正寿院(風鈴寺)
正寿院(風鈴寺)とは?(基本データ)
- 名前
- 正寿院(風鈴寺)(しょうじゅいん)
- エリア
- 宇治田原
- ジャンル
- 建立・設立
- 約800年前に717年(霊亀3年/養老元年)に創建の医王教寺の塔頭寺院として建立
1596年(慶長元年)、中興 - 創始者
- [中興] 祐胤大徳
- 宗派
- 高野山真言宗
- 山号
- 慈眼山(じげんざん)
- 本尊
- 十一面観世音
- 寺紋
- アクセス
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- 京阪宇治線「宇治」駅下車 車・タクシーで約30分、京都京阪バスで「維中前」まで約30分
- 近鉄奈良線「新田辺」駅下車 車・タクシーで約30分、京都京阪バスで「維中前」まで約30分
- 京都京阪バス「奥山田正寿院口」(宇治茶バス186系統)下車すぐ(4~11月の休日のみの期間限定運行・1日2本)
- 京都京阪バス「維中前」(60・60B・62・62B・62C・62CA・180・180B・182・184・186号系統)下車 車・タクシーで約10分
- 宇治田原町営コミュニティバス「奥山田」下車 徒歩約10分
- 京滋バイパス「宇治西IC」より車で約30分(大阪方面より)
- 第二京阪道路「枚方学研IC」より車で約40分(大阪方面より)
- 京滋バイパス「南郷IC」より車で約20分(名古屋方面より)
- 新名神高速道路「信楽IC」より車で約30分(名古屋方面より)
- 駐車場
- 第1・第2駐車場に計60台(無料)
- 拝観料
- 500円(お茶・お菓子・散華・叶紐付)
- お休み
- 12/26~1/4、4月第3日曜日、8/17
※その他行事などにより変動あり - 拝観時間
- 夏季4~10月 9:00~16:30
冬季11~3月 9:00~16:00 - 住所
- 〒610-0211
京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149 - 電話
- 0774-88-3601
- FAX
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- 公式サイト
- 快慶のお不動さん 高野山真言宗 正寿院
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正寿院 Facebook
正寿院 Instagram
正寿院(風鈴寺)の地図
正寿院(風鈴寺)のみどころ (Point in Check)
京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上、京都市内から車で約1時間ほどの距離にある宇治茶の産地として知られる宇治田原町の東側、ともに修験道の霊場として知られ、大和の大峰山に対し「北大峰」と称される「鷲峰山」の麓に位置する。高野山真言宗の寺院。
山号は慈眼山(じげんざん)、本尊は十一面観世音。
その創建の詳しい経緯は安土桃山時代と江戸時代の2度の火災にて資料ともども焼失しているため分かっていないといいますが、今から約800年ほど前の平安時代または鎌倉時代の頃に奈良時代の717年(養老元年)に創建され現在は廃寺となっている飯尾山医王教寺の塔頭寺院として建立されたと伝えられているといい、資料として残されている限りでは1596年(慶長元年)に祐胤大徳(ゆういん ?-1614)によって再興されたといいます。
寺宝としては本尊・十一面観世音は町指定文化財で、半世紀に1度、50年に1回だけご開扉される秘仏だといいます。
また運慶とともに鎌倉期に活躍し、日本を代表する仏師の一人である快慶(かいけい)によって鎌倉初期に彫像されたと伝わる「不動明王坐像」を所蔵していることでも有名です。
快慶は有名な東大寺の南大門にある阿吽の金剛力士像(仁王像)の造営にも参加したことで知られてますが、その作例は「安阿弥様(あんなみよう)」と呼ばれる理知的、絵画的で繊細な作風によるものが多く、慈悲相の如来像を得意としたといい、そのような中で正寿院の像は力強く若々しく、眼が玉眼で左右の眼に動きがあるのが特徴で、憤怒相の明王像は珍しく大変貴重だといいます。
醍醐寺三宝院の弥勒菩薩坐像との類似性が指摘されている貴重な逸品であり、また東大寺、興福寺、法隆寺に次ぐ大寺で、天理市にあったとされ現存しない幻の大寺「内山永久寺」に関係する遺宝であるとされており、歴史上においても貴重な像として、国の重要文化財にも指定されていて、また毎月28日には「不動明王ご縁日」として護摩が修されています。
そして近年は天井を埋め尽くす160枚の天井画とともに客殿の「則天の間」に作られた「猪目窓(いのめまど)」と呼ばれるハートの形をした窓で注目を集めています。
「猪目(いのめ)」の文様は現代においてはハート型と呼ばれる形ですが、元々は古来から伝わる日本伝統文様の一つで、また仏教とも関わり深い伝統文様として約1400年前からお寺や神社の建築装飾として使用されているといいます。
そしてその形状には災いを除き福を招くという意味があるともいわれていて、そのハートの形にそっくりという形状から、幸せを呼ぶ窓として、とりわけ良縁祈願を願う女性の参拝客を中心にインターネットのSNSなどでも話題を集めています。
窓からは春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の景色を望むことができ、また猪の目型をモチーフとした授与品や御朱印も人気を集めているといいます。
行事としては毎年夏の7月1日から9月18日まで開催される「風鈴まつり」が有名で、境内に吊るされた約2000個の風鈴は風が吹くたびに涼しげな音色を一斉に奏で、参拝者の目だけでなく耳でも涼を感じさせてくれ、夏の風物詩としてすっかり定着し、このことから「風鈴寺」とも呼ばれています。
その他にも寺では「数珠づくり」や「写経・写仏」の修行体験、庭を見ながらの「ヨガ」や「お茶会」など、様々な体験行事が催され、気軽に参加できるようになっています。
正寿院(風鈴寺)の施設案内
境内
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門前寺号標
南面
右に見えるのが客殿、左奥に入口門
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参道
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入口門
くぐって左手に本堂、正面突き当たりに地蔵堂
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百日紅
玄関先(入口門)の左、樹齢300年超
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わらべ地蔵
境内に何体見られる
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拝観受付
本堂の右手
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本堂
本尊で50年に1度開帳されるという秘仏の十一面観音菩薩(鎌倉後期作)を祀る
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不動のパネル
博物館に寄託中のため代わりに展示されている
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本堂前庭
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地蔵堂
毎月8が付く日にお参りに行くと頂ける「叶紐(かのうひも)」を祈りを込め地蔵堂に奉納すると願いが叶うという
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弁財天
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修行大師像
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客殿
フォトジェニックスポットと言われているハート型の猪目窓と、160枚の天井画
則天の間に猪目窓と天井画
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則天の間入口
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則天の間
自然に身体を委ねて川や風、鳥のさえずりなどの音を聞き、我を忘れ、自然の一部であることに気づける場所であってほしいとの願いから「則天去私」の一言より名付けられたという
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猪目窓
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天井画
則天の間の天井は約90名の日本画家による花と日本の風景をテーマに描かれた160枚の絵で埋め尽くされている
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客殿庭園
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蹲踞
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第1駐車場
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第2駐車場
周辺
正寿院(風鈴寺)の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1~1/3
修正会
- 2月第1日曜
厄除節分会(星供)
- 4月第3日曜
春の大祭 正御影供
- 7/1~9/18
風鈴まつり
- 7月第3日曜
ろうそくまつり
- 8/17
施餓鬼会
月並行事
- 毎月28日
不動明王ご縁日
14時より護摩が修される
- 毎月第2土曜
阿字観
- 8のつく日(8日・18日・28日)
叶紐(かのうひも)の授与
願いが叶うという
- 随時
ヨガ体験
- 随時
オリジナル腕輪数珠作り
- 随時
写経体験
- 随時
写仏体験
- 随時
風鈴絵付け体験