京都市学校歴史博物館
京都市学校歴史博物館とは?(基本データ)
- 名前
- 京都市学校歴史博物館(きょうとしがっこうれきしはくぶつかん)
- エリア
- 三条寺町・四条河原町
- ジャンル
- 建立・設立
- 1869年(明治2年)、日本で最初に「番組小学校」とよばれる学区制の小学校が64校創設され、その1校として「開智小学校」が開校
1992年(平成4年)に統廃合により「開智小学校」閉校
1998年(平成10年)11月12日、統廃合で閉校になった「開智小学校」の校舎を利用して開館 - 創始者
- [運営] 京都市教育委員会
- アクセス
- 駐車場
- なし
- 拝観料
- 大人 200円(団体160円)
小中高生 100円(団体80円)
小学生未満 無料
※団体割引は20名以上
※身体障害者手帳等の持参者および介助者1名は無料
※京都市内の小中学生は土日無料 - お休み
- 水曜日(祝日の場合は翌平日)
12/28~1/4 - 拝観時間
- 9:00~17:00(入館16:30まで)
- 住所
- 〒600-8044
京都府京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町437(元開智小学校) - 電話
- 075-344-1305
- FAX
- 075-344-1327
- 公式サイト
- 京都市学校歴史博物館
廃校リニューアル50選-28.京都市学校歴史博物館 文部科学省
京都市学校歴史博物館(旧京都市立開智小学校)正門 文化遺産オンライン
京都市学校歴史博物館(旧京都市立開智小学校)石塀 文化遺産オンライン
開智学区 京都市
京都市学校歴史博物館の地図
京都市学校歴史博物館のみどころ (Point in Check)
京都府京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町、京都の繁華街・四条河原町から南側へやや下がった所にある、1998年(平成10年)11月12日に開館した京都の学校教育の歴史を展示した博物館。
2010年(平成22年)度までは京都市生涯学習振興財団、2011年(平成23年)度からは京都市教育委員会によって運営されています。
京都では1872年(明治5年)に明治政府が正式に学校制度を定めた「学制公布」よりも前の1869年(明治2年)、全国に先駆けて日本で最初の学区制小学校である「番組小学校」が64校作られました。
そしてこれを主導したのは行政ではなく町衆であったといい、明治初期に民間で学校を開校した例は他の地域にはないといいます。
幕末の動乱による戦禍や、明治維新による天皇の東京行幸によって衰退の危機にあった京都を復興するため、都市基盤の整備や勧業政策など様々な近代化政策が実施されましたが、中でもとりわけ重要と考えられたのが教育で、「まちづくりは人づくりから」の信念の下、京都を立て直すため産業を支える良い人材を育てることが急務と考えた町衆たちは自らお金を集め、足りない分は借金をしてまで小学校を建設し、地域ぐるみで管理・運営までを行ったといいます。
「開智小学校」は、京都に64校ある「番組小学校」と称された小学校の一つで、かつて周辺の子どもたちが数多く通っていましたが、1992年(平成4年)に統廃合により惜しまれながら閉校。
その建物を利用して開館したのが「京都市学校歴史博物館」で、「番組小学校」をはじめとした京都独自の教育の歴史、および学校の創設と運営に力を注いだ町衆たちの情熱を全国に紹介することを目的に設立され、2004年(平成16年)には博物館相当施設にも指定されています。
番組小学校に関する資料をはじめ、幕末の寺子屋から終戦時までの実際に使われた教科書や、理科の実験器具などの教材・教具などの教育資料、大正から昭和初期に輸入されたスタインウェイ製のグランドピアノなどの楽器、古文書などの歴史的資料が約11,000点、そして北大路魯山人や近藤悠三といった著名な芸術家の作品も含め、学校を卒業したゆかりの作家たちが学校に寄贈した絵画・書跡・陶磁器・染織などの数々の美術工芸品など約2,000点など、学校の歴史に関する資料を収集・保存・展示を行っている全国でも大変珍しい博物館です。
番組小学校を中心に京都の教育の独自性や学校と地域とのかかわりを各種資料で紹介する「常設展示」のほか、学校に伝えられてきた歴史資料や美術工芸品をテーマごとに期間を設けて展示する「企画展示」、更には市民参加の体験事業として講演会や各種講座、唱歌や童謡、日本画などの生涯学習教室、春・夏休みには子ども体験教室なども開催しています。
展示室や収蔵庫の整備、エレベーターの新設など博物館としての機能を整える一方で、外観などについては最小限の改修にとどめており、1938年(昭和13年)に建築された木造校舎など、建物は往時の小学校の様子がほぼそのまま残されているのが大きな特徴です。
中でも立派な門構えの「正門」は1901年(明治34年)に高麗様式で建築されたもので、白川石の用いられている「石塀」は1918年(大正7年)の完成、また展示室入口の「玄関」は1875年(明治8年)に建築された旧成徳小学校の玄関車寄せを移築したもので、擬洋風の意匠が施された京都市最古の学校建築物であり、いずれも国の登録有形文化財に指定されています。
ちなみに「開智小学校」は歴史ある番組小学校の一つであったものの統廃合によって小学校ではなくなってしまいましたが、旧学区の住民たちによって神輿や太鼓は今でも守られていて、京都三大祭の一つである「祇園祭」の「花傘巡行」では「開智童心太鼓」と「開智子供みこし」が巡行に参加し祭を盛り上げます。
京都市学校歴史博物館の施設案内
館内
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正門
御幸町通沿い
1901年(明治34年)に高麗様式で建築されたもので国の登録有形文化財
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開智小学校跡・開智幼稚園跡の説明版
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石塀
1918年(大正7年)の完成で、正門の南北に延び、白川石が用いられている
国の登録有形文化財
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グラウンド
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京都こども市会宣言の碑
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桜
京都こども市会宣言の碑のそば
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あずまや
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WC
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管理棟
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展示棟
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展示室入口(玄関)
1875年(明治8年)に建築された旧成徳小学校の玄関車寄せを移築したもの
擬洋風の意匠が施された京都市最古の学校建築物で、国の登録有形文化財に指定
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二宮金次郎像
傍らに「二宮金次郎」の歌の歌詞が掲示されている
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受付
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第1展示室
常設展示
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廊下
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第2展示室
企画展示
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階段
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第3展示室
3階、企画展示
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第4展示室
2階、開智教育資料室
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裏門
裏側の麩屋町通沿い
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周辺
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御幸町通
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京都市学校歴史博物館の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 7月
開智こども神輿
開智童心太鼓ともに八坂神社の「祇園祭」の花傘巡行にて巡行
- 8月
開智夏まつり
開智学区の夏祭り