上下水道局 鳥羽水環境保全センター(鳥羽の藤) 京都観光

上下水道局 鳥羽水環境保全センター(鳥羽の藤)

上下水道局 鳥羽水環境保全センター(鳥羽の藤)

 

 

上下水道局 鳥羽水環境保全センター(鳥羽の藤)とは?(基本データ)

名前
上下水道局 鳥羽水環境保全センター(鳥羽の藤)
(じょうげすいどうきょく とばみずかんきょうほぜんせんたー(とばのふじ))
エリア
鳥羽・竹田・淀
ジャンル

公的機関

建立・設立
1939年(昭和14年)4月に運転開始
2001年(平成13年)より市民に親しまれる藤の花の名所として毎年4月下旬に一般公開
アクセス
  • 京都市営バス「上鳥羽馬廻」(43・特18・臨13号系統)下車 徒歩約10分
  • JR「京都」駅下車 八条口より往復する直通バス(臨時市バス)の運行あり(鳥羽の藤公開期間中のみ)
  • 京都市営地下鉄烏丸線「竹田」駅下車 西口より往復する直通バス(臨時市バス)の運行あり(鳥羽の藤公開期間中のみ)
駐車場
北側に無料駐車場あり
拝観料
無料
お休み
鳥羽の藤の時期のみ公開(4月下旬)
拝観時間
10:00~16:00(入場は15:30分まで)
住所
〒601-8161
京都府京都市南区上鳥羽塔ノ森梅ノ木1
電話
075-671-4161
075-661-3755(京都いつでもコール)
075-672-7706(京都市上下水道局総務課)
FAX
075-682-2731
075-682-2711(京都市上下水道局総務課)
公式サイト
水環境保全センター 京都市上下水道局
イベント情報 京都市上下水道局
京都市上下水道局マスコットキャラクター ホタルの澄都くん&ひかりちゃん Twitter
京都市上下水道局マスコットキャラクター ホタルの澄都くん&ひかりちゃん Facebook

上下水道局 鳥羽水環境保全センター(鳥羽の藤)の地図

上下水道局 鳥羽水環境保全センター(鳥羽の藤)のみどころ (Point in Check)

京都市南区上鳥羽塔ノ森梅ノ木、京都南インターの西側、桂川と西高瀬川、鴨川が合流する付近にある水環境保全センター(下水処理施設)。

そもそも「下水道」とは、水道水など、飲用に適した水を供給する水道である「上水道」に対し、生活排水や産業排水、雨水などの汚水を処理場に集め、きれいにして川や海に返す役割を果たす施設のことをいいます。

現在分かっている範囲で世界で最も古いとされている下水道は、今から約4000年昔の紀元前2000年頃、古代インドの都市であるモヘンジョ・ダロに造られたものだといい、この時の下水道はレンガ造りで、各住居などで使用した水を集めて川に流すだけの簡単なものでした。

その後時代が進むとともに下水道が十分に発達しないまま、都市の限られた区域に多くの人間が密集して住むようになると、汚物の処理ができずに街路や公園などに捨てられるようになり、それが原因で衛生状態の悪化をもたらし、ペストなどの伝染病が流行するなどし、人々を苦しめました。

そして19世紀にインドのガンジス川河口域を発生起源としてコレラが世界中に広がり、有効な治療法もないまま6回の世界的流行を起こして大陸全土で数百万人の犠牲者を出しましたが、そんな中で感染者たちが汚染された井戸の水を飲んでいたことを突き止め、イギリスのロンドンではそれまでテムズ川に直接流していた下水を下水道を通して市街地より下流で流すように下水道工事を行い、その結果劇的な水質の改善が見られ、世界各地でも同じように下水道が作られるように至って、コレラの流行は終息を見ることとなります。

もっとも現在のように微生物を利用して汚れた水をきれいにする画期的な活性汚泥法という処理法が開発され、下水を浄化してから海や川に流す仕組みが出来上がったのは、その後数十年経過した1914年(大正3年)と比較的最近の出来事だといいます。

一方、日本で最初の下水道は約2200年前の弥生時代の大きな集落に見ることができるといい、その後、奈良時代の平城京に網の目のように排水路が街の中に作られ、また安土桃山時代に大阪城の城下町に作られた「太閤下水(たいこうげすい)」は現在でも使われているといいますが、日本では古くから農作物の肥料として用いられていたことからヨーロッパのように直接川に流したり道路に捨てることは少なかったといいます。

しかし明治時代になり人口が東京などの都市部に集まるようになると汚水が原因で伝染病が流行するようになったことから、1884年(明治17年)に日本で初めてのヨーロッパ式の下水道「神田下水」が東京の神田に作られます。
その後、日本で最初の下水処理場として1922年(大正11年)に運転を開始した散水ろ床法により処理を行う東京の「三河島処理場(みかわしましょりじょう)」が作られ、更に1930年(昭和5年)には日本で最初の活性汚泥法による処理が名古屋で始まりますが、下水道が全国的に普及するまでには至らなかったといいます。

日本で本格的に下水道が整備されるようになったのは、第二次世界大戦後に産業が急速に発展し、都市への人口集中が進んだ昭和30年代頃からで、工場の排水などによって河川や湖などの水質の悪化が顕著となったことから、1970年(昭和45年)に公害対策基本法が制定されるとともに下水道法が改正され、下水道は町の中を清潔にするだけではなく、川や海の汚れをふせぐ水質環境の保全という重要な役割を担うこととなり、国を挙げての下水道整備の促進が強化され、その結果、それまでは悪臭を漂わせていた全国の河川がきれいになり現在に至っています。

そして京都市の下水道事業は1894年(明治27年)に京都府会において下水改良の基礎調査が建議されたものの財政上の理由から実施されず、1930年(昭和5年)になってようやく失業応急事業として着手されたのがはじまりで、その後、下水道整備の必要性の高まりから1935年(昭和10年)に都市計画事業の10箇年継続事業として認可されましたが、戦争の激化によって中断を余儀なくされ、戦後の1947年(昭和22年)に至ってようやく事業復活の機運が生じ、細々と整備が進められていきました。

1970年(昭和45年)に公害対策基本法が制定されるとともに下水道法が改正されると、京都市でも5箇年計画が逐次策定されて下水道の整備を推し進められ、平安建都1200年に当たる1994年(平成6年)度には市街化区域の整備がほぼ完成するまでに至っています。

この点、水の浄化施設は主に2つあり、「浄水場」が水道水を作るための上水道の施設であるのに対し、「水環境保全センター」は生活排水などを浄化してから川に流す下水道の施設です。

鳥羽水環境保全センターは、京都市に4つある水環境保全センターのうちの1つで、1939年(昭和14年)4月に運転を開始し、2017年(平成29年)度末現在で、敷地面積が460,460㎡、処理能力は1日で957,000㎡を誇り、京都市最大の規模の下水処理施設であるとともに全国でのトップクラスの処理能力を有していて、京都の鳥羽水環境保全センター吉祥院支所や伏見水環境保全センター、および石田水環境保全センターの汚泥もここで処理されています。

鳥羽水環境保全センターでは市民に親しまれる「藤の花の名所」として、2001年(平成13年)から毎年4月下旬頃の藤の見頃の時期に一般公開を行うようになり「鳥羽の藤」として5月の蹴上浄水場の「蹴上のつつじ」とともに親しまれ、新たな藤の名所として徐々に人気を集めるようになっています。

全長120mに及ぶ藤棚には計37本の藤が植えられ、見頃の時期には美しく垂れ下がった紫色の藤が作り出すトンネルの通り抜けを楽しむことができます。
またエリア内には芝桜も植えられており、ピンクに染まった芝桜の絨毯の上に紫のシャワーが降り注ぐ光景も実に見事です。

その他にも普段は目にすることができない下水処理施設を見学することができ、見学することで上下水道施設の大切さを楽しく学ぶことができます。

更に期間中の土日には、水道局のマスコットキャラの澄都くん・ひかりちゃんと一緒に施設を見学するツアーや、水にまつわるクイズラリー、水質実験や降雨体験、水道水とミネラルウォーターの利き水などの楽しいイベントなども開催されるほか、水道水に親しんでもらうために水道水でいれたアイスコーヒーなどを販売する「京の水カフェ」なども開かれ、期間中は竹田駅西口および京都駅八条口から鳥羽水環境保全センターの会場まで往復する直通バスも運行され、多くの家族連れで賑わいます。

上下水道局 鳥羽水環境保全センター(鳥羽の藤)の施設案内

 

局内

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    東2号門

     

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    案内所

     

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    藤棚

     

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    柴桜

     

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    施設見学[1] スクリーン・沈砂池

     

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    施設見学[2] ポンプ場

     

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    施設見学[3] 最初ちんでん池

     

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    施設見学[4] 反応タンク

     

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    施設見学[5] 最終ちんでん池

     

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    藤棚

     

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    トイレ

     

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    バス停発着場

     

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    総合案内所

     

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    藤棚

     

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    せせらぎ広場

     

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    各種ブース

     

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    ふわふわエアートランポリン

     

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    東1号門

     

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    北門

     

周辺

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    西高瀬川

     

関連

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    蹴上浄水場(蹴上のつつじ)

     

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    鳥羽水環境保全センター吉祥院支所

    南区吉祥院東浦町1
    1934年(昭和9年)4月の運転開始で、京都市で一番古いセンター

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    伏見水環境保全センター

    伏見区横大路千両松町255
    1973年(昭和48年)3月の運転開始

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    石田水環境保全センター

    伏見区石田西ノ坪2
    1981年(昭和56年)1月の運転開始

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    京北浄化センター

    京都市右京区京北周山町大山25-6
    2000年(平成12年)3月31日に一部供用開始

上下水道局 鳥羽水環境保全センター(鳥羽の藤)の主な年間行事・カレンダー

年中行事

4月下
鳥羽の藤(鳥羽水環境保全センター一般公開)

 

月並行事

 
 

 

花ごよみ

 
藤(フジ)

「鳥羽の藤」として親しまれている
全長120mに及ぶ藤棚と下水処理を利用したせせらぎ広場を4月下旬に公開、各種イベントも開催される

 
芝桜(シバザクラ)●

 

 
花水木(ハナミズキ)●

 

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