ワコール本社
女子陸上部にも力を入れる女性用下着の大手メーカー
JR西大路駅そばに本社を置く女性用下着販売を主力とする衣料品メーカー。スポーツウェアのCW-Xでも有名なほか女子陸上部にも力を入れていることで知られる。 現在の社屋は1999年に完成、1Fには会社の歴史を物語る展示物を公開するミュージアム・オブ・ビューティも
ワコール本社とは?(基本データ)
- 名前
- ワコール本社(わこーるほんしゃ)
- エリア
- 京都駅
- ジャンル
- 建立・設立
- 1946年(昭和21年)、アクセサリーを販売する「和江商事」を創業
1949年(昭和24年)11月1日、京都市中京区にて女性下着を販売する「和江商事株式会社」設立
1951年(昭和26年)、本社を京都市中京区室町通姉小路上ルに移転
1957年(昭和32年)、本社を京都市下京区七条御所ノ内南町に移転、「ワコール株式会社」へ商号変更
1964年(昭和39年)、「株式会社ワコール」に改称
1967年(昭和42年)、本社を現在地に移転
1986年(昭和61年)、女子陸上競技部を創設、福士加代子などを輩出
1999年(平成11年)、現在の新社屋が完成
2005年(平成17年)10月、持株会社制に移行し「株式会社ワコールホールディングス」に商号変更、株式会社ワコールは子会社に - 創始者
- 塚本幸一
- アクセス
- 駐車場
- なし
- 拝観料
- ■ワコール・ミュージアム・オブ・ビューティ
└無料(電話で要事前予約、1~20名) - お休み
- 平日のみ見学受付
- 拝観時間
- 10:00~17:00(所要見学時間30~60分)
- 住所
- 〒601-8530
京都府京都市南区吉祥院中島町29 - 電話
- 075-682-5111(本社)
075-692-3227(ウイングブランド)
0120-307-056(お客様センター) - FAX
- -
- 公式サイト
- ワコールホールディングス
ワコール
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ワコール Instagram
CW-X
ワコール女子陸上部 スパークエンジェルス
ワコール・ミュージアム・オブ・ビューティ 近畿経済産業局
ブラジャーで天下を取った男 ワコール創業者・塚本幸一 ダイヤモンド・オンライン
ララン開発チーム&本社おもしろスポット探検 ワコール
ワコール本社の地図
ワコール本社のみどころ (Point in Check)
京都府京都市南区吉祥院中島町、JR西大路駅の南西すぐに本社を構える世界的にも有名な女性用下着販売を主力とする衣料品メーカー。
戦後間もない1946年(昭和21年)、インパール作戦に従軍し25歳で復員した創業者の塚本幸一(つかもとこういち 1920-98)がアクセサリーを販売する婦人洋装装身具卸「和江商事」を創業したのがはじまり。
この点「和江」とは父・塚本粂次郎の雅号で、江州(滋賀県)の出身だった粂次郎が「江州に和す」という思いからつけたものだったといいます。
1949年(昭和24年)になるとブラジャーの中につける「ブラパット」を発売して好評を博し、これを機に同年11月1日に京都市中京区にて女性下着を販売する「和江商事株式会社」設立。
更にブラパットの使い勝手や肌あたりを改善するためブラパットを入れる内袋のついたブラジャーを独自に開発し、委託縫製工場を合併して1950年3月には京都室町にてブラジャーの生産を開始。デパートに納入しながら製造卸売業の土台を固めていくとともに、1952年には大阪の阪急百貨店で日本初の下着ショーを開催して成功を収め、同年現在の「ワコール」の商標も誕生し、1957年(昭和32年)に「ワコール株式会社」へ商号を変更しています(1964年(昭和39年)にはワコール販売を合併して「株式会社ワコール」に改称)。
その後、ファンデーションとランジェリーの専門メーカーとなり、本格的な下着ブームが訪れた1960年代には「タミーガードル(1965)」がベストセラーになるなど次々と新製品を発売し、ブランド力と直販体制で他社を圧倒し婦人下着の分野で業界トップの地位を築いていきます。
1970年以降は海外進出にも積極的に取り組み、1973年(昭和48年)にはワコール・インターナショナルを設立。近年は「感じるブラ」に代表される人間科学研究に基づいた商品の開発に力を注ぐ一方で、高級ブランドを立ち上げて銀座に直営店を開設したり、通販など新しい試みにも積極的に取り組んでいます。
2005年(平成17年)10月には持株会社制に移行し「株式会社ワコールホールディングス」に商号変更するとともに、株式会社ワコールは完全子会社となっています。
また本業とは別に1978年(昭和53年)には西洋の服飾史料6,000点を収蔵する京都服飾文化研究財団を設立したほか、平安建都1200年事業など、京都経済の発展に尽力する文化活動にも力を入れています。
更にはスポーツウェアの分野にも進出していて「CW-X」のブランドでも有名なほか、1986年(昭和61年)には女子陸上競技部を創設して、福士加代子などの名選手を輩出したり、「京都マラソン」のスポンサーを務めるなど各種スポーツ活動の後援にも積極的に取り組んでいます。
現在の西大路の本社社屋は1999年(平成11年)に完成したもので、1Fには会社の創業以来の歴史を物語る展示物を公開する「ミュージアム・オブ・ビューティ」が整備され、事前予約をすれば見学が可能となっています。
そして本社敷地内の西側にはワコールの鎮守社として巌(いわお)の御魂、瑞(みず)の御魂の和江大龍神を祭神として祀る「和江神社」が鎮座しています。
龍神は真水に千年、塩水に千年、陸に千年の厳修を経て神になるといわれ、本龍神は湖北の龍神の一族といわれ、竹生島から近江坂本、京都松ヶ崎を経て比叡山にて修行中、京都に悪霊悪病が百出したため、京都の守護神として侍従地領、現ワコール京都店の地に鎮座されたといわれています。
1957年(昭和32年)3月に株式会社ワコールの西大路工場を開設するにあたってその敷地内中央の古木に鎮まっておられた大龍神を、同年7月に同地への本社移転を期して会社の守護神として鎮祭したもので、その後1967年(昭和42年)11月の本社の新築を受け、その翌年11月に現在地に遷座しています。
「和江」の社名は旧商号である「和江商事」からで、社名を「ワコール」と改称するに際し、和江の名を末永く留めたいとの願いから命名されたものだといいます。
ワコール本社の施設案内
社内
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本社ビル外観
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YOU YOUパーク西大路
本社前にある公園
春は桜がきれい
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1階エントランス
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ミュージアム・オブ・ビューティー
本社1Fにあるミュージアム
ブラの歴史や懐かしのテレビCMやポスター、創業にまつわる品々などワコールの歴史を物語る様々な展示物が公開されている
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和幸庵
本社内にある創業者・塚本幸一から名を取った茶室
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モニュメント
和江神社の隣
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和江神社
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由緒書
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手水舎
周辺
関連
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ワコールスタディホール京都
2016年(平成28年)にJR京都駅の南側の油小路八条交差点角に開設
スクール事業やコワーキングスペース事業を営む
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京の温所
2018年(平成30年)に運営をはじめた京町家を改修した宿泊施設
ワコール本社の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 2月第3日曜
京都マラソン
15000人を超えるランナーが参加し、早春の都大路を駆け抜ける大規模な市民参加型のマラソン大会
2012年(平成24年)3月11日に第1回大会が開催されて以降、毎年開催されて人気を集めている
西京極総合運動公園をスタートとし、嵐山、きぬかけの路、北山通、京都植物園、鴨川河川敷、京都御所、京都市役所などを経て、平安神宮の大鳥居がゴール
種目は42.195kmのフルマラソンと同距離を2人で走るペア駅伝
ワコールは同大会のスポンサー(ゴールドパートナー)を務めている
[公式]- 10月
ピンクリボン月間
期間中に活動の浸透、乳がん検診率の向上を目的に、京都駅八条口のワコール新京都ビル社屋をピンク色にライトアップ