六道珍皇寺 京都観光

六道珍皇寺

六道珍皇寺

京の盆のはじまりを告げる「六道まいり」の迎え鐘

臨済宗建仁寺派。 門前の六道の辻は平安時代の葬送地・鳥辺野の入口で現世とあの世(冥界)の境界とされ、盂蘭盆(うらぼん)前の8月7~10日にここから先祖の精霊を家に迎え鐘を衝く「六道まいり」を開催。 本堂裏に小野篁が冥土へ通った伝説の残る井戸、閻魔堂では閻魔大王像と小野篁像を合祀

六道珍皇寺とは?(基本データ)

名前
六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)
エリア
祇園・東山
ジャンル

寺社 お精霊さん・万灯会

建立・設立
[開基]
諸説あり
├伝・延暦年間(782~805年)、慶俊(奈良の真言宗大安寺住持で空海の師)による
└伝・836年(承和3年)、山代淡海による
[中興]
1364年(貞治3年)、建仁寺の住持・聞溪良聰により中興・改宗(真言宗→臨済宗)
宗派
臨済宗建仁寺派
山号
大椿山(だいちんざん)
本尊
薬師如来
寺紋
笹竜胆(ささりんどう)
アクセス
  • 京阪本線「清水五条」駅下車 徒歩約7分
  • 阪急京都線「京都河原町」駅下車 東へ徒歩約15分
  • 京都市営バス「清水道」(80・急100・202・206・207・臨号系統)下車 徒歩約5分
  • 京都バス「東山五条」(18系統ほか)下車 徒歩約6分
  • 京阪バス「清水道」(83・85・87・88・88系統など)下車 徒歩約5分
駐車場
自家用車3台分(無料)
拝観料
境内自由
■堂内の拝観は事前予約制・有料(重文の本尊・薬師如来並びに寺宝)
├一般・高校生以上 500円
├中学生 300円
└小学生 100円
お休み
年末(12/28~12/31)
拝観時間
■通常拝観
9:00~16:00
■六道まいり(8/7~8/10)
6:00~22:00
住所
〒605-0811
京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町595
電話
075-561-4129
FAX
075-561-4129
公式サイト
大椿山 六道珍皇寺
六道珍皇寺 Facebook
大椿山 六道珍皇寺 Instagram

六道珍皇寺の地図

六道珍皇寺のみどころ (Point in Check)

京都市東山区にある臨済宗建仁寺派に属する塔頭寺院の一つ。
山号は大椿山で、本尊は薬師如来(重文)。

「六道さん」の名で親しまれ、毎年8月7~10日に開催されるお盆の精霊迎え(しょうりょうむかえ)「六道まいり」の寺として名高く、今昔物語にも登場するという鐘楼の「迎え鐘」は京にお盆の始まりを告げる鐘として有名です。

当日は先祖の霊を呼び寄せるよりしろとなる「高野槇(こうやまき)」を求め、朝早くから夜まで数多くの参拝客で賑わいます。

周辺一帯は昔、東山山麓の葬送地・鳥辺野の入口に位置していたため、現世と冥界の接点すなわち「六道の辻」と呼ばれていた場所でした。

「六道」とは仏教の教義でいう地獄(じごく)・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・阿修羅(しゅら)・人間(人道)・天上(天道)の六つの冥界のことで、人は因果応報(いんがおうほう)によって死後はこの六道を生死を繰返しながら流転、すなわち輪廻転生(りんねてんせい)するといいます。

「六道の辻」はそれら六道への入口の分岐点とされる場所で、いわばこの世とあの世の境。
古来よりお盆に冥土から帰ってくる先祖の霊は、この六道の辻を通るという信じられており、その入口がこの地にあるといわれ、表門の門前にはその石標が建てられています。

平安前期の延暦年間(782-805)、奈良・大安寺の住持で弘法大師空海の師にあたる慶俊(きょうしゅん)の開創と伝わり、古くは「愛宕寺(おたぎでら)」とも呼ばれたといいます。

また1002年(長保4年)の「東寺百合文書」の「山城国珍皇寺領坪付案」には、836年(承和3年)に山代淡海が創建したとの記録もあり、創建については諸説あるようです。

当初は真言宗で、平安・鎌倉期には東寺を本寺として多くの寺領と伽藍を有していましたが、中世の兵乱にまきこまれ荒廃。
その後南北朝時代の1364年(貞治3年)に建仁寺の住持であった聞溪良聰(もんけいりょうそう)が再興し、臨済宗に改められて現在に至っています。

また平安時代の役人で学者でもあった小野篁(おののたかむら)がこの寺の井戸から冥界に入り、閻魔大王の助手を務めていたという伝説でも有名です。
この世とあの世を自由に往来できたという篁は、昼は朝廷で働き、夜は境内の井戸を通って、冥府の閻魔庁とを行き来していたという奇怪な伝説を持つことで知られています。

境内には薬師三尊像(京仏師・中西祥雲作)を安置する「本堂」のほか、境内には小野篁作と伝わる閻魔大王像と等身大の小野篁像を祀る「閻魔堂(篁堂)(えんまどう(たかむらどう))」、「地蔵堂」、「鐘楼」などの堂宇のほか、重要文化財の永久保存のための「収蔵庫(薬師堂)」には伝教大師最澄作と伝わる本尊・薬師如来坐像(平安期・重文)が安置されています。

また本堂裏の裏庭には、小野篁が冥界へ通った際の往還の通路として使ったと伝わる「冥土通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」の2つの井戸があり、通常非公開ですが「寺宝展」などで特別公開された際に見学することが可能です。

境内の散策は自由ですが、堂内の拝観は有料で事前申し込みが必要。
重文の本尊・薬師如来や二幅の地獄絵などを見学することができます。

六道珍皇寺の施設案内

 

境内

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    表門

     

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    六道の辻の石碑

     

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    謡曲「熊野(ゆや)清水詣」の歌碑

     

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    参道

     

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    薬師堂(収蔵庫)

     

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    閻魔堂(篁堂)

     

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    鐘楼(迎え鐘)

     

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    東門

     

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    地蔵堂

     

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    水子地蔵尊

     

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    三界万霊十方至聖の供養塔(石塔婆)

     

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    本堂

     

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    本堂中庭

     

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    小野篁冥土通いの井戸

     

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    高野槙

     

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    黄泉がえりの井戸

     

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    北門

     

周辺

六道珍皇寺の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1月中
初ゑんま詣・新春寺宝特別公開

9:00~16:00
初ゑんま法要を執り行うほか、御札「厄除け八方睨みゑんま絵護符」・新春記念特別朱印、千社札を授与
新春寺宝特別公開では通常非公開の本尊・薬師如来像や、小野篁作の閻魔大王坐像を安置する閻魔堂を特別開扉するほか、閻魔大王の描かれた地獄絵、篁が冥府に通ったとされる「冥途通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」、日本画家上村松園の絵画などを公開

3月中
春の特別公開I期

 

4月下~5月上(GW頃)
春の特別公開II期

 

7月中
夏期ゑんま詣・特別寺宝展

7/16に大斎日法要

8/7~8/10
六道まいり

6:00~22:00
迎え鐘を撞いてお精霊を迎える精霊迎えの行事

8/17
初盆特別大施餓鬼法要

11:00

10~11月
秋の特別公開・寺宝展

 

月並行事

毎月16日
閻魔さまの斎日(縁日)

 

六道珍皇寺のレポート・旅行記

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