御霊神社(御霊公園)
御霊神社(御霊公園)とは?(基本データ)
- 名前
- 御霊神社(御霊公園)(ごりょうじんじゃ(ごりょうこうえん))
- エリア
- 福知山
- ジャンル
- 建立・設立
- 1705年(宝永2年)、福知山城下の大榎の下にて創建
1918年(大正7年)に現在地に移転 - 祭神
- 宇賀御霊大神(うがのみたまおおかみ)(保食神)
日向守光秀公(あけちみつひでのみこと) - ご利益
- [本殿] 五穀豊穣・商売繁昌・家内安全・諸願成就
[堤防神社] 水難除け - 例祭
- 10月第1日曜日(秋季例祭)
- 神紋・社紋
- 桔梗紋
- アクセス
- 駐車場
- 境内北側の御霊公園福知山パーキングを利用(有料)
- 拝観料
- 無料
- お休み
- 無休
- 拝観時間
- 境内自由
- 住所
- 〒620-0038
京都府福知山市西中ノ町238 - 電話
- 0773-22-2255
- FAX
- 0773-22-2255
- 公式サイト
- 御霊神社 京都府神社庁
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御霊神社(御霊公園)の地図
御霊神社(御霊公園)のみどころ (Point in Check)
「御霊神社(ごりょうじんじゃ)」は京都府福知山市西中ノ町、福知山駅の北側に広がる福知山市の市街地の中心、旧城下町の北西に鎮座する神社。
両サイドに商店が建ち並ぶ広小路通りを参道に境内東側に御霊公園が隣接して市民憩いの場となっており、また広小路通りの脇道にもアーケードの新町商店街などがある市街でも賑やかな場所に立地しています。
元々は現在よりやや東側の福知山城下の元紺屋町の大榎のある霊域に保食神(うけもちのかみ)とも呼ばれ五穀豊穣・商売繁盛の守護神である宇賀御霊大神(稲荷神)を祀っていた稲荷社に、江戸中期、朽木稙昌の代の1705年(宝暦2年)に明智光秀の霊を併せ祀ったのがはじまり。
その後、藩政も安定してきた5代藩主・朽木玄綱(くつきとうつな 1709-70)の代に明智光秀が「本能寺の変」にて主君・織田信長を討ったとして逆臣とされている一方、丹波の地において諸豪族が割拠していたものを平定して一つにまとめ、その拠点として福知山城を近世城郭に改修し、由良川に長い堤防を構築してまた由良川の付け替えを行って流路を転ずることで川の氾濫を防ぎ、城下町を建築するに当たっては税金を免除するなどの数々の善政を敷いたとして住民たちから崇敬を集めてきた光秀の合祀が許可され、1737年(元文2年)には「御霊会」が行われて子供相撲や造り物で賑わい、その後は時が経つほどに盛大となり三丹一の大祭「御霊祭り」として知られるようになったといいます。
一般的に「御霊信仰(ごりょうしんこう)」とは、恨みを持って亡くなったり、非業の死を遂げた人がいた場合、その後に起きる天災や疫病などをそのことが原因と結び付けて考え、御霊を祀ることで霊を慰め災厄を祓おうとする考え方で、菅原道真の天神信仰がよく知られていますが、この御霊信仰に結び付け、本能寺の変の後の山崎の戦いで非業の死を遂げた光秀の御霊を鎮めることで災害を防ぐとすることで、これまで逆臣とされてきた光秀を神として合祀することが許されたと考えられていて、現在の「御霊神社」の社名もこれにちなんだものだといいます。
そして1917年(大正6年)(1918年(大正7年とも))に広小路を西へ拡張するにあたり、やや西側の現在地に移されていて、現在は祭神・明智光秀の紋である桔梗紋が目立つほか、御神体として納められていた光秀の真筆「和久左衛門太夫長利追及下知状」など市の指定文化財となっている古文書3点をはじめとする光秀関連の貴重な史料を有するなど、光秀ゆかりの神社として知られています。
境内には本殿の他にも境内社がいくつかあり、このうち本殿右隣の恵比須神社は元々は広小路に鎮座していたときの旧本殿で、現在は事代主大神(恵比寿)を祀り毎年1月9・10日の「初えびす」で賑わうことで知られていて、その他に福島稲荷大神・秋葉大神・天満大神・養蚕大神の計5柱を祀る五社造りとなっています。
また境内北側の堤防神社は堤防が御神体となっている全国でも珍しい神社で、1927年(昭和2年)に福知山市街地を守るために築かれた大堤防の完成を機に建立されたもので、現在の建物は1984年(昭和59年)に建立されたもの。
1931年(昭和6年)からは水害から市民の生命財産を守る堤防に感謝するとともに由良川の治水を祈願して「堤防祭り」が毎年8月15日に開催され、式典の後、堤防のお祓いや御輿の巡行などが行われます。
そして行事としてはこの他に10月第1日曜日に開催される「御霊大祭」が有名で、式典のほかに琴や舞楽の演奏、甘酒や綿菓子の無料接待があるほか、大祭に合わせて御霊公園や広小路通りに屋台やイベント、飲食ブースなどが出店する「丹波福知山御霊まつり(丹波光秀ききょうまつり)」も開催されて多くの人で賑わいます。
御霊神社(御霊公園)の施設案内
境内
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門前社号標
入口は東面
東側にある御霊公園内にある
社号標は明智家の桔梗紋入り
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一の鳥居
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由緒書
一の鳥居左
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手水舎
一の鳥居くぐってすぐ左
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駐輪場
手水舎のそば
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記念碑
手水舎の右
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舞殿
一の鳥居くぐって右
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石碑
舞殿の手前左
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参道石段
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二の鳥居
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本殿前参道
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社務所
二の鳥居くぐってすぐ左
1959年(昭和34年)に建てられたが老朽化のため遷座100年事業として改修工事が行われた
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拝殿
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本殿
市の有形文化財である光秀の文書3通が収められている
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庖丁刃物社
本殿右隣
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御霊神社御鎮座三百年大祭記念碑
本殿右
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事代主神社(恵比寿神社)
本殿右、境内北側
御霊神社が広小路にあった頃の旧本殿で、2005年(平成17年)の御鎮座300年の記念事業で大改修が行われている
現在は事代主大神(恵比寿)を祀り毎年1月9・10日の「初えびす」で賑わう
その他に福島稲荷大神、秋葉大神、天満大神、そして太秦の蚕の社を勧請した養蚕大神の計5柱を祀る五社造り
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御神木・大榎
恵比寿神社の右
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叶石(かなえいし)(叶神社)
大榎の右
受験合格や縁談、諸災難除けに御利益
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堤防神社
本殿右、境内北側
由良川の治水事業の進展とそれによって水害が減りつつある事への感謝を込め、また治水事業の拠り所として1984年(昭和59年)に建てられた
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句碑
堤防神社の右
「免税と決めて光秀名を残し 汀亭」と刻まれている
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本能寺の石碑
頼山陽の漢詩の一節が刻まれている
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筆塚
本能寺の右
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石段
本殿の左奥
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手水舎
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鳥居
境内の南西角ににありここからも境内へ迎える
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御霊公園
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東口
神社の東側
石灯籠が入口の両脇に並ぶ
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福知山警察署広小路交番
東口の右側
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福知山踊り像
東口右側
毎年夏に開催される「福知山ドッコイセまつり」で踊られる「福知山音頭」をモチーフにしたもの
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ふるさと創生シンボル時計
公園に設置されているからくり時計
1991年(平成3年)3月に当時のふるさと創生事業で国から交付された1億円のうち7千万円を使って市が設置
時計は高さ8m、基礎部分が直径3.6mの円柱状で外観のデザインは福知山城をイメージしたもの
1日に13回、時報と地元の福知山音頭など音楽に合わせてドッコイセ踊り人形4体とウサギなどの動物3体が動く
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広場
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遊具
南側の一角にブランコや滑り台、ジャングルジム、雲梯、鉄棒など
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東屋
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公衆トイレ
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浸水位標識
公園の北西角、御霊神社の正面右(北側)
1953年(昭和28年)の台風13号により福知山市街は一帯が水没しており、その時の水位を示しているという
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関連
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榎神社
境内東側より約120m東へ進んだ広小路通り沿いにある社
元々御霊神社があった場所に建つ 1918年(大正7年)に広小路通りを拡張した際に現在の場所に移築
当時ここに大榎があったため榎神社として祀られていて、社のすぐそばには「名木御霊榎之址」と刻まれた石標も建てられている
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周辺
御霊神社(御霊公園)の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1
歳旦祭
- 1/9・1/10
初恵比須
1/9 宵宮祭
1/10 本宮祭- 1/14
とんど祭
- 2/3
節分祭
豆撒き
- 4月第1土曜
筆供養祭
書道連盟主催
- 4月第1日曜
叶石神社祭
- 4月第2土日
福知山お城まつり
福知山城の天守閣が昭和61年に再建されたことを記念して始められた
御霊公園のほか、福知山城や広小路通り、厚生会館など福知山城下町周辺で開催
食の祭典、ステージショー、手づくり市、ご当地キャラクター大集合、福知山おどりパレード、光秀行列などの行事があり、最後はフィナーレのパレードで締めくくられる
[公式]- 4/25頃
天満神社・稲荷神社祭
- 6/13
光秀公正辰祭
- 6/30
大祓式
- 7月中旬
水無月祭
広小路商店街主催
- 8/14~8/16、8月下の土日
福知山ドッコイセまつり
- 8/15
堤防神社 堤防祭
境内北側の堤防神社は堤防そのものが御神体となっている全国でも珍しい神社で、1927年(昭和2年)に福知山市街地を守るために築かれた大堤防の完成を機に建立された
そして1931年(昭和6年)からは水害から市民の生命財産を守る堤防に感謝するとともに由良川の治水を祈願して「堤防祭り」を毎年8月15日に開催している
市内の惇明、昭和、大正学区などの4学区79自治会で組織する「福知山堤防愛護会」の主催で行われていて、福知山の有名な花火大会は元は堤防まつりの花火大会として始まったものだという
9時からの御霊公園での式典では、会員や来賓など約120人が出席して玉串の奉天などを行う
その後10時から神様を乗せた神輿や鈴だけで飾った鈴みこし、太鼓などを載せた車10台で市内を巡行、音無瀬橋、新音無瀬橋など5か所にて御霊神社宮司による「川鎮め」の神事を執り行い、堤防を祓うとともに洪水が起きないように祈願される- 10月第1日曜
例大祭(御霊大祭)
前日土曜に宵宮祭
- 11/15
七五三祭
- 11月上旬
慰霊祭
遺族会主催
- 11月下旬
秋葉神社祭(鎮火祭)
- 12/31
大祓式
月並行事
- 毎日
日供祭
- 毎月1日
月次祭
- 毎週水曜
御霊太鼓練習日
- 春秋2回
御霊さんの骨董市