平地地蔵(地蔵院)
与謝野町との境にある府内最大高さ5.3mの立像の石仏
京丹後市大宮町、与謝野町との境にかかる平地峠にある平智山地蔵院の境内に鎮座。 高さ5.3mの地蔵菩薩像で立像の石仏としては府内最大、右の頬に染みがあり「あざとり地蔵」の別名。転じて交通安全や安産にもご利益。 11/23冬支度に藁で編んだ頭巾と蓑を着せる「みの着せ行事」は丹後の初冬の風物詩
平地地蔵(地蔵院)とは?(基本データ)
- 名前
- 平地地蔵(地蔵院)(へいじじぞう(じぞういん))
- エリア
- 京丹後
- ジャンル
- 建立・設立
- 1833年(天保4年)3月
- 創始者
- [平地地蔵] 常林寺8世・勝者和尚
- 宗派
- 曹洞宗 常林寺管理
- 山号
- 平智山(へいちやま)
- 本尊
- 地蔵菩薩像
- 寺紋
- アクセス
- 駐車場
- 10台 無料
- 拝観料
- 無料
- お休み
- 無休
- 拝観時間
- 拝観自由
■ライトアップ(11/23~1/3)
└17:00~21:00 - 住所
- 〒629-2533
京都府京丹後市大宮町上常吉263 - 電話
- 0772-64-3982(常林寺)
0772-69-0640(京丹後市教育委員会) - FAX
- 0772-68-9061(京丹後市教育委員会)
- 公式サイト
- 常林寺 曹洞宗近畿管区教化センター
常林寺 曹洞禅ナビ
地蔵院 曹洞宗近畿管区教化センター
地蔵院 曹洞禅ナビ
デジタルミュージアムC88石造地蔵菩薩像 京丹後市
平地地蔵(地蔵院)の地図
平地地蔵(地蔵院)のみどころ (Point in Check)
「平地地蔵」は京都府京丹後市大宮町上常吉、京丹後市大宮町と与謝郡与謝野町との境にかかる平地峠にある曹洞宗寺院・常林寺の管理する平智山地蔵院の境内に鎮座する巨大な石仏。名前の由来は平地峠から。
建立されたのは江戸後期のことで、寺記によれば常林寺8世・勝者和尚により1833年(天保4年)3月に勧請奉祀されたと記されているといいます。
1822年(文政5年)の冬のこと、この地を治めていた宮津藩の重税などの圧政に耐えかねた農民たちが決起して「文政丹後一揆」が起こりますが、その責めを受けて一揆の中心人物だった常吉村出身の吉田新兵衛が捕えられ処刑されてしまいます。
そして一揆から11年後の1833年(天保4年)、新兵衛らの霊を慰めるため、村から集められた浄財によって像が建立されたと伝えられています。
この点建立にあたっては別の言い伝えも残っていて、1832年(天保3年)頃、この地方に山賊が出没し通行人や住民を苦しめていたため、当時の常林寺住職・月海龍吟が多くの信者から浄財を集めるとともに、近くの谷より仏相をそなえた石を見つけ、鱒留の石工・松助に依頼して蓮華座の上に身丈一丈六尺(約5m)の地蔵尊を建立したのがはじまりとされ、以来その功徳により山賊は残らず退散したとする説もありますが、これは当時一揆の首謀者は死罪に問われ、顕彰はもちろんのこと供養をすることも許されなかったことから、表向きは旅人の通行の安全祈願と称して造立されたと現在では考えられています。
石仏は高さ5.3mの地蔵菩薩像で、立像の石仏としては府内最大で、京丹後市指定文化財にも指定。
また右の頬に見られる染みから「あざとり地蔵」の別名を持ち、転じて交通安全や安産にもご利益があるといわれています。
行事としては毎年11月23日に冬支度として平地地蔵に総重量60㎏あるといわれる藁で編んだ頭巾と蓑を、世話方の人々がはしごや竹竿を使って着せる「みの着せ行事」が有名で、丹後の初冬の風物詩となっています。
平地地蔵(地蔵院)の施設案内
境内
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駐車場
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「平地地蔵公園」の看板
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参道石段
35歳で命を落とした吉田新兵衛にちなんで35段あるという
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地蔵尊像庵室移転記念碑
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境内
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平地地蔵
石造の地蔵菩薩像
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堂殿
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子安地蔵尊
安産と子授けにご利益
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百年塔の碑
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周辺
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府道76号(野田川大宮線)
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平地峠
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つねよし百貨店
地蔵院のやや北にある
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常林寺
地蔵院のやや北にある曹洞宗寺院
平地地蔵のある地蔵院を管理
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平地地蔵(地蔵院)の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 7月第3週末
地蔵祭(平地地蔵公園祭)
以前は7/23だったが、担い手不足のため変更
諸霊を慰める読経が行われる他、境内周辺には夜店が並び、歌謡ショーなども開催されるという- 11/23
平地地蔵蓑着せ(みの着せ)
常林寺住職の般若心経の後、冬支度として平地地蔵に総重量60㎏あるといわれる藁で編んだ頭巾と蓑を、世話方の人々がはしごや竹竿を使って着せ込む伝統行事
蓑を脱がせる作業は翌年の3月末頃で、年末までの夜間17~21時にはライトアップも行われる
2019年には近くにある「つねよし百貨店」で芋煮や子どもたちへのお菓子のふるまいも