地下鉄醍醐駅 京都観光

地下鉄醍醐駅

地下鉄醍醐駅

世界遺産・醍醐寺まで徒歩約10分、地下鉄東西線の駅

京都市営地下鉄東西線の駅で1面2線の島式ホームの地下駅。1997年開業当初は東西線の起点駅だったが2004年に六地蔵駅まで延伸され中間駅に。 駅周辺は市営住宅や団地の多い住宅街で駅上の複合商業施設パセオダイゴローが駅と直結。駅から東へ徒歩10分の所には桜の名所として名高い世界遺産の醍醐寺も

地下鉄醍醐駅とは?(基本データ)

名前
地下鉄醍醐駅(ちかてつだいごえき)
エリア
山科・醍醐
ジャンル

鉄道・駅 地下鉄東西線

建立・設立
1997年(平成9年)10月12日
アクセス
  • 京都市営地下鉄東西線「醍醐」駅下車すぐ
  • 京阪バス「醍醐駅」(2・3・6・86・86B・87・87A・87B・88・88B系統)下車すぐ
  • 醍醐コミュニティバス「地下鉄醍醐駅前」下車すぐ
駐車場
-
拝観料
なし
お休み
特になし
拝観時間
時刻表に準ずる
住所
〒601-1375
京都府京都市伏見区醍醐高畑町
電話
075-572-9944
FAX
-
公式サイト
京都市営地下鉄東西線 醍醐駅
京都市営地下鉄東西線醍醐駅 京都市交通局

地下鉄醍醐駅の地図

地下鉄醍醐駅のみどころ (Point in Check)

京都市伏見区醍醐高畑町、京都市の南東、世界遺産・醍醐寺があることで知られる山科盆地の南方の醍醐地域にある京都市営地下鉄の東西線の駅。

この点「醍醐」とは、元々は牛乳を精製して作られた乳製品における「五味」、すなわち乳(牛乳)、酪(ヨーグルト)、生酥、熟酥、醍醐という5つの種類のうちの一つで、病を治す薬とされるほか、五つのうちで最も美味なるものとされ、「この上もない最上の味」を意味する「醍醐味」は現在でもよく用いられる表現となっています。

そして仏教においては、大乗経典である「大般涅槃経」の中で「牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より生蘇を出し、生蘇より熟味を出し、熟味より醍醐を出す。醍醐は最上なり。もし服する者あらば衆病皆除く。あらゆる諸楽ことごとくその中に入るがごとく仏もまたかくのごとし」として最高の真理に例えられています。

この「醍醐」を寺名とし平安初期の874年(貞観16年)にこの地に創建されたのが現在も世界遺産として知られている「醍醐寺」で、真言宗の祖として有名な弘法大師・空海の孫弟子にあたる聖宝(理源大師)が修行の場を求めてこの地を訪れた際、笠取山にて湧いていた水を美味しそうに飲む翁(地主神・横尾明神)に出会い、草庵を営んで自刻の准胝観音・如意輪観音の像を納めるとともに、山を「醍醐山」と名付けたのがはじまりと伝えられています。

そして聖宝は修験道の僧であったことから修験者の霊場として発展していくとともに、907年(延喜7年)には第60代・醍醐天皇(だいごてんのう 885-930)の帰依を受けてその勅願時と定められ、薬師堂・五大堂などの堂宇が建立され、更に上醍醐の伽藍が整った後には、山麓の下醍醐にも伽藍の造営が計画され、926年(延長4年)に醍醐天皇の発願により釈迦堂が建立されると、その後も第61代・朱雀天皇(すざくてんのう 923-52)や第62代・村上天皇(むらかみてんのう 926-67)によって堂宇が整備され、修験道の根本道場として栄えました。

室町時代に入り1470年(文明2年)の「応仁の乱」の兵火によって五重塔を除く全ての伽藍を失い、長らく荒廃しますが、安土桃山時代に天下人となった豊臣秀吉により復興が進められ、秀吉の子・豊臣秀頼も西大門など寺の再建を行っていて、現在の伽藍の整備は豊臣家によるものが中心となっています。

また秀吉の最晩年の1598年(慶長3年)3月15日に700本の桜を植樹した醍醐山の中腹にて大規模な花見「醍醐の花見」が開催されたことはあまりにも有名な話で、その後は明治の廃仏毀釈などの苦難の乗り越えて現在に至っており、醍醐天皇の冥福を祈るために跡を継いだ第一皇子である朱雀天皇が着工し、更にその跡を継いだ第二皇子で朱雀天皇の弟・村上天皇が951年(天暦5年)に完成させた「五重塔」は平安時代の創建当時のもので、現存する京都市内最古の木造建築物として1951年(昭和26年)に「国宝」に指定されたほか、1967年(昭和42年)12月には全山が「史跡」に指定、更に1994年(平成6年)にはユネスコの「世界文化遺産」にも登録されていて、春には京都でも有数の桜の名所として知られています。

この醍醐寺が伽藍を構える醍醐地域は京都盆地の東山連峰を挟んで東側、京都盆地の東に並ぶような形で広がる山科盆地の南方に位置し、北側を山科、南側を宇治に接していて、古くより大和国から宇治を経て山科、近江、そして北陸へと通じる幹線道路である旧奈良街道が南北に走る交通の要衝として知られる場所でした。

そして明治期に醍醐村が成立した際には宇治郡に所属し、その後1931年(昭和6年)に京都市に編入され、現在は伏見区の一部として区の東側の大半を占める地区となっていますが、このような歴史的経緯から伏見中心部よりも北隣の山科区に属する山科や南側の宇治市と生活・経済圏を共有する地域となっています。

また昭和30~40年代の戦後の高度成長期には急激な人口流入に合わせて団地の建設が盛んに行われましたが、醍醐地区にも醍醐北、醍醐南団地などが造成されるなど住宅地として開発され、団地の誕生後には人口が10倍以上となるなど、京都や大阪のベッドタウン的な役割も担うようになりましたが、近年は住宅の老朽化、入居者の高齢化なども課題となっています。

その一方で醍醐地域を含む東西線の山科より南側は長い間鉄道の空白地帯であった場所で、醍醐駅はその醍醐地区の周辺住民の貴重な足として1997年(平成9年)10月12日に地下鉄東西線の駅の一つとして開設されました。

この点、京都における地下鉄の建設計画は1968年(昭和43年)11月、京都市が設置した諮問機関である交通対策協議会の出した答申によって開始され、1972年(昭和47年)に事業免許を取得した後、まず京都市を南北に通る烏丸線から1974年(昭和49年)に工事がスタートし、1981年(昭和56年)に北大路駅~京都駅の間で開業したのがはじまりで、その後1988年(昭和63年)6月11日に京都駅~竹田駅の間、1990年(平成2年)10月24日に北山駅~北大路駅間、そして1997年(平成9年)6月3日には国際会館駅~北山駅間が開業し現在に至っています。

一方の東西線は京都市の中心部と南東部の山科区および伏見区の醍醐地域との間の通勤・通学や京阪京津線との連絡による滋賀県大津市との都市間輸送を担う路線として、1995年(平成7年)7月31日に駅の建設工事が開始された後、1997年(平成9年)10月12日に二条駅~醍醐駅の区間が開業した後、2004年(平成16年)11月26日には六地蔵駅~醍醐駅間、そして2008年(平成20年)1月16日には二条駅~太秦天神川駅間が開業し現在に至っています。

当駅は1997年(平成9年)10月12日に東西線が二条駅~醍醐駅で開業したのと同時に設置されたもので、当初は起点駅でしたが、2004年(平成16年)11月26日に六地蔵駅~醍醐駅間まで延伸されたのを受けて中間駅となり、現在に至っています。

地下2層に島式ホーム1面2線を有する地下駅で、駅前には醍醐バスターミナルも設置され、更に駅の上を走る京都外環状線の両側には駅の設置に合わせて1997年(平成9年)に営業を開始した市の公共施設および民間の商業施設が入居する複合施設「パセオ・ダイゴロー」が駅と直結する形で建設されていて、醍醐地区の中心エリアを形作っています。

観光としては何といっても世界遺産であり桜の名所としても有名な「醍醐寺」への最寄駅として利用されることが多く、駅から醍醐コミュニティバスを利用するか、駅から徒歩約10分の所に位置しており歩いて向かうことも可能です。

地下鉄醍醐駅の施設案内

 

地上

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    京都外環状線

    駅の直ぐ上を南北に通る道路

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    出入口1

    南西側
    パセオ・ダイゴロー西館、醍醐総合庁舎、醍醐西団地

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    出入口2

    北東側
    醍醐寺に一番近くコミュニティバスの乗り場もある
    他にパセオ・ダイゴロー東館、醍醐中・醍醐中山・醍醐東団地

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    出入口3

    北西側
    醍醐バスターミナル、パセオ・ダイゴロー西館、折戸公園、醍醐西団地

地下1F(コンコース階)

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    1番出口エレベーター

     

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    1番出口階段

     

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    1番出口エスカレーター

     

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    移動経路

     

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    南改札きっぷ売り場

     

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    パセオダイゴロー東館連絡通路

     

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    南改札口

    有人

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    三井住友銀行ATM

     

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    2番出口階段とエスカレーター

     

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    3番出口エレベーター

     

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    3番出口階段とエスカレーター

     

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    北改札きっぷうりば

     

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    北改札口

    無人

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    コインロッカー

     

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    パセオダイゴロー東館連絡通路

     

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    コンコース

     

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    ホーム階への南側階段

     

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    ホーム階へのエレベーター

     

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    ホーム階への北側階段

     

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    トイレ

     

地下2F(ホーム階)

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    プラットホーム

     

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    駅名標

     

周辺

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    山科川

     

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    折戸公園

     

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    醍醐西団地

     

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    パセオ・ダイゴロー西館

    醍醐駅の開設に合わせ醍醐団地総合再生事業の中核施設として1997年(平成9年)に誕生

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    醍醐中央図書館

    西館に入居

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    醍醐バスターミナル

     

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    地下鉄東西線醍醐車庫

    パセオダイゴロー西館地下

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    醍醐総合庁舎

    駅のやや南

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    パセオ・ダイゴロー東館

     

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    コミュニティバスのりば

     

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    醍醐寺への道

     

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    醍醐中団地

    駅のすぐ東側

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    醍醐中山団地

    駅東の中団地の北東側、醍醐東団地の北側

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    醍醐東団地

    駅東の中団地の東側、醍醐中山団地の南側

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    旧奈良街道

     

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    醍醐寺

     

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    醍醐小学校

     

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    下村家住宅

     

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    一言寺(金剛王院)

     

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    龍谷大平安ボールパーク

     

地下鉄醍醐駅の主な年間行事・カレンダー

年中行事

 
 

 

月並行事

 
 

 

花ごよみ

 
桜(サクラ)

駅東側の団地の通路沿い

地下鉄醍醐駅のレポート・旅行記

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