岡田国神社
岡田国神社とは?(基本データ)
- 名前
- 岡田国神社(おかだくにじんじゃ)
- エリア
- 木津川
- ジャンル
- 建立・設立
- 659年(斉明天皇5年)
- 祭神
- [主祭神]
生国魂命(いくくにたまのみこと)
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
[相殿]
八幡神(気長足仲彦命・気長足姫命・誉田天皇) - ご利益
- 国家鎮護・国家安泰、合格祈願・学業成就、五穀豊穣、雷除け
- 例祭
- 10/21
他に木津御輿太鼓祭(布団太鼓台祭)(10月第3または4土日)などが知られる - 神紋・社紋
- 梅鉢紋と橘紋
- アクセス
- 駐車場
- あり(跨線橋手前)
- 拝観料
- 無料
- お休み
- 拝観時間
- 境内自由
- 住所
- 〒619-0214
京都府木津川市木津大谷105 - 電話
- 0774-72-1350
- FAX
- -
- 公式サイト
- 木津御輿太鼓祭 木津川市
岡田国神社の地図
岡田国神社のみどころ (Point in Check)
京都府木津川市木津大谷、JR木津駅より南へ約700m、国道24号線と国道163号線が交差する大谷交差点の北東側に大きな鳥居があり、登り坂の向こうにある天神山の山腹に西面して鎮座する神社。
式内社で、旧社格は郷社。
社伝によれば飛鳥時代の659年(斉明天皇5年)9月、生国魂尊(いくくにたまのみこと)を祀ったのがはじまりと伝わります。
そして708年、第43代・元明天皇が岡田離宮に行幸しており、その際に「賀茂、久仁」の二里の人々に稲30束を施したとあり、当時よりその二里にはそれぞれ現在の加茂町にある岡田鴨神社と木津町にある岡田国神社が祀られていて、同等の扱いを受ける神社として存在していたと考えられています。
両社は対になっていて、奈良時代、第45代・聖武天皇の時代の740年(天平12年)から744年(天平16年)までのわずか4年間だけ都が置かれた恭仁京(くにきょう)の鴨が左京、国が右京に位置したといいます。
一方、国史では第56代・清和天皇の時代、「日本三代実録」の859年(貞観元年)正月27日条にて「岡田国神」に「従五位上」の神階を授けるとの記述が初見で、その後平安中期の927年(延長5年)にまとめられた当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧である「延喜式神名帳」では相楽郡六社の一社として大社に列しており、その当時から一帯の有力な神社であったと考えられます。
平安中期の938年(天慶元年)11月には相殿の「八幡宮」が創建されています。
そして平安時代に菅原道真(すがわらのみちざね 845-903)を神格化し祀る「天神信仰」が高まったのを受け、当社にも天神が合祀されることとなり、以降近世に至るまで「天神社」「木津の天神さん」と呼ばれて親しまれ、大路村・千童子村・枝村・小寺村・南川村の旧木津郷内五か村の氏神として信仰を集めてきました。
戦国時代には1582年(天正10年)の「本能寺の変」の当時堺にいた徳川家康の危機に際し、当社の神主の息子2名がいわゆる「伊賀越え」にて木津川から伊賀までの道案内を務めたといい、その功績により1604年(慶長9年)に神社の背後に広大な山林を賜ったといいます。
その後、1873年(明治6年)5月に郷社に列格した後、1878年(明治11年)3月に当社が延喜式内・岡田国神社であると国により確定され「岡田国神社」と改め現在に至っています。
木津御霊神社、田中神社とともに「木津三社」とも呼ばれ、1973年(昭和48年)に日本住宅公団が木津東部にに木津ニュータウンを建設する計画を発表すると、これに伴って木津御霊神社、田中神社は移転を余儀なくされます。
当社も4万坪の境内地の一部を日本住宅公団に買却しており、その売却費用を元に1983年(昭和58年)に新たな社殿が建立されていますが、その一方で旧社殿一式もそのまま北側の一段低い場所に残されており、新社殿に加えて旧社殿がそのまま残るという全国的にみても極めて珍しい境内になっています。
ちなみに旧社殿の方は、室町時代の惣の社の姿を伝える重要なものとして1988年(昭和63年)に「京都府登録文化財」に登録されていて、また神社の森一帯が「京都府文化財環境保全地区」となっています。
毎年10月の第4土日に行われる「木津御輿太鼓祭(布団太鼓祭)」は木津三社の合同で開催され、木津川を代表する秋祭りの一つ。
「布団太鼓台(ふとんだいこだい)」と呼ばれる豪華な彫刻と刺繍を施した布団の形をした神輿が各町内を出発しそれぞれ氏神を祀る神社へと向かうもので、乗り子を乗せて50~60名で担ぎ町内を練り歩く姿は勇壮で迫力満点。
江戸末期に五穀豊穣を祈願して始められたといい、木津川市の無形民俗文化財に指定されていて、かつては9基あったといいますが、現在は敬神組・拝神団・義友会・小寺・社町・西町(2017年に復活)の6基になっており、土曜日に御霊神社、日曜日の午前に田中神社、午後に岡田国神社をそれぞれ参詣します。
また祭りに先立ち木津川市役所前駐車場にて、御輿のライトアップも行われ、子どもが対象の御輿乗り子体験や露店なども出店し、かつて御輿が夜間運行されていた頃の雰囲気を楽しめるようになっています。
岡田国神社の施設案内
境内
-
-
鳥居
国道24号と163号が交差する大谷交差点そばに西面して建つ
扁額は旧称である「天神宮」となっている
-
-
-
参道
境内まで約200m続く
周囲はのどかな田園風景が広がり、途中で高速道路のインターチェンジを思わせる感じで右に曲がっていく
-
-
-
跨線橋
JR大和路線(関西本線)の上を通る神社専用の橋
新社殿建築の際に当時の国鉄から安全性の理由で踏切の許可が降りなかったため、線路を大きく跨ぐ形でこの橋が架けられたという
-
-
-
社号標
-
-
-
正面参道
-
-
-
昭和造営記録の碑
手水舎の横
-
-
-
手水舎
旧社殿のもの
-
-
-
氏子詰所(左)
南山城ではよく見かける施設
-
-
-
氏子詰所(右)
-
-
-
拝殿
-
-
-
本殿
-
-
-
社
本殿の左側
祭祀不明
-
-
-
社務所
-
-
-
石段
新社殿の北西側にあり、旧社殿へと続く
-
-
-
旧鳥居
奥に旧社殿一式が保存されている
-
-
-
旧氏子詰所(左)
1907年(明治40年)の改築
-
-
-
旧氏子詰所(右)
1907年(明治40年)の改築
-
-
-
旧能舞台
1910年(明治43年)の改築
-
-
-
旧拝殿
1620年(元和6年)の建造
-
-
-
旧本殿
1774年(安永3年)の再建
春日造
-
-
-
恵美須神社・水谷神社
旧本殿左・北側にて西面
-
-
-
白太夫神社
水谷神社の右隣の小社
-
-
-
厳島神社
北隅にて南面
-
-
-
三社
旧本殿の右・南側にて西面
左から八王子神社・天王神社・日出神社
-
周辺
-
-
国道24号
-
-
-
大谷交差点
-
-
-
天神山
神社の背後にそびえる山
-
-
-
井関川
神社の西から南へと流れる山田川の支流
-
-
-
文廻池(ぶんまわしいけ)
板状の三彩陶器数十点が発掘された馬場南遺跡(神雄寺跡)がある
-
関連
-
-
木津御霊神社
木津三社
-
-
-
田中神社
木津三社
-
岡田国神社の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 10/21
例祭
- 10月第4土日
木津御輿太鼓祭(布団太鼓台祭(ふとんたいこだいまつり))
但し10/20が土曜日の場合は10月20・21日
「布団太鼓台(ふとんだいこだい)」と呼ばれる豪華な彫刻と刺繍を施した布団の形をした神輿が各町内を出発しそれぞれ氏神を祀る神社へと向かう
江戸末期に五穀豊穣を祈願して始められたといい、木津川市の無形民俗文化財に指定
かつては9基出ていたが、現在は敬神組・拝神団・義友会・小寺・社町・西町(2017年に復活)の6基
祭りに先立ち木津川市役所前駐車場にて、御輿のライトアップも行われ、子どもが対象の御輿乗り子体験や露店などの出店も
10月上旬の土日 木津御輿展示(イオンモール高の原)
1週間前の土曜 木津御輿ライトアップ(木津川市役所駐車場)
土曜 御霊神社(敬神組・拝神団)拝殿廻り 13:00
日曜 田中神社(西町)拝殿廻り 10:00
日曜 岡田国神社(社町・義友会)拝殿廻り 13:00
日曜 木津本町周辺(小寺町)町内廻り