嵐電帷子ノ辻駅とは?(基本データ)
- 名前
- 嵐電帷子ノ辻駅(らんでんかたびらのつじえき)
- エリア
- 衣笠・御室・花園・太秦
- ジャンル
- 建立・設立
- 1926年(大正15年)3月10日
- アクセス
- 駐車場
- -
- 拝観料
- なし
- お休み
- 特になし
- 拝観時間
- 時刻表に準ずる
- 住所
- 〒616-8151
京都府京都市右京区太秦帷子ヶ辻町 - 電話
- 075-801-2511(鉄道部運輸課)
- FAX
- -
- 公式サイト
- 帷子ノ辻駅 嵐電
vol6. 帷子ノ辻 ひと駅ごとの小さな旅 嵐電
嵐電の愛称で親しまれる京福電鉄の駅で、嵐山本線と北野線の両路線が唯一通る乗り継ぎの駅。 駅の北側300mにはJR嵯峨野線(山陰本線)の太秦駅も通っており、交通の便のよい場所
京都府京都市右京区太秦帷子ケ辻町、太秦の代表的スポットである広隆寺や東映太秦映画村に近い太秦広隆寺駅の一つ西の三条通沿いにある京福電気鉄道(嵐電)の駅。
嵐電の嵐山本線と北野線の2路線が接続する嵐電における唯一の乗換駅。
駅名の由来は一帯の地名である「帷子ノ辻(かたびらのつじ)」から。
平安初期に活躍した第52代・嵯峨天皇(さがてんのう 786-842)の皇后であった橘嘉智子(たちばなのかちこ 786-850)は仏教の信仰が厚く、後に天龍寺が建てられる場所に檀林寺を建立したことから「檀林皇后」と称されました。
その他にも貴族の子弟教育のために学館院を設けるなどの多くの功績があった女性ですが、伝説によれば檀林皇后はすばらしい美貌の持ち主で、恋慕する人々が後を絶たず、修行中の若い僧侶たちでさえ心を動かされるほどであったといいます。
この状況を長く憂いてきたという皇后は、自らが深く帰依する仏教の教えにも説かれている「この世の全てのものは移り変わり、永遠なるものは一つも無いという「諸行無常」の真理を自らの身をもって示し、人々の心に菩提心、すなわち悟りを求める心を呼び起こそうと、自らの死に際して自分の亡骸は埋葬せずにどこかの辻に打ち棄てよと遺言。
遺言どおりに皇后の遺体は辻に遺棄されて腐乱し、白骨化していく様子を人々に示し、僧たちも妄念を捨てて修行に打ち込んだといわれています。
この点、僧たちに戒律を守らせるためともいわれる檀林皇后の遺体が朽ち果てる様を9つの絵で描いた「九相図」が後世には伝えられており、有名なものとしては京都東山の六道の辻のそばにある西福寺のものが知られています。
そしてこの檀林皇后の遺体が置かれた場所というのが現在の駅周辺の地名である「帷子ノ辻(かたびらのつじ)」で、帷子とは絹または麻糸で織った布で、夏の汗取りとして着用した着物ですが、一説には皇后の死装束である経帷子にちなんだものとも、また一説には皇后が亡くなり送葬の途中にこの辻に差し掛かったところ、風が吹いて棺を覆っていた帷子が飛び散ったことが伝承され、その名がついたともいわれています。
嵐電の「帷子ノ辻駅」は1926年(大正15年)3月10日、電力会社・京都電燈が経営する嵐山電鉄の北野線の高雄口(現在の宇多野駅)~帷子ノ辻駅間の開業に合わせて設置され、当駅で1910年(明治43年)に開業した同電鉄の四条大宮駅~嵐山駅間を結ぶ嵐山本線に接続する接続駅とされました。
そして1942年(昭和17年)3月に戦時統制によって京都電燈が解散されるのを受け、同社の京都および福井での鉄道事業を分離・引き継ぐために「京福電気鉄道(嵐電)」が設立され、嵐山線・北野線・叡山線の路線継承によって京福電気鉄道の駅となり現在に至っています。
単式・島式ホーム各1面の計2面4線の地上駅で、嵐電における嵐山線と北野線との唯一の乗り換え駅として利用されるほか、周辺一帯は住宅地で駅の300mほど北側にはJR太秦駅があることから、JRとの乗り換えにも多く利用されているといいます。
また駅舎のように駅全体を覆っている帷子ノ辻駅ビル「ランデンプラザ帷子」は1973年(昭和48年)に建てられたもので、スーパーマーケットのフレスコや100円ショップのダイソーなどが入店。
その他にも駅の東側には三条通から南側にバイパス状に分岐し太秦広隆寺駅前まで続く「大映通り商店街」があり、その周辺には広隆寺および東映太秦映画村や松竹撮影所などもあることから、これらの利用者からも重宝される駅となっています。
三条通沿い
駅出入口への通路
両サイドは駐輪場となっている
旧改札
駅南側、階段とスロープ
嵐山方面
遮断機付
四条大宮方面
北野白梅町方面
通常使用されず
駅の北側にある駅舎風のビル
フレスコ、ダイソーなどが入居
三条通を挟んで向かい
駅の東側で三条通と嵐電が交差
駅のプラットホームが見える
仲野親王 高畠墓
駅のすぐ北側、JR太秦駅との間にある
駅の北約300m
駅の南約150m
駅の南約350m
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