唐橋西寺公園(西寺跡)

唐橋西寺公園(西寺跡)

 

 

  • 基本データ
  • 見どころ
  • 施設案内
  • カレンダー
  • レポート
  • 口コミ

唐橋西寺公園(西寺跡)とは?(基本データ)

名前
唐橋西寺公園(西寺跡)(からはしさいじこうえん(さいじあと))
エリア
京都駅
ジャンル

公園 寺院・神社跡 史跡

建立・設立
823年(弘仁14年)、第52代嵯峨天皇より、空海に東寺、守敏に西寺が下賜される(東寺は真言密教の根本道場として繁栄し現在は世界遺産にもなっている)
832年(天長9年)、講堂完成
990年(正暦元年)の大火など火災が相次ぎ五重塔を除き伽藍の多くを焼失するも、ほどなく再建
1190年代(建久年中)には文覚が塔の修理を行ったとの記録が残るが、その後荒廃
鎌倉時代の1233年(天福元年)に五重塔も焼失、その後の記録はなく、復興されず廃寺に(「二水記」1527年(大永7年)10月27日条に記載された「西寺に陣を敷いた」という記録が残っているらしい)
1921年(大正10年)3月3日、「西寺跡」として国の史跡に指定
1959年(昭和34年)からの発掘調査により金堂・廻廊・僧坊・食堂院・南大門等の遺構が確認され、未指定部分が1966年(昭和41年)に追加指定
土塁は講堂跡と判明
アクセス
  • JR東海道本線(京都線)「西大路」駅下車 徒歩約8分
  • 京都市営バス「西寺前」(16号系統)下車 徒歩約3分(200m)
  • 京都市営バス「九条御前通」(16・78・202・208号系統)下車 徒歩約5分
  • 京都市営バス「九条七本松」(16・78・202・208号系統)下車 徒歩約4分
駐車場
なし
拝観料
なし
お休み
特になし
拝観時間
見学自由
住所
〒601-8466
京都府京都市南区唐橋西寺町 唐橋西寺公園
電話
-
FAX
-
公式サイト
西寺阯 京都市
西寺跡 文化財オンライン

唐橋西寺公園(西寺跡)の地図

唐橋西寺公園(西寺跡)のみどころ (Point in Check)

「唐橋西寺公園」は京都市南区唐橋西寺町にある、国の史跡にも指定されている「西寺跡」に整備された公園です。

そして「西寺」は同公園付近にあった寺院の名前で、794年(延暦13年)の第50代・桓武天皇の平安京造営の際、国家鎮護のため東寺とともに二大官寺の一つとして、796年頃に平安京の南の玄関口である羅城門を挟んで西側に東寺と左右対称に創建されました。

建立当初は寺院ではなく、東鴻臚館・西鴻臚館と呼ばれた中国や朝鮮などからの外国使節を迎えた時の入朝の式や宿泊の施設として建立された迎賓館だっとともいわれています。

ちなみに平安京にこの2寺以外の寺院の建立が認められなかったのは、奈良の平城京のように増大した寺院勢力の台頭を排除するための政治的意図によるとも考えられています。

創建当時の寺域・伽藍の規模は東寺とほぼ同じで、寺域は東西約250m・南北約510mあり、金堂・講堂を中心として、南大門・中門・五重塔などの伽藍が偉容を誇っていたといいます。

その後823年(弘仁14年)、第52代・嵯峨天皇の時代に、空海に東寺、守敏に西寺が下賜され、東寺の方は真言密教の根本道場として繁栄し、現在は世界遺産にもなっているのはご存じのとおりです。

一方西寺の方は832年(天長9年)に講堂が完成しますが、その後は990年(正暦元年)の大火など火災が相次ぎ五重塔を除き伽藍の多くを焼失。
ほどなく再建され、建久年間(1190-98)に文覚が塔の修理を行ったとの記録が残っていますが、その後再び荒廃。

鎌倉時代の1233年(天福元年)に五重塔も焼失した後は記録もなく、やがて復興されず廃寺になったと考えられています。

西寺が衰退した原因は諸説あり、そもそも右京の地は水はけが悪く、平安後期には住民がいなくなったために環境が悪化したこと、また西寺を下賜された真言宗の僧・守敏(しゅびん 生没年不詳)は大和・石淵寺の勤操(ごんぞう)らに三論、法相を学び密教にも通じた人物でしたが、空海と対立し、824年(天長元年)、神泉苑での祈雨で空海と法力を競い敗れ、これが原因で評判を落とし朝廷の支援を受けられなくなった点などが挙げられます。

寺跡は唐橋小学校および西寺児童公園の位置に確認され、1921年(大正10年)3月3日、「西寺跡」として国の史跡に指定。
その後1959年(昭和34年)からの発掘調査により金堂・廻廊・僧坊・食堂院・南大門等の遺構が確認され、未指定部分が1966年(昭和41年)に追加指定されています。

石碑の立つ公園の中央の盛り上がった土塁は講堂跡に松尾大社の御旅所として戦前に築造されたもので、毎年、5月の松尾大社の「松尾祭」の還幸祭(かんこうさい)の際に神事が催されています。

この他に西寺にかつて安置されていたという地蔵菩薩立像は、現在は東寺の宝物殿に所蔵され国の重要文化財に指定。
また東福寺に伝えられている銅鐘は、西寺のものだといわれています。

ちなみに直接の関係はないといいますが、唐橋西寺公園近くの南区唐橋平垣町には浄土宗西山禅林寺派の「西寺」が後継寺院として存在しており、門前には「西寺旧跡」の石碑も建てられています。

唐橋西寺公園(西寺跡)の施設案内

 

園内

  • NO IMAGE

    公園入口

    公園の南東、南西、北西ほか

  • NO IMAGE

    WC

    公園南東

  • NO IMAGE

    コンド山

    公園の中心に位置する土塁で、正式には「講堂山」
    西寺の「旭講堂」があったと伝えられる場所

  • NO IMAGE

    「史蹟 西寺阯」の石碑

    コンド山の上に建てられている

  • NO IMAGE

    説明板

     

関連

  • NO IMAGE

    西寺大炊殿跡

    1972年(昭和47年)の発掘調査で相当な規模の礎石を検出
    食堂の傍であることから大炊殿跡と推定されている

周辺

  • NO IMAGE

    西寺前バス停

     

  • NO IMAGE

    鎌達稲荷神社(けんたついなりじんじゃ)

     

  • NO IMAGE

    唐橋小学校

    公園の南側にある

  • NO IMAGE

    西寺

    浄土宗西山禅林寺派
    唐橋西寺公園の北西の南区唐橋平垣町、御前通沿いにある後継寺院
    門前左手に「西寺旧跡」の石碑が立つ

  • NO IMAGE

    唐橋道祖神社

    西寺の南隣にある神社

  • NO IMAGE

    羅城門跡(らじょうもんあと)

     

  • NO IMAGE

    矢取地蔵

     

唐橋西寺公園(西寺跡)の主な年間行事・カレンダー

年中行事

2月

コンド山の山焼き

 

5/3

鎌達稲荷神社 こども神輿祭

8:30
鎌達稲荷神社のある唐橋学区は松尾大社の氏子区域でもあり(大宮社)、同社の「松尾祭」の期間中に松尾大社の神輿とは別に子ども神輿が学区を巡行する

5月中旬の日曜

松尾祭 還幸祭(おかえり)(まつのおまつり かんこうさい)

 

8月下旬の土曜

盆おどり

大宮社青年会主催
盆踊りのほか、模擬店、子どもみこし担ぎ体験、ベリーダンスなど

花ごよみ

 

桜(サクラ)

 

唐橋西寺公園(西寺跡)の口コミ

平均:  
 (0 件のレビュー)
口コミ投稿フォーム
1
2
3
4
5
送信する
     
キャンセル

口コミを投稿する

TOPへ

access-rank