円福寺(達磨堂)
円福寺(達磨堂)とは?(基本データ)
- 名前
- 円福寺(達磨堂)(えんぷくじ(だるまどう))
- エリア
- 八幡
- ジャンル
- 建立・設立
- 1783年(天明3年)3月
- 創始者
- [開基] 斯経慧梁(しきょうえりょう)
[勧請開山] 南浦紹明(なんぽじょうみょう)(大應国師) - 宗派
- 臨済宗妙心寺派
- 山号
- 雄徳山
- 本尊
- [本堂] 釈迦三尊(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)および十六善神
[禅堂(達磨堂)] 木造達磨大師像 - 寺紋
- 牡丹紋
- アクセス
- 駐車場
- 萬人講の開催当日は自家用車での来山は不可(樟葉駅から臨時直通バスを運行)
- 拝観料
- 無料
└萬人講 2,000円(一願成就だるま祈祷・お弁当付) - お休み
- 4/20と10/20の萬人講(万人講)の日のみ一般拝観可(それ以外の日は山門までの拝観)
- 拝観時間
- 9:00~16:00(電話での問い合わせ)
- 住所
- 〒614-8056
京都府八幡市八幡福禄谷153 - 電話
- 075-981-0142
- FAX
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- 公式サイト
- 京都八幡 達磨堂圓福寺
京都八幡 圓福寺手作り市 Facebook
円福寺(達磨堂)の地図
円福寺(達磨堂)のみどころ (Point in Check)
京都府八幡市八幡福禄谷、大阪府枚方市との府境にほど近い国道1号(京阪国道)と府道284号が交差する付近にある洞ヶ峠(ほらがとうげ)の西麓に伽藍を構える臨済宗妙心寺派の寺院。
山号は雄徳山で、本尊は釈迦三尊(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)および十六善神。
江戸後期の1783年(天明3年)3月、当時曹洞宗や黄檗宗と比較して衰退していた臨済宗を復興させ、臨済宗中興の祖と称される江戸中期の禅僧・白隠慧鶴(はくいんえかく 1686-1769)の高弟で白隠四天王の一人である斯経慧梁(しきょうえりょう 1722-87)が臨済宗妙心寺末の修行道場「江湖道場」として開創したのがはじまり。
その創建にあたっては八幡で誕生した幻の焼きものである南山焼(なんざんやき))の創始者・浅井周斎(あさいしゅうさい 1720-1800)から3万坪の土地の寄進を受け、八幡市から大阪府枚方市にまたがる広大な境内地には山門や円福寺で得度を受けたという京セラの創業者・稲盛和夫の寄進によって2003年(平成15年)に再建された本堂と庫裡、2012年(平成24年)に再建された禅堂、そして東京の有栖川宮家にあったもの移築したという有栖川宮旧御殿などの建物が整備され、京都府洛南の一大道場として多くの雲水たちが日夜坐禅や托鉢などの修行に励んでいます。
同寺で一番の見どころである寺宝の「達磨大師坐像」は、像高82cm、檜材寄木造、玉眼嵌入、鎌倉期の作とされる日本最古の木造達磨大師像で、大和国達磨寺から八幡に移され石清水八幡宮社務の田中家に秘蔵されていたものを、江戸後期の1807年(文化4年)に妙心寺の海門和尚が譲り受けて当寺に安置したといい、「三大達磨」の一つといわれ国の重要文化財にも指定されていて、「禅堂」に聖僧として祀られていることから、同寺は別名「達磨堂」とも呼ばれています。
普段は禅僧の修行専門の道場として門が閉ざされているため、境内は通常非公開で山門の中に立ち入ることはできませんが、年に2回、4月20日と10月20日の大祭「萬人講(万人講)(まんにんこう)」の日に限って境内が解放され、達磨大師坐像も開帳されてその姿を拝むことができるようになっています。
そして達磨像を拝し赤膳の精進料理を食べると開運、厄除け、中風除けのまじないになるといわれていて、当日は山門前などに手づくり市や露店なども並び、京阪の樟葉駅から臨時の直通バスも運行され、近隣から多勢の参拝客が訪れて大いに賑わいます。
また近年は毎年12月20日頃に高さ15~20mのイチョウの木に約1300本の大根が吊るされ天日干しされる「大根干し」の光景が、「大根ツリー」と呼ばれてSNSやマスコミなどにも採り上げられるなど注目を集めており、京都の冬の風物詩の一つとして定着しつつあります。
大根は1か月かけて乾燥させた後、樽に漬けてたくあんにし、僧侶の食事に供されるほか、毎年4月と10月に行う「万人講」の精進料理としても参拝客に振る舞われるといい、少なくとも50年以上前から行われている冬の恒例行事で、大根は修行僧たちが八幡市をはじめ大阪府枚方市や交野市、寝屋川市の農家や一般家庭を托鉢して集められたものだといいます。
円福寺(達磨堂)の施設案内
境内
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門前寺号標
「達磨堂圓福禅寺」と刻まれている
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参道
手作り市
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西国三十三ヶ所順拝道
参道脇
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長屋門
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山門
1991年(平成3年)の再建で「江湖道場」の木額は円福寺中興・海門禅師の筆
萬人講の際の受付入口
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「創開施雄峰圓福江湖道場」の石標
山門手前右
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「示現於片岡初祖達磨霊像」の石標
山門手前左
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庫裡
本堂とともに2003年(平成15年)に京セラ株式会社と稲盛和夫名誉会長の寄進により再建
玄関、役寮、大書院で構成
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玄関
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禅堂(達磨堂)
2012年(平成24年)の再建
東西南北の四方にわたり雲水が坐禅する畳上の生活空間がめぐり、堂内の奥に達磨堂を配し日本最古の木造達磨古尊像を安置
萬人講の際には肩たたき特別祈祷、塔婆受付、御朱印おみくじ、身代わり観音と呼ばれる摩耶夫人像を公開
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鐘楼
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地蔵堂
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トイレ(烏枢沙摩明王)
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浴室
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本堂
庫裡とともに2003年(平成15年)に京セラ株式会社と稲盛和夫名誉会長の寄進により再建
中央壇に本尊の釈迦三尊(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)および十六善神、左壇に勧請開山の大應国師像、右壇に大燈国師像を安置
萬人講の際の一願祈願・法話
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大書院
萬人講の際のお弁当交換所・記念品売場
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渡り廊下
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南山居
お茶席
堂内頭上に天井画
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御殿(伏虎窟)
有栖川宮旧御殿
東京の有栖川宮家にあった1904年・1905年(明治37・38年)頃に建造された旧御殿を高松宮殿下から下賜され、1926年(昭和元年)に移築
萬人講の際のお食事会場
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臥龍庵
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御殿前広場
手作り市
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松籟の庭
2012年(平成24年)の禅堂(達磨堂)の再建記念として八幡市の上田造園により寄進
奥に十三重塔
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通用門
出口
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周辺
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八幡円福寺霊園
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洞ヶ峠茶屋
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八幡洞ヶ峠交差点
国道1号(京阪国道)と府道284号が交差
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筒井順慶陣所跡
「洞が峠」の地は大和国の戦国武将・筒井順慶(つついじゅんけい 1549-84)が1582年(天正10年)の「本能寺の変」の直後に羽柴秀吉と明智光秀が雌雄を決した天王山の戦いとして知られる「山崎の合戦」の際、峠まで出陣しながら秀吉と光秀の戦況の有利な方に味方しようと日和見をしたといわれる
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京阪樟葉駅
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円福寺(達磨堂)の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 4月上旬の日曜
花祭り(釈尊降誕会)
- 4/20
春季萬人講(万人講)(まんにんこう)
年2回の一般開放日
達磨像が開帳され、開運、厄除け、中風除けのまじないになるという精進料理をいただくができる
7:30~14:00- 10/20
秋季萬人講(万人講)(まんにんこう)
春と同じく年2回の一般開放日
- 12/20前後
大根干し(大根ツリー)
高さ15~20mのイチョウの木に約1300本の大根が吊るされ、1か月かけて乾燥させた後、樽に漬けてたくあんにし、僧侶の食事に供するほか、毎年4月と10月に行う「万人講」の精進料理として参拝客にも振る舞われる
少なくとも50年以上前から行われている冬の恒例行事で、大根は修行僧たちが八幡市をはじめ大阪府枚方市や交野市、寝屋川市の農家や一般家庭を托鉢して集められたもの- 12/31
除夜の鐘
月並行事
- 不定期
般若婦人会(法話会)
- 毎月
十善法語を学ぶ会