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半夏生(ハンゲショウ)(Chinese Lizards Tail)

半夏生(ハンゲショウ)

半夏生とは?

夏至から数えて11日後に葉の一部が化粧をしたように白くなる

DATA

学名は「Saururus Chinensis」、英名は「Chinese Lizards Tail」。和名に「半化粧(ハンゲショウ)」「片白草(カタシログサ)」の別名あり。
ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草植物。
夏至を過ぎた6月下~7月下旬にかけて10~15cmほどの細長いひも状の花穂を葉の付け根につけると同時に、さらに花のすぐ下にある細長いハート形の葉のうち数枚の表面が白く変化し花弁のように見えるのが大きな特徴、花の色は葉と同じ白。
葉が白くなるのは虫媒花で受粉のため虫をおびき寄せる必要があるためと考えられ、花期が終わると葉の色は緑色に戻るという。
北海道を除く日本、朝鮮半島、中国、フィリピンなど東アジアの亜熱帯地域に分布、水辺などの湿地に自生。
茎は直立し高さ50cm~1m、ドクダミに似た独特の臭気を持つ。

名前の由来

暦の上で夏至から数えて11日目の7月2日前後を「半夏生」といい、その頃に花を開き葉が白くなるため。
また葉の表面が一部を残しまるで化粧をしたように白く変化する様子から「半化粧」「片白草」の別名を持つ。
学名の「Saururus(サウルルス)」はギリシア語で「トカゲの尾」を意味し、細長い花穂に由来。

利用・用途

観賞用

水辺や湿地に自生するが、生育に適した土地が減少傾向のため相対的な数は減りつつある。
その他観賞用として庭園などに植えられる。

薬用

日干しにして乾燥させたものは「三白草(サンパクソウ)」と呼ばれる生薬として用いられ、利尿作用やニキビや皮膚炎などの腫れ物にも効果が期待できる。

京都の半夏生スポット

寺社名 エリア ポイント
建仁寺 両足院 建仁寺 両足院 祇園・東山 京都府指定名勝庭園の池泉廻遊式庭園は半夏生の庭園として有名
6月中~7月上旬の期間中は寺宝も特別公開や茶室「臨池亭」で抹茶の接待も
天龍寺 天龍寺 嵐山・嵯峨野 国の特別名勝・曹源池庭園北側の水路に沿って咲く
宝厳院 天龍寺 宝厳院 嵐山・嵯峨野 秋の紅葉で有名だが、初夏も青もみじとの相性が抜群
大覚寺 大覚寺 嵐山・嵯峨野 放生池に流れ込む小川の脇
等持院 等持院 衣笠・御室・花園・太秦 東西2つある庭園のうち夢窓疎石作庭と伝わる東庭園(心字池)
勧修寺 勧修寺 山科・醍醐 氷室池の岸辺、紫陽花や花菖蒲、睡蓮などとともに楽しめる

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