禅定寺
禅定寺とは?(基本データ)
- 名前
- 禅定寺(ぜんじょうじ)
- エリア
- 宇治田原
- ジャンル
- 正式名
- 白華補陀落山 観音妙智院 禅定寺(びゃくげほだらくさん かんのんみょうちいん ぜんじょうじ)
- 建立・設立
- 991年(正暦2年)
1680年(延宝8年)、曹洞宗寺院として中興 - 創始者
- [開基] 東大寺53代別当・平崇
[中興] 月舟宗胡 - 宗派
- 曹洞宗大乗寺派
- 山号
- 補陀落山(ほだらくさん)
- 本尊
- 十一面観音立像
- 寺紋
- 五七の桐(総持寺)・久我龍胆(永平寺)(曹洞宗の宗紋2つ)
- 札所等
- 釈迦三十二禅刹巡拝 第8番
京都南山城古寺の会 第7番 - アクセス
- 駐車場
- 60台(無料)
※府道783号沿いにバス専用、仁王門下に普通車など - 拝観料
- 拝観及び宝物殿見学
├大人 500円(30名以上は400円)
└中学生以下 200円 - お休み
- 拝観時間
- 宝物殿見学 9:00~16:00
- 住所
- 〒610-0201
京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺庄地100 - 電話
- 0774-88-4450
- FAX
- 0774-88-4415
- 公式サイト
- 禅定寺
禅定寺 曹洞宗禅ナビ
禅定寺 曹洞宗近畿管区教化センター
禅定寺 南山城の古寺巡礼 京都南山城古寺の会
南山城十一面観音巡礼 海住山寺
禅定寺の地図
禅定寺のみどころ (Point in Check)
京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺庄地、京都と奈良との間の美しい茶畑が広がることで知られる宇治田原の北側、滋賀県との県境に近い位置にある禅宗寺院。
正式名は「白華補陀落山観音妙智院禅定寺(びゃくげ ほだらくさん かんのんみょうちいん ぜんじょうじ)」で、創建当初は華厳宗の寺院でしたが、後に天台宗の寺院となり、現在は福井県の永平寺と神奈川県の總持寺を両大本山とする日本仏教宗派最大教団である曹洞宗に属する寺院です。
この点、禅定寺にある旧道は平安時代から旅人にとって日本の主要な道路の一つあった「東海道」に繋がっていたため、京都の山城国の宇治方面と近江国の瀬田や信楽方面を結ぶ近道として利用されいたといい、このことから「宇治田原越として先がけとなるお寺」と称されていたといいます。
そして元々寺院のあった場所は当時日本において一大勢力を築いていた藤原氏が、藤原道長、頼道父子の頃に宇治が知られるよりも前、それに先駆けて夏の別荘地としていた地域で、平安中期の991年(正暦2年)、道長の父にあたる藤原兼家の帰依を得た東大寺の学僧で第53代別当であった平崇(へいすう)が、東大寺の別院として創建したのがはじまりです。
造営にあたっては5年の歳月を費やしたと伝えられていて、またこの時期に造られた木造の仏像のいくつかは重要文化財にしていされています。
その後、平安末期の1071年(延久3年)には現在世界遺産として知られる平等院の末寺となり、藤原氏の庇護によって「岨山一千町歩」などの広大な寺領を有していましたが、中世以降は戦乱による焼失などにより衰退を余儀なくされ境内の荒廃が進んでいたといいます。
そして江戸中期の1680年(延宝8年)、加賀国大乗寺の中興として知られる月舟宗胡(げっしゅうそうこ 1618-96)が、禅師に深く帰依していた加賀藩の家老・本多安房守政長の経済的援助を得て、諸堂を建立するとともに庭園など境内の再整備を行い、曹洞宗寺院として復興され現在に至っています。
現在の境内は庭園と5つの堂、僧房、そして宝物殿で構成されていますが、月舟によって再興された当時の様子がよく残されており、その中でも「本堂(客殿)」は現在も町内で最大の茅葺き屋根を持つ建築物として知られています。
その他にも「宝物殿」に安置されている重要文化財や町の文化財に指定されている本尊「木造十一面観音立像」や「日光・月光菩薩立像」をはじめとする十体の仏像や、境内にある町指定文化財の「禅定寺五輪塔」や、本堂裏の防災壁に開創千年を記念して描かれた現代の巨大壁画「大涅槃図」などが見どころです。
また1991年3月9日には「京都府歴史的自然環境保全地域」にも指定されているほか、寺宝としては京都府総合資料館に禅定寺について記載され、中世の研究資料としても貴重な重要文化財「禅定寺文書」が保管されているといいます。
禅定寺の施設案内
境内
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府道783号沿いの看板
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門前寺号標と石段
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壱の門
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参道
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宝物殿
仁王門の手前左
本尊の「十一面観音立像」をはじめ「日光・月光菩薩立像」「文殊菩薩騎獅像」「四天王立像」「延命地蔵菩薩半跏像」という国の重要文化財9体を含む仏像などが保管されている
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駐車場
仁王門の手前右
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四阿
駐車場の奥
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京都府歴史的自然環境保全地域の説明版
仁王門の手前右
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仁王門
両脇に金剛力士の阿形像・吽形像を安置
像の手前にある巨大なわらじが目を引く
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寺号標
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禅定寺五輪塔
仁王門くぐって石段の手前左 町指定文化財
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手水舎
仁王門くぐって左
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庫裏
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坂村真民 詩碑
念ずれば花ひらく
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本堂
茅葺き屋根が印象的
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観音堂
本堂右隣
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十八善神
当山を守護する縁結びの守護神
美音神・梵音神・天鼓神・歎妙神・歎美神・麻妙神・雷音神・師子神・妙歎神
梵郷神・人音神・佛奴神・歎徳神・広目神・妙眼神・徹聴神・徹視神・遍観神
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大涅槃図
本堂背後の防災壁に描かている
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鐘楼
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池と橋
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弁財天
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観音像
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おとめ観音
1991年(平成3年)11月、京都府歴史的自然環境保全地域に指定されている禅定寺の裏山に「孤娘柿」伝説を顕彰して建立された像
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周辺
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維中前バス停
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禅定寺の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1~1/3
大般若祈祷会
- 1/18
初観音
- 2月節分~2/18
節分会(星祭)
- 3/18
春彼岸 開山忌 転読大般若会
- 8/18
山門大施食会
- 12/18
納め観音
受験祈願受付
月並行事
- 毎月13・18・24・25日
家内安全・厄難消除、学業成就の祈祷