雙栗神社 京都観光

雙栗神社

雙栗神社

 

 

雙栗神社とは?(基本データ)

名前
雙栗神社(さぐりじんじゃ)
エリア
久御山
ジャンル

寺社 天然記念物 椿 鳳輦・神輿

建立・設立
不詳も859年(貞観元年)正月27日に従五位下の神位を賜ったとの記録あり
祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)
素盞嗚命(すさのおのみこと)
事代主命(ことしろぬしのみこと)(大国主命)
品陀別命(ほんだわけのみこと)(応神天皇)
比咩大神(ひめのおおかみ)
息長帯日売命(おきながたらしひめのみこと)(神功皇后)
大雀命(おおさざきのみこと)(仁徳天皇)
ご利益
開運招福、厄除け、商売繁盛、安産
例祭
10/7~10/9(秋季大祭)
他に御神差(1/15)、八朔祭(8/31)などが知られる
神紋・社紋
橘紋
アクセス
  • 京阪本線「」駅下車 バスで「久御山団地口」まで約25分
  • 近鉄京都線「大久保」駅下車 バスで「久御山団地口」まで約15分
  • 京都京阪バス「久御山団地口」(20・21・21A・21D系統ほか)下車 北へ徒歩約2分
  • 第二京阪道路「久御山南IC」より車で約5分
  • 京滋バイパス「久御山淀IC」より車で約10分
駐車場
なし
拝観料
無料
お休み
無休
拝観時間
境内自由
住所
〒613-0034
京都府久世郡久御山町佐山双栗55
電話
0774-43-2622
0774-45-3918(久御山町役場)
FAX
-
公式サイト
雙栗神社 久御山町
雙栗神社拝殿 文化遺産オンライン

雙栗神社の地図

雙栗神社のみどころ (Point in Check)

京都府久世郡久御山町佐山双栗、京都府南部の久御山町の南側、国道1号線と府道15号宇治淀線の交わる佐山の交差点から府道15号を東へと進んだ先の住宅街に現れる鎮守の森に鎮座する神社。

社伝によれば、元々は羽栗郷(現・佐山)・殖栗郷(現・佐古)・拝志郷(現・ 林)の3つの村の鎮守社であったといいますが、後に佐古村に若宮八幡宮が創建されてからは佐山・林の2か村の氏神となっています。

社名の由来については諸説あり定かではないといいますが、1883年(明治16年)の「久世郡神社明細帳」には羽栗と殖栗の問に鎮座していたから「隻栗」と称したとあり、またこの地を支配した古代の豪族・羽栗氏の祖神を祀った氏神社であり、その羽栗が双栗に転訛したともいわれています。

創建の詳しい経緯については不明なものの、平安初期の「三代実録」の859年(貞観元年)正月27日の条に、従五位下の神位を賜り、延喜の制には小社に列せられ、更には平安中期の927年(延長5年)にまとめられ当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧である「延喜式神名帳」においては「山城国久世郡雙栗神社三坐」と記されているなど、古くより存在していた神社であることが分かります。

また延宝4年(1676年)の奥書を持つ「椏本(あてもと)八幡宮縁起」によれば、平安後期の1125年(天治2年)2月のこと、この地にあった大きな椏の木が、毎夜鳩峯(男山)から差す金色の光によって輝いたため、郷民は畏れおののき、日が暮れると戸を閉ざして一歩も外へ出なかったといいます。
そしてその7日後、橘氏に「椏の木の元に八幡宮を勧請し、国家安全を祈らば我よく庶民を守るべし」との夢告があったことから、朝廷に願い出て椏の木の元に神祠が造立されました。

その後、平安末期の1162年(応保2年)に当宮に勅使が立てられて、勲一等を受けて「椏本一品八幡宮」と号し、神田を賜ったといいますが、これは石清水八幡宮の神威が全国に広がり、佐山郷一円の地が八幡宮の荘園になった頃の出来事であり、このため神仏習合が顕著であった八幡宮の影響を受けて佐山・林に5か寺の神宮寺が建立され、また社殿には大般若経六百巻が収められていたといいます。

明治期に入り「神仏分離令」が出されて神宮寺が廃寺となると、社殿に保存されていた大般若経は佐山の大松寺に移管され、更に1882年(明治15年)には椏本一品八幡宮の呼称も「雙栗神社」の旧号に復されて現在に至っています。

本殿は平安末期の1162年(応保2年)に建造された記録が残っていますが、現在のものは精巧な蟇股(かえるまた)や旧脇障子間の「栗鼠と葡萄(りすとぶどう)」の彫刻や形式手法から、屋根の葺き替えを行ったと記されている室町末期の1494年(明応3年)頃に再建されたと考えられ、国の重要文化財に指定されていて、1981年(昭和56年)10月には大規模な修復工事により創建時の極彩色の華麗な姿が再現されています。

また2019年(令和元年)には玉垣も江戸後期の姿に復元されたほか、2014年(平成26年)4月には拝殿、本殿門、玉垣、石鳥居が国登録有形文化財に登録されました。

3330坪の広大な神域には照葉樹をはじめ針葉樹、更には「黒椿」と呼ばれる薮椿の原種が数多く見られ、静寂な雰囲気が漂っていますが、中でも本殿の裏、北東にある御神木の楠(クスノキ)の木は樹齢400~500年といわれ、樹高30m、幹周5.35mの大きさを誇り、1991年(平成3年)6月に「京都の自然200選」に選定されているほか、樹形も優れ樹勢も旺盛であり、クスノキの巨樹として極めて貴重なものであることから、1996年(平成8年)2月には「雙栗神社のクスノキ」として久御山町の天然記念物にもなっています。

雙栗神社の施設案内

 

境内

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    大鳥居

    境内西側にある鳥居

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    社号標

     

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    石灯籠

     

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    参道

    大鳥居から拝殿まで約300mあり、大正時代までは駈け馬の神事が行われていたという

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    御厨池舊蹟

     

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    参道と燈籠群

     

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    雙栗神水

    古井戸

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    手水舎

     

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    拝殿

    桁行三間梁間二間で中央間を馬道とし、左右に広い板間を設けられ、割拝殿形式でありながら板間の外回り三方を壁にしている類例の少ない形式 1785年(天明5年)の造営で、2014年(平成26年)に国の有形文化財に登録

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    本殿

    1162年(応保2年)に建造された記録が残るが、現在のものは「花と鳥」「紅葉と鹿」の精巧な蟇股(かえるまた)や旧脇障子間の「栗鼠と葡萄(りすとぶどう)」の彫刻や形式手法から、屋根の葺き替えを行ったと記されている室町末期の1494年(明応3年)頃の再建と推定
    石清水八幡宮の分霊を祀ることから三間社流造の構造で建てられていて、屋根は檜皮葺で正面に向拝を付け、1981年(昭和56年)10月の大規模な修復工事により創建時の極彩色の華麗な姿が再現されている
    1907年(明治40年)8月に国宝指定された後、戦後には国の重要文化財に指定され、1988年(昭和63年)には棟札と「栗鼠と葡萄(りすとぶどう)」の彫刻が施された旧脇障子欄間が重要文化財に追加指定された
    また本殿前にある「本殿門」および周囲の「玉垣」も2014年(平成26年)に国の登録有形文化財に登録
    玉垣については2019年(令和元年)に江戸後期の姿に復元された

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    クスノキ

    本殿の北側にあるご神木
    樹高30m、幹回り535cmの巨樹で樹齢400~500年と推測され「京都の自然200選」に選定
    注連縄が巻かれ、根元には稲荷社の小祠が祀られている

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    稲荷社

     

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    社務所

     

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    東鳥居

     

周辺

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    光栄堂

     

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    久御山団地口バス停

     

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    府道15号宇治淀線

     

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    浄安寺

     

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    佐山交差点

     

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    御旅所

    久御山町林垣内45

雙栗神社の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1/1
元旦祭

 

1/15
御神差(おかんざし)

その年の作物の豊凶を小豆粥で占う粥占神事(かゆうらしんじ)が執り行われる
午前0時とともに宮司の祝詞から始まり、火鑽りの神事で点火された火で、約1時間30分お粥が焚かれて占われるという

2/3
節分祭

 

3月下
春祭り(祈年祭)

 

3月下
学業祈願祭

 

8/31
八朔祭

旧暦8月1日の「八朔(はっさく)」の日に師匠や世話になった人に贈り物をする風習に則り、当社では8月31日に行われる
既に収穫の終わった早生米を神前に供えて神事を執り行うほか、境内の参道の両側には露店が軒を並べ夜遅くまで大変な人出で賑わう

10/7~10/9
秋季大祭

実りの季節に五穀豊穣や住民の幸せを祈願して行われる秋の祭礼
還幸祭では林・松陽台の子供みこしがあり、佐山の稚児や獅子、天狗役などとともに氏子区域を練り歩く
御旅所に到着の後15時より神事
 
10/7 神幸祭(おいで)
10/8 宵宮祭(御旅所)
10/9 還幸祭(おかえり)

11/23
新嘗祭

新穀感謝祭

12/31
越年祭

 

月並行事

 
 

 

花ごよみ

 
椿(ツバキ)

 

 
桜(サクラ)

 

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