折上稲荷神社
折上稲荷神社とは?(基本データ)
- 名前
- 折上稲荷神社(おりがみいなりじんじゃ)
- エリア
- 山科・醍醐
- ジャンル
- 建立・設立
- [稲荷塚] 550年頃(古墳時代)
[神社] 711年(和同4年)(伏見稲荷大社の奥宮として創建) - 祭神
- 倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
保食神(うけもちのかみ)
稚産霊神(わくむすびのかみ) - ご利益
- 商売繁盛、働く女性の守り神
- 例祭
- 4/18(例祭)
他に折上稲荷祭(6月第1日曜)、お火焚祭(11月第2日曜)などが知られる - 神紋・社紋
- 抱き稲
- アクセス
- 駐車場
- あり(無料)
- 拝観料
- 境内自由・無料
- お休み
- 無休
- 拝観時間
- 9:00~17:00
- 住所
- 〒607-8305
京都府京都市山科区西野山中臣町25 - 電話
- 075-581-1834
- FAX
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- 公式サイト
- 働く女性守り神 厄除け 折上稲荷神社
折上稲荷神社 Instagram
やましなを歩く栗栖野周辺と中臣遺跡 京都市山科区
折上稲荷神社の地図
折上稲荷神社のみどころ (Point in Check)
京都市山科区西野山中臣町、、山科の西南部、椥辻駅の西方に鎮座する神社。
稲荷の主神である倉稲魂神(うがのみたまのかみ)のほか、保食神(うけもちのかみ)および稚産霊神(わくむすびのかみ)の計3柱が祭神として祀られています。
神社境内の京都市史跡である「稲荷塚」は6世紀、約1500年前のもので、稲荷神の前身である祖先神(田の神)が祀られれていた聖地であったといいます。
社伝によれば、711年(和銅4年)に伏見稲荷の大神が西野山(後の稲荷山)に降臨した際、三ヶ峯の次に降りたのが折上の森にあった稲荷塚で、これは山に対する信仰と生産の信仰が一体となって稲荷信仰が生まれたと考えられていて、我が国の極めて古い民間信仰の姿をとどめているといいます。
そして稲荷社の総本社である伏見稲荷大社からその神体山である稲荷山を通して一直線上に拝める場所、すなわち聖地と聖地が一直線上で結ばれるレイラインにあることから「伏見稲荷奥の宮」とも呼ばれ、より強力な稲荷大神のご利益が頂けるとして信仰と集めています。
幕末には、第121代・孝明天皇(こうめいてんのう 1831-67)の即位に際して長橋局(ながはしのつぼね)など天皇の側に仕える多くの女官たちが病気となったことから当社で病気平癒を祈願したところ、奇跡的に回復したことから、女官たちの間では「折上稲荷様の御利益は折り紙付き」といわれるようになり、また天皇は今後も女官たちが元気で働いてくれる様にとの願いを込め「長命箸」を奉納。
以来「働く女性の守り神」「女性守護のお稲荷さん」「女性の商売繁盛祈願」として厚く信仰されることとなり、以後もアメリカの大富豪・J・P・モルガンの甥と結婚して日本の近代史上最高ともいえる玉の輿に乗り、日本の女性、とりわけ京の女性の名前を世界に広めた祇園の芸妓・モルガンお雪(もるがんおゆき 1881-1963)が篤く信仰していたことでも知られ、現在も多くの女性社長や起業家からOL 、女優や女性芸能人、女性タレントなどがお忍びで参拝するといいます。
その他の見どころとしては、摂社「三九朗稲荷」は稲荷大明神を守った白キツネ3頭を祀っており、苦労してやっとこの地にたどり着いたことから、人間が生きる上での三大苦労、すなわちお金・人間関係・健康が報われる神様といわれ、こちらも厚い信仰を集めているほか、1500年前に折上稲荷大神が降りられた根元地である稲荷塚にある20以上の祠などの様々なご利益スポットをめぐる「稲荷塚ご利益めぐり」が行える点、また授与品としては毎年風水にちなんで前掛けの色がその年の開運色に変わるという折り紙で折り上げた御守「稲荷きつね折り上げ守り」の授与が行われていることでも知られています。
行事としては6月第1(または第2)日曜日に開催される「折上稲荷祭」が有名で、神輿渡御では当社が働く女性の守り神であることから女性も担ぎ手として多く参加し祭りを盛り上げます。
また11月第2日曜日の「お火焚祭(長命祭)」では病気平癒や無病息災を祈願してキツネ巫女による湯立て神楽や火焚き神事が執り行われるほか、火焚きにより焼かれた病気封じの焼きいもの授与や稲荷うどんの接待も行われています。
折上稲荷神社の施設案内
境内
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折上神社前交差点
新十条通沿い 北西角に道標があり、交差点を北へ進むと右手に神社入口の鳥居
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鳥居
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参道
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駒札
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説明版
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手水舎
参道右手
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本殿前広場
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社務所
本殿手前右(南側)
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本殿
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稲荷塚ご利益めぐり入口
京都市史跡・稲荷塚は1500年前に折上稲荷大神が降りられた根元地
加藤楼稲吉の鳥居が入口になっている
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「中臣群集墳跡」の石標
鳥居手前左
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中臣群集墳跡の円墳
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三九郎神社
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弁財天社・札辻大明神社
白弁財尊天・札辻大明神
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地蔵堂
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勧修児童館
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北参道
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鳥居と「折上神社」の社号標
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稲荷塚ご利益めぐり
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[1]五社大明神
子孫繁栄・家内安全
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[2]カシの神木
聖なる木、お告げの木といわれ、三宅備中守内室弥曾女御手植えの木と伝わり手を当てて心に浮かんだ事がお告げといわれる
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[3]泰吉大神(たいよし)
家内安全
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[4]小子利さん(おこりさん)
子供の真っ直ぐな成長・健康・悪心を直す
神社飛び地にお地蔵さんと一緒に鎮まっていた神木
道路整備のためこの神木にノコギリを入れた業者が病になり後、丁重なお祓いにより移転し祀られている
当時のノコギリの刃の跡が今も残る
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[5]金森大明神
女性のお客を呼び寄せる
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[6]福一・富士春・春崎・玉光・玉重大神
男性のお客を呼び寄せる、悪縁を断ち切る
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[7]荒御霊の神木(あらみたま)
どん底から這い上がる、立ち直る
8つの枝が1つの幹から出ており、参る方角で7つにも見えることから「七転び八起き」の神木といわれる
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[8]稲荷大神
病気平癒・健康・家内安全
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[9]折若・折光・菊一・折繁大明神
目上の引き立てを得る、評判向上
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[10]ひょうたん大神
近代史上最高の玉の輿に乗り「日本のシンデレラ」と騒がれたモルガンお雪が当社でも特に熱心に参拝した神様
家業の祇園加藤楼で芸妓として働いていたお雪は財閥のモルガン氏と結婚
アメリカの社交界でも評判となり日本の女性の地位を高めた女性といわれた
雪が当時いつも所持していたというひょうたん御守りの授与も
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[11]お稲荷さんの授け脳
健康な脳、ストレスを溜めない脳、前向きな脳、商売のひらめきの脳がコブを撫でることで頂けるという
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[12]一心大明神
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[13]加藤楼稲吉(かとうろういなきち)
モルガンお雪の姉・ウタが奉納した鳥居
鳥居にはお雪の四姉妹の名前が刻まれているが、四女・お雪の名前は妬みや当時のアメリカとの関係悪化により世間の批判を避けるため伏せられ、姉・ウタが経営していた祇園の置屋「加藤楼」に「折上稲荷様」が最高の「吉」を頂いたという意味から「加藤楼稲吉」と記され奉納されたという
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[14]兵吉大神
兵吉という翁が98歳まで一度も医者にかからず元気で人生を全うしたため兵吉大神として祀られた
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[15]花丸大明神
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[16]玉房大明神
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[17]飛塚大神
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[18]三吉大明神
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[19]光時大明神(ひかりとき)
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[20]春吉大明神
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[21]三一郎爾大神
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[22]開運 腰掛け石
女性の心が穏やか
江戸末期の嘉永2年1月8日に、宮中女官・長橋御局様らがお礼参りの際に一服された石と伝わり、後にモルガンお雪も座りご利益を得たと伝わる
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[23]裏参りの御座
一生お金に困らない
塚の裏もお参りして成功を収めた人が独り占めしようと柵をして他の参拝者が参拝できないようにした所、後に罰が当たり一文無しとなってしまった
そこで悔い改め柵を取り参拝者の裏参りを勧めた所、多くの参拝者が成功を収めお金に困らず、また本人も再び成功を収めることができたという
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[24]災害盾の石
災害に遭わない、九死に一生を得る
1934年(昭和9年)、室戸台風で本殿が崩壊したがこの石が盾となり御神体が無事であったことから、当時の神主が災害除けの縁起の良い石として祀ったもの
繁栄・災難除けの方角、塚の天門(北西)に祀られているという
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[25]寶大神(宝大神)
宝くじ、賭け事当選、株上昇
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[26]金森大明神
金神の守護を受ける
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[27]白玉大明神
安産・子授け
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[28]瓢助大神(ひょうすけ)
人の助けを受ける、人に恵まれる
元禄花見踊を作詞した竹柴瓢助を祀ったといわれている
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周辺
関連
折上稲荷神社の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1
歳旦祭
- 2/3
節分祭
祭典は神職のみで非公開
節分祭当日と前日の2日間のみ「節分おきつね」を授与- 2月初午の日
初午祭
- 3/9
三九郎稲荷祭
- 4/18
例祭
- 6月第1日曜(または第2日曜)
折上稲荷祭(おりがみいなりさい)
神輿渡御では働く女性の守り神の由縁で女性も担ぎ手として多く活躍
また子ども神輿は三九郎稲荷の神輿で、子どもがきつねの面を付けて一緒に巡行する
稲荷祭きつね折り上げ守りを宵宮と当日の2日間のみ授与
前日16:00 宵宮祭
当日13:00 神幸祭(神輿巡行)- 6/30
夏越の大祓
- 9/3
三九郎稲荷祭
- 11月第2日曜
お火焚祭(長命祭)
キツネ巫女による湯立て神楽、火焚き神事
火焚きにより焼かれた病気封じの焼きいもの授与や稲荷うどんの接待も- 12/31
大祓
祭典は神職のみで非公開
月並行事
- 毎月1・15日
月次祭