保津川下り
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船頭が操る舟で保津川の渓流を2時間かけて下る川下り
亀岡から嵐山まで約16kmの保津川渓流を2時間で下るスリル満点の舟下り。 江戸初期に角倉了以が産業水路として開発。風光明媚な景観を活かし1895年頃からは観光客を乗せた川下りを開始し年間30万人が訪れる名物アトラクションに。 巨岩奇岩と桜や新緑、紅葉など四季折々の景色とのコントラストが絶妙
保津川下りとは?(基本データ)
- 名前
- 保津川下り(ほづがわくだり)
- エリア
- 亀岡
- ジャンル
- 建立・設立
- 1606年(慶長11年)、角倉了以が保津川を半年余りかけて開削、産業水路として丹波地方より材木などの物資が都に運ばれるように
1895年(明治28年)頃より遊船として観光客を乗せた川下りがスタート
1899年(明治32年)、国鉄山陰線の開通および戦後のトラック輸送の発達により水運の需要は次第に減少、1948年(昭和23年)頃には水運としての役割を終える - アクセス
- 駐車場
- 100台 無料(大型バス可)
- 拝観料
- ■定期船
├大人 4,100円
└小人(4歳~小学生) 2,700円
■貸切船
├一隻17名まで 82,000円
├団体割引は大人40~99名まで5%引、100名以上10%引
└修学旅行生特別割引は1人3,510円、35名以上は1人3,300円
※安全点検による運休の日あり
※暴風雨及び増水など天候状況により運航中止の場合あり(要事前確認)
※傷害賠償保険付
※1年前より10名以上で受付 - お休み
- 年末年始(12/29~1/4)
- 拝観時間
- ■定期船
3/10~11/30
└9:00/10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:30
12/1/~3/9(冬期お座敷暖房船)
└10:00/11:30/13:00/14:30
※定員になり次第随時出船する場合も
※亀岡乗船場~嵐山下船場まで所要約2時間(水量の都合により多少早遅あり)
※土日祝は不定期運航
■貸切船
└平日のみ、随時出船 - 住所
- 〒621-0005
京都府亀岡市保津町下中島2 保津川遊船企業組合 - 電話
- 0771-22-5846
0771-22-2111(テレホンサービス) - FAX
- 0771-25-1550
- 公式サイト
- 保津川下り 保津川遊船企業組合
保津川下り紹介 亀岡市観光協会
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保津川下り Facebook
保津川下り Instagram
保津川下りの地図
保津川下りのみどころ (Point in Check)
京都を流れる桂川のうち、「京都の奥座敷」とも呼ばれる丹波亀岡から、京都を代表する観光名所の一つである名勝・嵯峨嵐山までの約16kmの渓谷・保津峡の急流を約2時間かけて船で下る川下り。
京都を代表する河川の一つである「桂川」は、府の中央部にある丹波高地を源流とし、丹波の山間を巡って園部から亀岡市に至り、名勝・嵯峨嵐山へとたどり着いた後、渡月橋を経た後は京都市内西部を南流して、鴨川と合流して淀川となります。
このうち亀岡市から京都市右京区嵯峨嵐山までの区間は「保津川」と呼ばれ、また「保津峡」と呼ばれる峡谷美の美しい景勝地でもあり、一帯は京都府立保津峡自然公園に指定されています。
現在は「保津川下り」や「嵯峨野観光鉄道トロッコ列車」で国内外問わず人気を集める観光スポットですが、古くは保津川の水流を利用して豊富で質の良い丹波地方の産物を下流の京都や大阪に物資を輸送するための「水運」として利用されていました。
その歴史は古く、平安京よりも前の長岡京に都があった頃から行なわれといい、嵯峨の天龍寺や臨川寺、更には大阪城や伏見城の築城の際にも、保津川の水運を利用して遠く上流の丹波から筏で木材の輸送が行われ、建築資材として用いられました。
更に江戸初期の1606年(慶長11年)3月に高瀬川を開いたことでも知られる京都の豪商・角倉了以により保津川の開削が行われると、それまでは木材の筏流し程度であったものが、米・麦・薪炭などを船で輸送する産業水路へと生まれ変わります。
丹波と京都を結ぶ保津峡には巨岩・巨石が数多く横たわり、急流や難所も多かったことから、工事は難航しますが、巨額の費用と幾多の犠牲を払いながらも見事に完成し、保津川の船下りが今日のように盛んになる礎が、この時に築かれたといいます。
ちなみに保津川下りの終着点に近い嵯峨嵐山の西側の山腹にある大悲閣千光寺は了以が開削工事の犠牲者の霊を弔うために建立した寺で、了以の記念碑も建てられているほか、東側にある亀山公園にはその功績を称えて角倉了以の像が嵐山を見守るように建てられています。
その後、筏や荷船による水運の利用は1899年(明治32年)の国鉄(現在のJR)の山陰線の開通や、戦後のトラック輸送の発達により次第に減少し、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)頃には姿を消したといいますが、それに代わって明治の中頃からは観光客を乗せた川下りの営業がはじまり、大いに人気を博すようになります。
中でも大正時代から昭和の初期にかけては、1920(大正9年)のルーマニア皇太子や1922年(大正11年)の英国皇太子をはじめとする外国人客に歓迎されたといい、京都から当時の保津峡の入口・山本浜への道程は「異人街道」と呼ばれるほどの賑わいだったといいます。
また1926年(大正15年)には昭和天皇もこの保津川下りを体験しており、文豪・夏目漱石の「虞美人草」や三島由紀夫や水上勉などの文学作品にも川下りの場面が登場するなど、国内外の多くの文人や有名人にも愛されました。
現在も観光用の舟下りとして世界的に有名で、年間を通じて約30万人の観光客が川下りを楽しんでいるといいます。
保津川に沿って続く雄大な渓谷美に所々にカエルやライオンの姿などをした奇岩・巨石が趣を添え、それらの眺めを船上から間近に見ることができ、また急流に入れば岩の間を水しぶきが上げながらすり抜けていく、ジェットコースターさながらのスリルも味わえるのも魅力です。
その一方で船頭たちの操るかいの心地良い音をBGM代わりに鏡の様に穏やかな水面をゆっくり下りながら移ろう景色を楽しむこともでき、激流あり深渕ありの変化に富んだ景観を楽しむことができます。
動植物たちも見どころの一つで、ホオジロ、セキレイなどの野鳥の姿を目にすることができるほか、桜や紅葉、岩つつじや新緑、雪景色など四季折々の美しい景色が楽しむこともでき、とりわけ桜と紅葉の時期は大変な人気を集めています。
風景だけでなく船頭たちの棹・舵・櫂を操る熟練した技術や見事な竿さばき、そしてユニークなガイドも注目の一つで、3人の先頭が持ち場を交替しながら楽しいトークを披露し、時が経つのも忘れて川下りを楽しむことができます。(風や水量によっては4~5人で操ることも)
終盤には屋形船による販売も行われ、おでんやいか焼、みたらし団子のほか、ビールやジュースなどの様々なグルメを満喫できます。
「乗船場」はJR亀岡駅より約600m、徒歩約10分ほどの位置にある保津橋のたもとにあり、「下船場」は嵐山・渡月橋の北側。 1日7便の定期船の運行は3月10日から11月30日までの期間ですが、冬季にもお座敷暖房船が運行され雪の渓谷を眺めることも可能。
なお同じく嵐山と亀岡の間を結ぶ嵯峨野観光線の「トロッコ列車」とはルートが重なる部分も多いため、両者がすれ違うことも多いことから、乗客たちが互いに手を振り合うといった微笑ましい光景を目にすることもできます。
このため行きは嵯峨嵐山からトロッコ列車に乗車し、帰りに保津川下りで嵐山へ戻ってくるという、両方を同時に楽しむといった観光の仕方もおすすめです。
保津川下りの施設案内
保津川下り
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周辺
保津川下りの主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 3/10
保津舟の日(保津川下り 春の開幕・川開き)
春からの観光シーズンの開幕を告げる行事で、開幕セレモニーとして毎年3月10日に開催される
この日からお座敷暖房船による冬季ダイヤからオープン船での通常ダイヤの運航へと切り替わる
朝9時頃より乗船所の桟橋にて安全運航および商売繁盛を祈願する神事(神主のお祓いなど)の後、堤防横に設置された特設ステージにてイベントを開催
イベントは亀岡のゆるキャラ・明智かめまるや手作り甲冑の会なども参加し、地元・保津保育園の園児らによる太鼓演奏、浪花の猿回しや落語、よさこい踊りに南京玉すだれ、鏡割りやお菓子のつかみとりや大福餅の振る舞いなど
午前10時半発の一番船は半額の臨時船で、定員なく予約すれば誰でも乗船でき、毎年観光客ら約200人が10隻に分乗、風船が上空へと盛大に上がっていくのを合図に急流を下っていく
「川開き」と呼ばれ親しまれてきたが、冬季に休業していると誤解されないよう近年は「保津舟の日」と呼んでいる- 不定期
筏流し(保津川筏復活プロジェクト)