瑞光寺(元政庵)
瑞光寺(元政庵)とは?(基本データ)
- 名前
- 瑞光寺(元政庵)(ずいこうじ(げんせいあん))
- エリア
- 東福寺・稲荷
- ジャンル
- 建立・設立
- 1655年(明暦元年)
- 創始者
- 元政
- 宗派
- 日蓮宗 身延山久遠寺派
- 山号
- 深草山(じんそうざん)
- 本尊
- 釈迦如来座像
- アクセス
- 駐車場
- JR奈良線側に参拝者用駐車場8台
- 拝観料
- 境内自由・無料
■拝観と茶券
└500円 - お休み
- 無休
- 拝観時間
- 10:00~16:00
- 住所
- 〒612-0871
京都府京都市伏見区深草坊町4 - 電話
- 075-641-1704
- FAX
- 075-641-1724
- 公式サイト
- 京都深草 瑞光寺
元政庵 瑞光寺 Facebook
元政庵 瑞光寺 日蓮宗
瑞光寺(元政庵)の地図
瑞光寺(元政庵)のみどころ (Point in Check)
京都市伏見区深草坊町、洛南深草にある日蓮宗身延山久遠寺派の寺院。
開祖・元政上人にちなんで「元政庵 瑞光寺」といい、また上人が竹を好んだところから別名「竹葉庵」とも称します。
寺地は元々は平安初期に太政大臣・藤原基経が建立した極楽寺薬師堂の旧跡でしたが、「応仁の乱」により荒廃し竹の里となっていました。
この旧極楽寺の跡地に江戸初期の1655年(明暦元年)、元政上人が草庵を結んで日蓮宗の寺としたのが当寺のはじまりといいます。
庵の名は章安大師の故事にちなんで「称心庵」と名付けたといいます。
その後1661年(寛文元年)に称心庵の仏堂が完成すると、堂内に本尊・釈迦如来座像が安置され「瑞光寺」と改められました。
元政(げんせい 1623-68)は俗名を石井吉兵衛と称し、毛利輝元の元家臣・石井元好の五男として京都に生まれ、元々は彦根藩第2代・井伊直孝に近侍として仕える武士でした。
19歳の時に主君に従って江戸に出ますが、病弱のため京に戻り、母と共に泉洲和気の妙泉寺に詣で、祖師の像を拝して「出家せん、父母に孝養をつくさん、天台三大部を読了せん」の三願を立てたといいます。
その後数年井伊家に仕えた後26歳で出家し、妙顕寺第14世・日豊の門に入ります。
1655年(明歴元年)、33歳の時に師・日豊が大本山・池上本門寺(東京都大田区池上)に入寺したのを機に深草の当地に草庵を構え、門前にある日蓮宗には珍しい「不許酒肉五辛入門」の碑が示すように清貧の中で暮らします。
そして学問と詩歌に励んで多くの著作や詩文をものにし、北村季吟・熊沢蕃山・石川丈山・明人の陳元贇などの著名な文人墨客や宗内外の学者などと交流を結び、日蓮宗の宗学者、教育者として大きな功績を遺し、また詩人、文人としても著名になるなど、江戸初期の日蓮宗を代表する高僧となりました。
その一方で父母を引き取って孝養を尽したといい、その孝心は古人の句に「元政の母のあんまやきりぎりす」と謳われるほどであったといいます。
1667年(寛文7年)、母が87歳で他界すると、そのわずか2か月後の1668年(寛文8年)に後を追うように当地にて46才で没します。
現在、元政の墓は境内の西隅にあり、遺命によって3本の竹が墓標として植えられているだけの簡素なものとなっています。
その親孝行ぶりに感銘を受けたという水戸光圀は「鷲の山わけて得がたき道ぞとは、ふみみていまぞ思いしらるる」と墓標し「嗚呼孝子元政之墓」を贈ったといいます。
毎年3月18日の命日にはその遺徳を偲んで「元政忌」が執り行われ、遺宝展も公開されて多くの参拝者が訪れます。
また元政上人御廟についてはこの他にもお百度まいりをすると縁結び・縁切れのご利益があるとして有名です。
上人は元々は彦根藩の武士出身でしたが、江戸吉原で出会った高尾太夫の死をきっかけに武家との縁を断ち、強い縁を持って仏縁を結ばれた事から、上人の功徳を授かる事が出来るといいます。
現在の本堂・寂音堂(じゃくおんどう)は丸みを帯びた総茅葺きの屋根を持ち、上人の清貧の遺徳を偲ぶ草庵風の簡素な佇まいの建物で、また釈迦如来座像は中正院日護の作で、胎内に法華経一巻及び五臓六腑を形作ったものが納められているといいます。
この他の注目点としては境内の「白龍銭洗弁財天」が財運・金銭運のご利益にあやかれるとして人気。
一心にお祈りをしてザルにお金を乗せてご神体より流れ出る御神水で洗い、浄財袋に入れて大切に身につけると、財運・金銭運の幸運が授かれるとして人気を集めていて、縁日である「たつの日」「みの日」に参拝して浄財袋のお金を新しいものと入れ替えると更に良いとされています。
また境内は四季折々の花が美しいことでも知られ、中でも桜は隠れた名所となっており、中でも茅葺の本堂・寂音堂と桜のコントラストは見事で、多くの参拝者が写真撮影に訪れるといいます。
瑞光寺(元政庵)の施設案内
境内
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駒札と深草元政上人霊跡の石標
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「不許酒肉五辛入門」の石標と参道
山門手前左
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山門
茅葺き屋根の門
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「大界外相」の碑
門前右
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白龍銭洗弁財天
山門くぐってすぐ右手
水盤にある白龍の頭部が水の注ぎ口
一心にお祈りをしてザルにお金を乗せてご神体より流れ出る御神水で洗い、浄財袋に入れて大切に身につけると、財運・金銭運の幸運が授かれるとして人気を集めている
また縁日である「たつの日」「みの日」に参拝して浄財袋のお金を新しいものと入れ替えると更に良いとされている
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三十番神社
法華守護の三十番神と大黒天の三十一体を祀る 元は旧極楽寺薬師堂に番神山として祀られていた
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参道
南へまっすぐ
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鐘楼
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帝釈天王・白龍大弁財天
参道の西側に二つの小社を祀る
入口に鳥居
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参道
直角に折れて東へ
その突き当たりに本堂
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本堂(寂音堂)
1661年(寛文元年)建立
丸みを帯びた萱葺屋根が特徴
堂内に安置する本尊釈迦如来座像は、中正院日護の作で、胎内に法華経一巻及び五臓六腑を形作ったものが納められているという
毎年3月18日の「元政忌」では元政上人の遺品等が公開される
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本堂前庭
枝垂桜、鯉の泳ぐ池など
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厄除祈願観音堂
深草の観音さま
如意輪観音大菩薩
魔除けや病難退散、諸願満足、怨敵退散の守護仏
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庫裏
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元政上人御廟
明治時代の線路敷設工事によって、JR奈良線の線路を境に境内地が東西に二分されており、その西側に元政上人の御廟がある
縁結び・縁切り祈願
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三本竹の墓
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身延山に於ける 元政上人埋髪の塚
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水戸光圀の「嗚呼孝子元政之墓」の碑
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伏見深草霊園
瑞光寺境内墓地
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ペット霊園
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周辺
関連
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小丸屋住井
京都の岡崎でうちわ屋を営み、元政上人の依頼で「深草うちわ」を作った店
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瑞光寺(元政庵)の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1月中
新年祈祷会
- 2月中
星祭り祈願会
- 3/18
元政忌 法華懺法会
開山元政上人の命日に、詩文が巧みな文人であった上人を偲んで開催 13:00~14:00頃に法要
遺品展では遺墨、遺品、書画など数百点を展示
11:00頃よりうどんとそばの接待も
10:00~16:00- 4月中
花まつり
- 5月中
日蓮聖人法難会
- 6月中
写経納経会
- 7月中
諸天善神祭
- 8月中
うら盆施餓鬼会
- 9月中
秋の彼岸会
- 10月中
日蓮聖人御会式
- 11月中
倶生霊神祭
- 12月中
観音さま火焚祭
- 12/31
除夜の鐘
境内の鐘楼にて1/1の0時よりつくことができ、事前の予約は不要
月並行事
- 原則第3土曜
毎月十八日講
花ごよみ
- 3月下~4月上
桜(サクラ)
3月下より趣のある茅葺の山門を抜けた先に身延山から株分けされた早咲きの枝垂桜が参拝者を出迎える
4月よりソメイヨシノも楽しめる
中でも茅葺の本堂・寂音堂と桜のコントラストは見事紫陽花(アジサイ)●
本堂前
百日紅(サルスベリ)●
紅葉(こうよう)●