寿宝寺 京都観光

寿宝寺

寿宝寺

本尊十一面千手千眼観音立像は千手観音三大傑作の一つ

真言宗寺院。京田辺山本地区は東大寺から京都伏見へ向かう奈良街道最初の宿場町で古くは山本の大寺と称され七堂伽藍を持つ大寺院だったが度重なる木津川の氾濫で現在の高台に移転。 観音堂安置の本尊十一面千手千眼観音立像は実際に千本の手を持ち大阪葛井寺や奈良唐招提寺の観音とともに三大傑作の一つ

寿宝寺とは?(基本データ)

名前
寿宝寺(じゅほうじ)
エリア
京田辺
ジャンル

寺社

建立・設立
704年(慶雲元年)、創建
1732年(享保17年)、東を流れる木津川の度重なる氾濫を受けて現在の小高い地に移転
明治初期の廃仏毀釈に際し近隣の寺々を合併し現在に至る
1997年(平成9年)、206年ぶりの改築となる平成の大造営
宗派
高野山真言宗金剛峯寺派
山号
開運山
本尊
十一面千手千眼観音立像
寺紋
 
札所等
京都南山城古寺の会 第2番
京都・南山城十一面観音巡礼
アクセス
  • JR片町線(学研都市線)「JR三山木」駅下車 東へ徒歩約7分
  • 近鉄京都線「三山木」駅下車 東へ徒歩約5分
  • 京奈和自動車道「精華下狛IC」より約15分
駐車場
乗用車5台(バス可) 無料
拝観料
300円
お休み
本尊の拝観は要事前予約(雨天時には開扉されず)
※予約をすれば住職による説法が楽しめる
拝観時間
9:00~17:00
住所
〒610-0313
京都府京田辺市三山木塔ノ島20
電話
0774-65-3422
FAX
-
公式サイト
寿宝寺 南山城の古寺巡礼 京都南山城古寺の会
南山城十一面観音巡礼 海住山寺

寿宝寺の地図

寿宝寺のみどころ (Point in Check)

京都府京田辺市三山木塔ノ島、JR・近鉄三山木駅の東側にある高野山真言宗金剛峯寺派の寺院。

飛鳥時代、第42第・文武天皇(もんむてんのう 683-707)の704(慶雲元年)に創建されたと伝えられ、これは第43第・元明天皇(げんめいてんのう 661-721)が都を平城に遷した翌年の711年(和銅4年)に交通の要所に交通事務を司る行政機関として置いた駅の一つである山本駅が設置された和銅4年よりも7年前のことで、元々は大日如来像が本尊とし木津川近くにあったといわれています。

古くは「山本の大寺」と称せられ、七堂伽藍の備わった大寺院で民衆の信仰を集めましたが、度重なる木津川の氾濫により、江戸中期の1732年(享保17年)に小高い現在地に移転。

その後、明治維新に伴う「廃仏毀釈」により近隣の寺々を合併、また周辺の廃寺となった神宮寺(恵日寺)から現在の本尊・十一面千手千眼観音立像をはじめ多数の仏像も移されて保管されているといいます。

1997年(平成9年)には260年ぶりの平成の大造営を行い現在に至っています。

本尊・十一面千手千眼観音立像は平安後期の作で重要文化財に指定。
元は寿宝寺の境内から約1kmほど南西に鎮座する式内社の佐牙神社(さがじんじゃ)の神宮寺に祀られていたものの一つで、通常42本の手を持ち千手観音像と呼ぶことが多い中、大阪河内の「藤井寺(葛井寺)」と奈良「唐招提寺」の観音と共に「実際に千本の手を持つ千手観音」として三大傑作の一つに数えられています。

高さ181cmで、陽光と月光では違う表情を見せることで知られ、堂の扉が開いている間は切れ長の目が厳しく見える一方、扉を閉じ天井の照明だけにして月夜の状態にすると表情が穏やかになるといい、本尊の拝観は基本予約が必要となりますが、拝観の際には両方の表情を見せてもらえるそうです。
また長岡京市の柳谷観音(楊谷寺)のものと同木といわれていて、これにちなみ眼病平癒祈願に霊験があるといわれています。

また門前左に延喜式内社の佐牙神社の御旅所があり、毎年10月の体育の日の前日の「秋祭り」では山本と江津の2基の神輿渡御があり、御旅所に到着した後、2基の神輿の前に穀物や豆類、果物など100種類以上の「百味」が供えられ、夜には巫女による「湯立神楽」も行われて無病息災が祈願されます。

この一連の神事は「山本の百味と湯立」として京田辺市文化財に指定されている京田辺を代表する伝統行事の一つです。

また竹取の翁の舞台「山もと」にあたるともいわれ、かぐや姫の登場する「竹取物語」発祥の地ともいわれています。

寿宝寺の施設案内

 

境内

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    山門

     

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    寺号標

    山門手前左

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    庫裡

     

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    本堂

    旧本尊の大日如来坐像を安置

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    観音堂(収蔵庫)

    本尊・十一面千手千眼観音立像のほか、降三世明王、金剛夜叉明王の三躰を安置

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    地蔵堂

     

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    鶏霊碑

    かつては毎年4月の酉の日に鶏霊祭が行われていたという

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    愛玩動物慰霊碑

     

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    子育地蔵

     

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    「山本駅旧跡」の碑

    元明天皇が都を平城に遷した翌年の711年(和銅4年)に交通の要所に交通事務を司る行政機関の一つとして「山背国綴喜郡山本駅」が置かれたことが「続日本紀」に記されている

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    国文学者・国崎望久太郎句碑

     

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    佐牙神社御旅所

    門前左に延喜式内社の佐牙神社の御旅所があり、毎年10月の体育の日の前日(以前は10/17)の「秋祭り」ではに山本と江津の2基の神輿渡御があり、百味が供えられ、夜には巫女による湯立神楽が行われる
    神事は「山本の百味と湯立」として京田辺市文化財に指定

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    山本の百味と湯立の説明板

     

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    鶴沢公園

    現在の境内東には「鶴沢池(鶴沢ノ池)」と呼ばれる大池があり、京都・大沢の池、奈良・猿沢の池とともに「三沢の池」の一つとされた
    名前の由来は鶴の飛来地であったためで、仲秋の名月の名所にもなっていたという
    現在は公園になっており桜と紅葉が楽しめる

周辺

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    JR三山木駅

     

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    近鉄三山木駅

     

寿宝寺の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1/1
寺初詣、挨拶

 

1/4
新年挨拶参り

 

1/17
初観音(護摩供養)

 

2/3
星供養(節分会)

 

3/18
祠堂会

 

3/21
春彼岸会

 

8/7
お盆

 

8/14
棚経

 

8/21
施餓鬼法要

 

8/23
地蔵盆

 

9/23
秋彼岸会

 

10月体育の日の前日
山本の百味と湯立

神輿が佐牙神社の山本御旅所に到着の後、百味が供えらたれた神前で神楽が舞われ、巫女が神笹で湯立を行う

12/31
歳墓参り

 

月並行事

毎月21日
大師講

 

花ごよみ

 
梅(ウメ)

 

 
桜(サクラ)

 

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