大田神社 京都観光

大田神社

大田神社

平安時代の歌にも詠まれたカキツバタが群生する社

上賀茂神社の境外摂社で927年の延喜式にも名のある古い歴史を持つ。芸能上達の神・天鈿女命を祀り長寿・縁結びのご利益も。 参道脇の大田の沢に群生する野生のカキツバタは藤原俊成の古歌にも詠まれるなど平安時代から有名で国の天然記念物。 現在も5月上~中旬の開花時に多くの参詣者で賑わう

大田神社とは?(基本データ)

名前
大田神社(おおたじんじゃ)
エリア
北山・上賀茂
ジャンル

寺社 国天然記念物 杜若 芸能上達 神楽

建立・設立
創建時期は不明なものの「恩多社」ともいわれる古い神社で、927年(延長5年)の延喜式にも名前のある式内社
祭神
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
ご利益
芸能上達・方除け・縁結び・寿命長久(長寿)
例祭
4/10(春祭)・11/10(秋祭)
神紋・社紋
二葉葵(ふたばあおい)
札所等
京都洛北・森と水の会(上賀茂エリア)
アクセス
  • 京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅下車 徒歩約24分、車・タクシーで約5分
  • 京都市営地下鉄烏丸線「北山」駅下車 徒歩約22分、車・タクシーで約5分
  • 京都市営バス「上賀茂神社前」(4・46・67号系統)下車 東へ徒歩約10分
  • 京都バス「上賀茂神社前」(30・32・34・35・36急系統)下車 東へ徒歩約10分
  • JR「京都」駅より車・タクシーで約30分
  • 名神高速道路「京都南IC」より約40分
駐車場
上賀茂神社駐車場利用可(5/1・5・15・16を除く)
├大型バス 無料
└自家用車170台分 30分毎100円(境内維持管理協力金)
拝観料
境内自由
■カキツバタ育成協力金(4月下~5月中旬)
└300円
お休み
無休
拝観時間
9:00~17:00頃
住所
〒603-8047
京都府京都市北区上賀茂本山340
電話
075-781-0011(上賀茂神社)
FAX
-
公式サイト
大田神社 賀茂別雷神社(上賀茂神社)
大田神社【公式】 Twitter
大田神社 Instagram
大田神社 京都洛北・森と水の会

大田神社の地図

大田神社のみどころ (Point in Check)

京都市北区上賀茂本山、世界遺産・上賀茂神社(賀茂別雷神社)より東へ約500mの地に位置する上賀茂神社の境外摂社(第三摂社)。
古くは「恩多社(おんたしゃ)」とも呼ばれていたといいます。

創祀の経緯は不明ですが、起源は上賀茂神社よりも古く、賀茂県主(かものあがたぬし)が当地に移住する以前に先住民によって祀られたという「上賀茂で最古の神社」といわれていますが、詳細ははっきりしていません。

しかし、平安時代に醍醐天皇の命により全国の神社の調査が行われ927年(延長5年)に成立した「延喜式」神名帳では、山城国愛宕郡に「太田神社(大田神社)」と記載され式内社に列しており、この頃には既に存在していたと考えられています。

本殿・拝殿ともに江戸初期の1628年(寛永5年)に建て替えられたもので、このうち拝殿は「割拝殿(わりはいでん)」と呼ばれる中央が吹き抜けになっており通ることができるようになっている古い形式のものですが、現存しているものは少なく珍しいといいます。

また本殿以外にも3つの末社があり、このうち2つ並んだ末社と本殿の間には、「大田の小径」と呼ばれる全長約750mの散策路が2005年(平成17年)に地域住民らによって整備されています。

しかし大田神社といえば、何といっても5月に見頃を迎える杜若(カキツバタ)の名所として有名です。

境内東側の沢池は「大田の沢」にある杜若(カキツバタ)の野生群落は1000年以上の歴史を持ち、「神山(こうやま)や 大田の沢の かきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」と、平安後期の歌人・藤原俊成の上記の歌にも詠まれているなどすでに平安時代より有名であったといい、1939年(昭和14年)に国の天然記念物に指定されています。

ちょうど京都三大祭の一つである賀茂社の祭礼「葵祭」の時期と重なることもあり、5月上旬~中旬にかけての見頃の時期には、色鮮やかな濃い紫色をした美しい花を見ようと多くの参拝者で賑わいます。
ちなみに境内入口付近では、この時期に合わせて上賀茂神社敬神婦人会による上賀茂神社の門前名物として人気の「やきもちと湯茶」の接待奉仕も行われます。

また祭神の天鈿女命(あめのうずめのみこと)は天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れたときに舞を舞ったことで知られ、「芸能上達」のご利益で信仰を集めているほか、健康長寿・縁結びのご利益でも知られています。

そしてこの健康長寿に関連して、同社では毎月10日の夜に「チャンポン神楽」とも呼ばれる「里神祭」が舞われることでも知られています。
「チャンポン・ポン・ポン」という音が鳴り響くことからこう呼ばれ、御鈴(みすず)を持ってくるくると回るという単調な形式ですが、神楽の日本最古の形を残しているといわれ、歴史的・芸術的にも価値を有するとして1987年(昭和62年)5月1日に京都市の「登録無形民族文化財」に指定されています(登録名は「大田神社の巫女神楽」)。

この他に境内には大きな紅葉の木もあり、木々が赤く染まる季節もおすすめです。

大田神社の施設案内

 

境内

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    大田神社前交差点

     

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    社号標

     

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    福徳神社

    参道挟んで向かい側

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    児童公園

     

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    周辺案内図

     

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    参道

     

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    鳥居前

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    蛇の枕

     

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    鳥居

    朱塗り

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    大田ノ沢入口

     

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    天然記念物大田ノ澤ノかきつばた群落の石碑

     

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    大田ノ沢(カキツバタ群落)

     

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    説明板

    藤原俊成の和歌の説明も

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    池畔の道

     

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    杉の切り株

     

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    参道

     

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    社務所

     

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    由緒書

     

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    絵馬掛

     

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    百太夫社

    参道左にある末社
    祭神は船玉神

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    鎮守社

    参道左にある末社
    祭神は大国主神・少彦名神の2柱1座

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    白鬚神社

    参道右にある末社
    祭神は猿田彦神

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    割拝殿

     

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    本殿

     

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    大田の小径入口

     

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    大田の小径

     

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    岡本口

     

関連

周辺

大田神社の主な年間行事・カレンダー

年中行事

2/24
幸在祭(さんやれさい)

福徳社の祭礼
大田神社に参拝の後、上賀茂神社でお祓いを受ける

4/10
春祭

チャンポン神楽奉納
10:00~17:00

5/15
上賀茂やすらい祭

葵祭(賀茂祭)の日の午前中にシャグマの舞の奉納

11/10
秋祭

10:00~17:00にチャンポン神楽奉納
18:00より火焚祭

月並行事

毎月10日
月次祭

ご祈祷・チャンポン神楽(里神楽)奉納
19:00~

1/10・5/10・9/10
御内儀祈願祭

国家・皇室の繁栄、天皇・皇后両陛下のご身体の安泰を祈念

花ごよみ

5月上~5月中
杜若(カキツバタ)

カキツバタの名所として京都で最も有名
平安後期の歌人・藤原俊成が「神山や 大田の沢の かきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」と詠んだ場所で、古来よりカキツバタの名所として知られており、国の天然記念物に指定
見頃の期間中には上賀茂神社敬神婦人会による「やきもちと湯茶」の接待奉仕も行われる

 
紅葉(こうよう)

 

大田神社のレポート・旅行記

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