黒田の百年桜(春日神社)
黒田の百年桜(春日神社)とは?(基本データ)
- 名前
- 黒田の百年桜(春日神社)(くろだのひゃくねんざくら(かすがじんじゃ))
- エリア
- 京北・周山
- ジャンル
- 建立・設立
- 1013年(長和2年)、大和の春日大社の祭神を勧請し「宮野大明神」として創建
1265年(文永2年)、社殿を造営
1324年(正中元年)、宮村・上村・下村に分村され、1329年(嘉暦3年)に上村に別に春日神社が建立されて以降は宮村・下村の氏神となる
1723年(享保8年)、「春日大明神」と称す
1883年(明治16年)、「春日神社」と改められる - 祭神
- 健御賀豆知命(たけみかづちのみこと)
伊波比主命(いわいぬしのみこと)
天之子八根命(あめのこやねのみこと)
比売神(ひめがみ) - ご利益
- 開運・厄除け
- 例祭
- 10/10(例祭)
他に黒田百年桜まつり(4月下旬の土日)などが知られる - 神紋・社紋
- アクセス
- 駐車場
- 桜の時期は旧黒田小学校グラウンドにあり(無料)
- 拝観料
- 無料
- お休み
- 無休
- 拝観時間
- 境内自由
- 住所
- 〒601-0406
京都府京都市右京区京北宮町宮野90 - 電話
- 0771-56-0137(宮春日神社)
075-856-0968(おーらい黒田屋)
075-852-0300(右京区役所京北出張所) - FAX
- 0771-56-0137(宮春日神社)
- 公式サイト
- 宮春日神社
黒田百年桜 京都市右京区
おーらい黒田屋
全国春日連合会
黒田の百年桜(春日神社)の地図
黒田の百年桜(春日神社)のみどころ (Point in Check)
京都市右京区京北宮町宮野、国道162号(周山街道)と国道477号が交差する周山バスターミナルから国道477を東へ進み、桜の名所である常照皇寺を過ぎた桂川の上流域にある集落「宮地区」にある神社とその社前にある桜の木。
黒田の地は山国や花背、広河原などの他の京都市最北端の地域とともに平安遷都に伴って山国杣(やまぐにそま)として天皇家の直轄地である禁裏御料(きんりごりょう)に指定され、都への木材の供給地となり、その後明治期に私有地化してからも林業の盛んな地域として栄えた地域です。
「春日神社」は平安中期の1013年(長和2年)、古代より当地の領主であった藤原氏の氏神である大和の春日大社の祭神を勧請し「宮野大明神」として創建したのがはじまり。
鎌倉後期の1324年(正中元年)に宮村・上村・下村に分村された際には当初は3村の氏神として祀られていましたが、1329年(嘉暦3年)に上村に別に春日神社が建立されて以降は宮村・下村の2村の氏神となっています。
そして江戸中期の1723年(享保8年)に京都の吉田神社に願い出て「春日大明神」と改められた後、1883年(明治16年)に「春日神社」と公に定められられ現在に至っています。
社殿は鎌倉期の1265年(文永2年)に京北では数少ない三間社造で造営された後、現在のものは1703年(元禄16年)より1年かけて完成させたもので、2003年(平成15年)11月には氏子の奉納により本殿横の摂社の素屋根が完成しています。
また1337年(建武4年)建立の「宝蔵」は、京北地域で確認できる現存最古の遺構で、材料や構法に珍しい点が見られるとともに全体に元の古い材がよく残っており「京都市指定有形文化財」となっています。
そして「黒田の百年桜」はその春日神社の社前、大鳥居の左手にある樹齢300年を超える山桜(ヤマザクラ)の一種。
かつて春日神社の脇には桜の大木があったといいますが、1973年(明治6年)の台風によって倒木してしまい、これを惜しんだ村人がその古木跡に一本の八重桜を植えたところ、通常の桜と思い何気なく植えたものが、一重と八重の混じって咲く珍種であったことが判明。
突然変異種のため種子はできないとのことですが、1977年(昭和52年)、有名な京都の円山公園の枝垂桜など全国の桜の「桜守」として知られる造園業の佐野藤右衛門(さのとうえもん)親子が約30年に及ぶ執念の末に苗づくりに成功し、父の15代目佐野藤右衛門(さのとうえもん 1900-81)により、この幻の品種が当時樹齢およそ100年であったことや明治100年にあたることから「黒田百年」と命名されました。
そして1983年(昭和58年)には大阪造幣局の桜の一般公開「通り抜け」百年を記念して若木2本が同局内に植樹され、広く親しまれています。
幹周りは約3.1m、高さは約8m、樹齢は300余年ともいわれ、突然変異で10~12枚の八重の中に一重の混じる紅色の大輪の花が手鞠のように固まって咲くのが大きな特徴で、例年4月中旬から下旬にかけて美しい花を咲かせ、ライトアップも行われるほか、見頃の時期に合わせて神社向かいにある田舎のコンビニ「おーらい黒田」の広場にて「黒田百年桜まつり」も開催され、琴の演奏などの催しのほか、よもぎ餅や山菜などの特産品の販売も行われます。
黒田の百年桜(春日神社)の施設案内
境内
-
-
大鳥居
昭和30代の建立
明治神宮の木製鳥居と同じ造り方
-
-
-
社号標
鳥居右
-
-
-
「百年桜 昭和五十七年十二月」の石標
-
-
-
黒田百年桜
鳥居の正面左
-
-
-
松月桜
鳥居の正面右
-
-
-
手水舎
鳥居くぐって左
-
-
-
手洗所
鳥居くぐって右
-
-
-
硯石
門手前右
光厳天皇が腰を掛け中食を取り、その後石の窪みに墨をすったと伝わる
-
-
-
御由緒
中門手前右
-
-
-
中門と狛犬
-
-
-
拝殿
内部に寅の大額が掛かる
-
-
-
本殿
1265年(文永2年)に造営された後、現在のものは1703年(元禄16年)より1年かけて完成させたもの
-
-
-
三輪神社・平野神社・松尾神社
本殿左側の末社三社
-
-
-
遥拝所
本殿裏
-
-
-
八幡神社・天照皇大神宮・稲荷神社・春日神社
本殿右側の末社四社
-
-
-
二社(天照皇大神宮社・日吉神社)
-
-
-
宝蔵
本殿右側
鎌倉期の1281年(弘安4年)11月20日の造営の後、室町期の1337年(建武4年)の再建
京北地域で確認できる現存最古の遺構で、材料や構法に珍しい点が見られるとともに全体に元の古い材がよく残っており「京都市文化財」に指定
-
-
-
宇賀神社
本殿右側、宝蔵の右隣に鎮座するお米の神様
春日神社と同期の創建と思われ、現在は春日神社境内に特別な末社として祀られ、社殿は1617年(元和17年)の造営
元の場所は神社前の跡地で池、岩松を残す
-
-
-
井戸
本殿手前右
-
-
-
撫で石
-
-
-
「宇賀神社本地」の石標(宇賀神社跡地)
社前
-
関連
-
-
正一黒田八十八稲荷神社
国道477号の黒田トンネルを抜けてすぐ右手に鳥居があり、鳥居をくぐって10分ほど上がった山の上に鎮座
昔から都へ10里と遠かったことから、この地で大社の参拝ができる小宮11社と稲荷山に正一位稲荷大明神を祀る
2004年(平成16年)に山道の改修および23基の赤い鳥居の奉納が行われた
-
-
-
おーらい黒田屋
田舎のコンビニ
-
-
-
「伏条台杉巨木群の黒田」の道標
-
周辺
-
-
京北ふるさとバス 宮バス停
-
-
-
右京警察署黒田駐在所
-
-
-
旧黒田小学校グラウンド
-
-
-
国道477号
-
-
-
黒田トンネル
-
黒田の百年桜(春日神社)の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 11/dt>
歳旦祭・交通祈願祭
0:00
- 2/10
祈年祭
- 4月下の土日
黒田百年桜まつり
- 6/30
夏越の大祓
- 10/10
例祭
- 10月下旬の日曜
黒田ふれあいまつり
- 11月中
七五三参り
- 11/23
新嘗祭(新穀感謝祭)
- 12/31
歳末の大祓
11:00
月並行事
花ごよみ
梅(ウメ)●
樹齢300年の紅梅の古木
桜(サクラ)
樹齢350年の黒田の百年桜
4月中旬から見頃を迎える京都でも最も遅い時期に見頃を迎える桜百日紅(サルスベリ)●
中門そばに古木