ぬりこべ地蔵 京都観光

ぬりこべ地蔵

ぬりこべ地蔵

 

 

ぬりこべ地蔵とは?(基本データ)

名前
ぬりこべ地蔵(ぬりこべじぞう)
エリア
東福寺・稲荷
ジャンル

寺社 歯痛 ご供養さん

建立・設立
創建年不詳
江戸時代頃より歯痛封じのご利益で信仰を集めるように
ご利益
歯痛封じ、平癒
アクセス
  • 京阪本線「伏見稲荷」駅下車 徒歩約8分
  • JR奈良線「稲荷」駅下車 徒歩約5分
  • 京都市営バス「稲荷大社前」(南5号系統)下車 徒歩約10分
駐車場
なし
拝観料
無料
お休み
-
拝観時間
境内自由
住所
〒612-0882
京都府京都市伏見区深草大門町
電話
075-641-0556(深草稲荷保勝会 会長宅・村上氏)
075-641-0221(深草・稲荷保勝会)
FAX
-
公式サイト
ぬりこべ地蔵 京都市

ぬりこべ地蔵の地図

ぬりこべ地蔵のみどころ (Point in Check)

京都市伏見区深草大門町、全国に4万社あるお稲荷さんの総本社・伏見稲荷大社と五百羅漢で有名な石峰寺の間にある有野山墓地の一角にある「歯痛平穏」に御利益のあるお地蔵さん。

創建の経緯の詳細は不明。
1870年(明治3年)の深草村絵図では現在の京都府警察学校の辺りに「ヌリコヘ 墓」とあるように、元々は現在地から西の龍谷大学深草キャンパス北隣の京都府警察学校のある辺りにあったといいます。

しかし明治中期にこの地に旧陸軍「第16師団(京都師団)」が駐留して兵舎や倉庫、兵器庫などを建てることとなり、命令によって周辺一帯の土地が徴収されることとなり、地蔵も移転させられることとなりました。

そもそも師団とは、軍隊の部隊編制単位の一つで独立し作戦を遂行する能力を保有する最小の戦略単位を表す言葉ですが、1904年(明治37年)の「日露戦争」で既存の師団総てが動員されたため、本土に駐留する師団がなくなる事態となり、国の軍拡政策によって新たな師団の創設が決定し、深草の地にも急ぎ用地買収が行われた後、1908年(明治41年)に第16師団が設置されたのでした。

その後、深草一帯は軍都として栄えますが、第二次大戦後に師団が廃止された後はかつての司令部庁舎が京都聖母女学院の本館として活用されているほか、師団練兵場は龍谷大学の深草キャンパスや京都府警察学校となり、また歩兵連隊の置かれていた場所には京都教育大学のキャンパスが建てられるなど、現在は多くの大学がキャンパスを構える大学のまちに様変わりしています。

もっとも前述の司令部庁舎のほか、師団街道・第一軍道・第二軍道・第三軍道として名残りをとどめる道路の名前や、琵琶湖疏水に架かる師団橋にに刻まれた陸軍の五芒星のマークなど、現在でも戦争の遺跡が残されていて往時をしのぶことができます。

「ぬりこべ地蔵」は地域の言い伝えや古文書から、稲荷山の奥にあった浄土宗寺院の地蔵が「明治維新」をきっかけとして起こった廃仏棄釈の難を逃れて、京都府警察学校となっている付近にあった同じ宗派の「摂取院」の墓地に移され、その後16師団の設置のため他の墓地、墓石とともに現在地に移されたとも、あるいは1908年(明治41年)に第16師団が新設された際に作られた「京都練兵場」、現在の西浦町の田んぼの真ん中にあったものを、信仰心の厚い地元住民の手によって今の場所に移したともいわれており、移転後も現在に至るまで世話が続けられているといいます。

小さなお堂に祀られた右手に錫状、左手に宝珠を掲げた高さ1m程の石造の立像で、小さなお地蔵さんですが、京都では歯痛にご利益があるとしてよく知られています。

名前の由来については、元々は近くの攝取院にある土壁で塗り込められたお堂に安置されていたことから「塗り込め」、それが病気を「封じ込める」意味に捉えられて歯痛や病気に御利益のあるお地蔵さんとして信仰が広まり、それが変化して「ぬりこべ地蔵」になったといわれています。

その信仰は全国へと広まっていき、現在は北は北海道から南は沖縄まで全国各地から、更には海外からお参りに訪れる人もいるのだとか。
また歯の健康を祈願したハガキを出すだけでも願いを聞いてくださるといわれ、堂内には様々な事情からお参りすることのできない、全国各地の人々から届いた手紙や葉書、年賀状や、願いが叶ったことに感謝するお礼の葉書などが山積みになっているといいます。

地蔵の前の石を触り、その手で患部をさすると御利益があるとされ、「ぬりこべ地蔵尊札」は持ち帰って朝夕に手を合わせ祈願し、「塗り箸」はこれを用いて食事をし、願いが叶った時にはお礼参りの塗り箸を返納するのが習わしといいます。

行事としては毎年6月4日の「虫歯予防デー」にちなんで深草稲荷保勝会が中心となって行われる歯痛封じ法要「歯供養」が有名で、近くにある摂取院の住職を招いて法要が行われた後、参詣者には供養としてお札や歯ブラシが授与されます。

ぬりこべ地蔵の施設案内

 

境内

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    道標

    伏見区深草直違橋十丁目

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    有野山墓地

    先の大戦で戦没された伏見稲荷地区の英霊の墓地

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    小屋

    祠の右手

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    地蔵堂

     

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    ぬりこべ地蔵

     

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    地蔵堂前の神石

    身代り石

関連

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    摂取院

    伏見稲荷大社の一の鳥居より本町通(伏見街道)を南へ進み、JRの踏切をくぐってすぐ左手にある安産守護の「腹帯地蔵」で知られる寺院
    元々ぬりこべ地蔵はこの寺院の境外墓地に安置されたともいわれている
    「歯供養」の際には法要を執り行う

周辺

ぬりこべ地蔵の主な年間行事・カレンダー

年中行事

6/4
歯供養(ぬりこべ地蔵さん法要)

「虫歯の日」に合わせて深草・稲荷保勝会の主催により開催
11:00頃より法要の後、当日参拝者に粗供養授与

ぬりこべ地蔵のレポート・旅行記

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