蚕の社(木島神社) 京都観光

蚕の社(木島神社)

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蚕の社(木島神社)

三本足の鳥居で有名な秦氏ゆかりの養蚕と織物の社

太秦にある続日本紀の大宝元年(701)にも記載のある古い歴史を持つ神社。 この地に縁のある渡来人の秦氏との関係から境内に養蚕と機織の神を祀る養蚕神社があるため「蚕の社」と通称されるように。 鳥居を三方正面に組み合わせた独特の三つ鳥居で有名

蚕の社(木島神社)とは?(基本データ)

名前
蚕の社(木島神社)(かいこのやしろ(このしまじんじゃ))
エリア
衣笠・御室・花園・太秦
ジャンル

寺社 タコ・イボ 鳳輦・神輿

建立・設立
推古天皇時代頃(続日本紀の大宝元年(701年)4月3日の条に神社の名)
祭神
[木島神社]
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を主祭神に以下の4柱
大国魂神(おおくにたまのかみ)
穂々出見命(ほほでみのみこと)
鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
瓊々杵尊(ににぎのみこと)
[養蚕神社(蚕の社)]
萬機姫(よろずはたひめ)
ご利益
[木島神社] 学問・祓い
[蚕養神社] 養蚕・織物
例祭
10月第2日曜(神幸祭)
神紋・社紋
双葉葵
アクセス
  • 四条大宮駅から京福電鉄(嵐電)嵐山線「蚕ノ社」駅下車 徒歩約3分
  • 京都駅からJR嵯峨野線(山陰本線)「花園」駅下車 徒歩約7分
  • 三条京阪駅から京都市営地下鉄東西線「太秦天神川」駅下車 徒歩約5分
  • 京都市営バス「蚕ノ社」(11・70号系統)下車すぐ
  • 京都バス「太秦天神川駅前」(71・73・74・75・81・83系統)下車 徒歩約5分
駐車場
あり(2台)
拝観料
境内自由
お休み
無休
拝観時間
自由
住所
〒616-8102
京都府京都市右京区太秦森ケ東町50
電話
075-861-2074
FAX
075-864-2629
公式サイト
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蚕の社(木島神社)の地図

蚕の社(木島神社)のみどころ (Point in Check)

京都市右京区太秦森ケ東町、三条通沿いにある嵐電の蚕ノ社駅の向かって北側にある大鳥居をくぐって道をまっすぐ進んだ先に鎮座する神社。
延喜式における式内社(名神大社)で、旧社格は郷社。

正式には「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)」といいますが、通称は「木嶋神社(このしまじんじゃ、木島神社)」、また本殿東側にある摂社の養蚕神社(こかいじんじゃ)にちなんで「蚕の社(蚕ノ社)(かいこのやしろ)」の名前でよく知られています。

祭神は学問の神であり、祓いの神でもある天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を主祭神に以下の4柱
大国魂神(おおくにたまのかみ)
穂々出見命(ほほでみのみこと)
鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
瓊々杵尊(ににぎのみこと)
そして本殿東側の養蚕神社(蚕の社)には養蚕・織物にご利益のある萬機姫(よろずはたひめ)が祀られています。

詳しい創建の時期は不明ですが、嵯峨野・太秦一帯は渡来系氏族の秦氏が開拓した地であり、広隆寺や松尾大社、蛇塚古墳などの秦氏に関連する史跡とともに当社も秦氏ゆかりの神社といわれており、一説には推古天皇の時代の604年(推古天皇12年)、秦氏による広隆寺の創建に伴い勧請されたとの伝承もあります。
しかし文献上では「続日本紀」の大宝元年(701)4月3日の条に、この神社の名前が記載されており、それ以前から祭祀されていた京都市内でも最古の神社の1つと考えられています。

社殿はいずれも明治以降の再興で、本殿は境内の中央北寄りの、やや高所に建てられています。
しかし有名なのは「蚕の社」の通称で呼ばれる由縁となっている「養蚕神社(こかいじんじゃ)」が、境内に摂社として祀られている点で、木島神社本殿の東側、正面向かって右側に東本殿として配され、その前にも拝所・拝殿が設けられています。

この点、渡来系の秦氏は養蚕を日本に伝えたことでも知られていて、秦氏とのつながりが深いこの地は古くから養蚕、機織、染色技術の中心地であった場所であり、養蚕神社もこれにちなみ渡来人の秦氏が養蚕と織物の神を祀ったものと推測されていいて、現在も製糸業者の信仰があるといいます。

この他にも境内の北西隅、本殿の西側(向かって左側)に繁茂した樹木に囲まれるようにある神池に「三柱鳥居(みはしらとりい)」があることでも知られ、その大変珍しい形状から「京都三鳥居」の1つにも数えられています。

明神鳥居を三つ組み合わせた石鳥居で、柱3本を三角形に組むことで、三方から宇宙の中心を表すかのように鳥居の中心に石で組まれた祭神の神座(かみくら)を拝することができるようになっていますが、建てられた年代も、何のために建てられたかも不明で、様々な説があるといいますが、現在の鳥居は江戸時代の享保年間に修復されたものだといいます。

ちなみに三柱鳥居のある神池は「元糺の池(もとただすのいけ)」と呼ばれ、現在は涸れているもののかつては湧水が豊富であったといいます。
この点「糺」は正す=誤りをなおすという意味で、罪や穢れがある場合に禊ぎを行ない心身を清めるための場所で、現在も土用の丑の日にこの池に手足を浸すと、諸病にかからないとして信仰を集めています。

同様に社叢は「元糺の森」と呼ばれ、「糺の森」といえば世界遺産にもなっている下鴨神社のものがよく知られていますが、これは木島神社の由緒によると下鴨神社の森が「糺の森」と呼ばれるようになる以前、元々は木嶋社の社叢が「糺の森」と呼ばれ、嵯峨天皇の時代に潔斎の場が当社から下鴨神社に遷されたため「元糺」と呼ぶようになったのだといわれています。

ちなみにこの「元糺の森」の巨樹の社叢は、古来の姿がうかがえる京都の歴史上重要な遺跡であるとして、1985年(昭和60年)に京都市の史跡にも指定されています。

蚕の社(木島神社)の施設案内

 

境内

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    大鳥居

     

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    灯籠

     

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    参道

     

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    鳥居

     

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    石標

     

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    参道

     

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    社務所

     

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    祭具庫

     

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    祭具庫

     

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    拝殿

     

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    拝所

     

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    本殿

     

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    東本殿(蚕養神社)

     

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    八社

     

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    元糺の池

     

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    泉水

     

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    三柱鳥居

     

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    元糺の森

     

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    狛狐

     

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    末社

     

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    白清社

     

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    椿丘社

     

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    顕名社

     

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    魂鎮社

     

周辺

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    このしま保育園

     

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    嵐電蚕ノ社駅

     

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    市バス 蚕ノ社京都バス 太秦天神川駅前バス停

     

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    ファッションセンターしまむら

     

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    三条御池

     

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    地下鉄太秦天神川駅

     

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    嵐電嵐電天神川駅

     

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    右京区役所

     

蚕の社(木島神社)の主な年間行事・カレンダー

年中行事

7月土用の丑の日
御手洗祭

無病息災を祈願して「土用の丑」の日に境内の「元糺の池」で足つけ行事
屋台も出店する

10月第2日曜
神幸祭(例祭)

前日には「宵宮」
当日の「神幸祭」は神輿渡御
神社を出発した後、太秦映画村や大映通り商店街などを巡行し、昼頃には休憩所にもなっている広隆寺にて住職による般若心境の読経という神仏習合の行事もある
剣鉾が5基あり、以前は鉾差しが行われていたというが、現在は車に乗せての巡行のみ

花ごよみ

 
椿(ツバキ)

 

 
桜(サクラ)

太子道(旧二条通)沿いの入口の鳥居の両脇

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