(昭和60年)には酒造用具6,120点が京都市の有形民俗文化財に指定され(うち約400点を記念館に展示)、1987年(昭和62年)に会社が創業350年を迎えたのを機に一般公開が開始されています。

明治期に建造され昔ながらの情趣漂う酒蔵内には、職人が唄い継いできた酒造り唄が流れ、伏見の酒造りや日本酒の歴史文化を展示パネルなどで分かり易く紹介するほか、創業からの歴史を物語る数々の史料や市指定有形民俗文化財にも指定されているいにしえの酒造用具類の約400点の展示や、明治期の酒瓶や古いラベルなどの珍しい展示もあります。

更に見学後には吟醸酒やプラムワインなどの試飲やきき酒体験のほか、大倉記念館限定の日本酒などを購入することもでき、酒好きにはたまらない内容となっています。

また中庭を挟んで隣接する内蔵酒造場内の「月桂冠酒香房」では、現在も但馬流の杜氏が昔ながらの手法で酒を醸造していて、前日までに予約すればもろみ発酵の様子をガラス越しに見学することもできるといいます。

行事としては毎年3月の中旬または下旬頃に、伏見にある他と合わせて10の酒蔵によって同時開催される「蔵開き」が有名で、当日は同時開催イベントとして「伏見の清酒 新酒蔵出し日本酒まつり」も開催され、多くの来場者で賑わいます。

このうち月桂冠では「月桂冠 酒蔵まつり」と銘打って日本酒の有料試飲・即売、振る舞い甘酒・飲食屋台、酒造り唄の披露と鏡開き、更には記念館の無料開放・見学ツアーなども行われます。

月桂冠大倉記念館の施設案内

 

館内

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    月桂冠大倉記念館

    明治期の1909年(明治42年)に酒蔵として建造され、近代化産業遺産の一つとして選定
    1982(昭和57年)に酒蔵を改装し史料館として開設の後、創業350年にあたる19987年(昭和62年)に一般公開を開始し、来場者数は2002年に100万人、2011年5月に200万人を達成
    伏見の酒造りや日本酒の歴史・文化を学べる史料館
    いにしえの酒造用具類や創業からの歴史を物語る数々の史料を展示
    見学後には吟醸酒などの試飲も

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    エントランス

     

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    井戸と名水「さかみづ」

     

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    中庭

     

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    笠置灯籠

    初代大倉治右衛門が笠置から伏見に出て店を構えた際に屋号を「笠置屋」としたのが月桂冠のはじまり
    その創業の由来を伝える灯篭

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    月桂冠内蔵酒造場

    大倉記念館の中庭を挟んで大倉記念館の北隣にあり、名称は月桂冠創業家である大倉家の本宅に隣接する内蔵形式であることに由来するという
    1906年(明治39年)の建造で 開始近代化産業遺産の一つに選定
    中庭からの眺望は撮影スポットの一つ
    現在も但馬流の杜氏が昔ながらの手法で酒を造り続けているという
    日本酒の寒造りが最盛となる厳冬期には、蒸米や発酵によって醸し出される香りが周囲に漂い、何とも言えない雰囲気に

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    月桂冠酒香房(さけこうぼう)

    内蔵酒造場の場内にある四季醸造ミニプラント
    前日までの予約でもろみ発酵の様子をガラス越しに見学することもできる

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    会所場

    杜氏や蔵人が生活する場

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    展示室I

    用具類を展示

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    展示室II

    史料類を展示

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    内庭の日本庭園

     

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    きき酒処

     

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    売店

     

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    北口

     

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    南口

     

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    駐車場

    通り向かい
    傍らにイエズス会伏見教会跡地の史跡と駒札

関連施設

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    月桂冠本社

    1993年(平成5年)の建造と建物は新しいものの、本瓦葺の大屋根や酒蔵風の窓など、酒蔵をイメージした意匠により、一帯の景観との調和を考慮した外観となっている
    1994年(平成6年)に「京都市・都市景観賞・市長賞」「第7回日経ニューオフィス賞・通商産業大臣賞」を受賞

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    大倉家本宅

    江戸後期の1828年(文政11年)、第8代目当主・大倉治右衛門の時代に月桂冠創業の地に建てられた酒蔵兼居宅で、市内では最大規模に属する町屋ともいわれている
    幕末の1868年(慶応4年)に勃発した「鳥羽伏見の戦い」の戦火を免れ今日まで受け継がれている
    現在は非公開

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    伏見夢百衆(月桂冠旧本社)

    1919年(大正8年)の建造で、数少ない大正期の建物であり、和風建築でありながら洋風の意匠が随所に見られるのが特徴
    1993年(平成5年)まで長年にわたって月桂冠本店として使用された後、現在は伏見観光協会が「伏見夢百衆(ふしみゆめひゃくしゅう)」として喫茶・土産販売・観光案内所を運営している
    近代化産業遺産の一つに選定

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    濠川から眺める酒蔵風景

    月桂冠内蔵酒造場の西側を流れる濠川の西岸から見た光景で写真スポットになっている
    伏見城の外堀であった濠川から眺める柳並木に白壁土蔵の酒蔵の風景は伏見観光のランドマーク的存在として親しまれている

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    月桂冠昭和蔵

    伏見区片原町300
    1927年(昭和2年)に紀州藩伏見屋敷跡の一角に建造
    当時としては珍しい冷房付の鉄筋コンクリート2階建の酒蔵で、現在も酒造りを行っているほか、製造本部の事務所としても使用されている

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    大手蔵・物流センター・総合研究所

    伏見区下鳥羽小柳町101

周辺

月桂冠大倉記念館の主な年間行事・カレンダー

年中行事

3月第3土曜
月桂冠 酒蔵まつり(蔵開き)

日本酒の有料試飲・即売、振る舞い甘酒・飲食屋台、酒造り唄の披露と鏡開き、記念館の無料開放・見学ツアーなど
「伏見の清酒 新酒蔵出し日本酒まつり」も同時開催

4/1~11/30
十石舟

月桂冠大倉記念館裏乗船場発→三栖閘門下船(見学)→乗船→月桂冠大倉記念館裏乗船場着

月並行事

 
 

 

花ごよみ

 
花水木(ハナミズキ)●

月桂冠本社のエントランスに街路樹として植えられている

 
百日紅(サルスベリ)

 

月桂冠大倉記念館のレポート・旅行記

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