永観堂
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「みかえり阿弥陀」で知られる「もみじの永観堂」
浄土宗西山禅林寺派の総本山。平安初期に空海の弟子真紹が真言宗の寺院として創建、第7世永観の時に浄土念仏道場となる。 顔を斜め後ろに向けた本尊「みかえり阿弥陀」など多くの寺宝を所蔵し毎年11月に寺宝展を開催。 「もみじの永観堂」と呼ばれる京都随一の紅葉の名所
永観堂とは?(基本データ)
- 名前
- 永観堂(えいかんどう)
- エリア
- 岡崎・吉田・鹿ケ谷
- ジャンル
- 正式名
- 聖衆来迎山 無量寿院 禅林寺(しょうじゅらいごうさん むりょうじゅいん ぜんりんじ)
中興の祖の永観律師にちなみ「永観堂」と通称される - 建立・設立
- 853年(仁寿3年)
承暦年間(1077~81年)、中興(浄土念仏道場に) - 創始者
- [開基] 真紹(空海の弟子)
[中興] 永観 - 宗派
- 浄土宗西山禅林寺派総本山
- 山号
- 聖衆来迎山(しょうじゅらいごうさん)
- 本尊
- 阿弥陀如来(みかえり阿弥陀像)(重文)
- 寺紋
- 五つ竜胆車(りんどうぐるま)(久我竜胆・永平寺紋)
- 札所等
- 洛陽六阿弥陀めぐり 第2番
法然上人二十五霊場 縁故本山(番外)
西山国師十六遺跡霊場 第8番
知恵の寺めぐり(京都文殊霊場) 第2番札所 - アクセス
- 駐車場
- バス9台分
自家用車20台分
※寺宝展開催中の自家用車の駐車場なし(永観堂から徒歩約20分の公営・岡崎公園駐車場を利用のこと) - 拝観料
- ■通常
├一般 600円(団体500円)
└小中高生 400円(団体350円)
■秋の寺宝展
├一般 1,000円(団体900円)
└小中高生 600円
■夜間拝観(ライトアップ)
└中学生以上 600円 - お休み
- 無休
- 拝観時間
- 9:00~17:00(受付16:00まで)
- 住所
- 〒606-8445
京都府京都市左京区永観堂町48 - 電話
- 075-761-0007
- FAX
- 075-771-4243
- 公式サイト
- 永観堂
永観堂 Facebook
浄土宗西山禅林寺派 全日本仏教会
縁故本山 永観堂 禅林寺 法然上人二十五霊場
永観堂 みかえり茶屋
永観堂の地図
永観堂のみどころ (Point in Check)
京都市左京区永観堂町にある浄土宗西山禅林寺派の総本山。
本尊は阿弥陀如来。
平安初期の853年(仁寿3年)(855年(斉衡2年)とも)、弘法大師空海の高弟・真紹(しんじょう、しんしょう)が歌人・藤原関雄の山荘を譲り受けて尊像を安置して寺に改め、真言宗の道場としたのがはじまり。
その後863年(貞観5年)には清和天皇より「禅林寺」の勅額を賜っています。
平安後期の承暦年間(1077-81)(1072年(延久4年)とも)に第7世・永観(ようかん)が入寺して以来、徐々に浄土念仏道場へと変わっていきました。
永観は浄土宗念仏道場として寺を再興したほか、寺内に薬王院を設け病人救済などの慈善事業も行なったといいます。
ちなみに寺の正式名称は「禅林寺(ぜんりんじ)」ですが、「永観堂」の呼び名で広く親しまれており、この通称名は永観にちなんだものです。
鎌倉初期に住持となった静遍(じょうへん)は真言宗の僧でしたが、法然に帰依し、法然の弟子・証空を次の住持として招きました。
その後、証空の弟子浄音が住持の時に、真言宗から浄土宗西山派の寺院となりました。
また京都に3箇所あった学問研究所「勧学院」の一つでもあり、古くから学問(論義)が盛んであったといいます。
本尊の阿弥陀如来像(重文)は平安末期、12世紀後半の作で、別名は「みかえり阿弥陀」。
正面を向いておらず、顔を斜め後ろに向け、左後方を振り返った珍しい姿をしていることで有名。
これは1082年(永保2年)の冬、折りしも釈迦涅槃の日の2月15日のこと、本堂の阿弥陀如来を安置する須弥壇の周りで禅林寺中興の祖・永観が一心不乱に念仏行道をしていたところ、ふと気が付くと如来が壇から降りてきて、先に立って行道されている。
驚いた永観が有り難さに感涙して立ち止まると、振り向いた如来が一言、「永観遅し」と言葉を発したという。
この出来事に感動した永観が咄嗟に「その姿を留めおかれよ」と祈ると、願いを聞き入れた如来は見返った姿のままになったという故事に基づいているといわれています。
そして永観堂といえば、何といっても紅葉で有名。
千年以上の昔より「秋はもみじの永観堂」とうたわれた紅葉の名所で、京都でも屈指の人気を誇ります。
見頃の時期に合わせて夜間の特別拝観も行われ、ライトアップされた庭園の美しい紅葉を見物に多くの参拝客が訪れます。
また2つの国宝および数多くの重要文化財を所蔵していることでも有名で、紅葉の時期にあわせ毎月11月には寺宝展が開かれます。
国宝の「金銅蓮華文磬(こんどう れんげもん けい)」および鎌倉時代の仏画「絹本著色山越阿弥陀図」は、ともに東京国立博物館に寄託されています。
永観堂の施設案内
地形の高低差を生かし多くの建物が配されており、それらの諸堂は渡り廊下(回廊)で結ばれているのが大きな特徴です。
総門・中門
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総門
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石標
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石標
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参道
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受付
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中門
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獅子孔座像
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売店
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WC
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夢庵
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勧学門
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聖峯閣
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永観堂会館
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浴室
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百日紅
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宗務所
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寺務所
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諸堂拝観
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大玄関
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朱印所
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WC
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鶴寿台(庫裏)
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古方丈(書院)
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瑞紫殿
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釈迦堂(方丈)
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方丈北庭
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方丈西庭
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唐門(勅使門)
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方丈南庭
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悲田梅
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高麗燈籠
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茶室顧庵
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WC
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千佛洞
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回廊
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岩垣紅葉
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御影堂(祖師堂)(大殿)
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分岐
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水琴窟
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臥龍廊
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開山堂
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階段
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位牌堂
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三鈷の松
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エレベーター塔
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阿弥陀堂(本堂)
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菩提樹
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弘化水
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鐘楼
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清和天皇御髪陵後三条天皇御骨陵
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納骨堂
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響流庵
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獅子門歴代句碑
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石段
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やすらぎ観音
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龍吐水
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今様の塔
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来迎松
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参道
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門
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石段
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多宝塔
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日想観
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放生池(弁天池)・南門・北門
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極楽橋
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放生池(弁天池)
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錦雲橋
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弁天島
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弁天社
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みかえり茶屋
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寿橋
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与謝野晶子歌碑
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紅葉
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永観堂幼稚園
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WC
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画仙堂
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楓橋
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南門
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和の道
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和の石
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禅林図書館
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出口
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智福院
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松岳院
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北門
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大型バス専用駐車場
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駐車場
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駐車場
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周辺
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若王子橋(哲学の道若王子側起点)
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熊野若王子神社
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哲学の道
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鹿ケ谷通
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東山高校東山中学校
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琵琶湖疏水
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大寂門(南禅寺北門)
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南禅寺
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永観堂の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1
修正会
- 1/15
大般若会
- 2/6
守家法要
- 2/14・2/15
念仏行道会
- 2/15
涅槃会
- 3/25~4/4
法脈相承(加行(けぎょう))
- 4/22~4/25
御忌会(ぎょきえ)
- 5/15
歴代法主法要
- 6月中
夏安居(げあんご)
- 6/26
明石忌
- 7/25
虫干会
- 8/1~8/3
緑蔭法話(りょくいんほうわ)
7:00
- 8/19~9/5
宗学院
- 9/1
耆山忌(ぎざんき)
- 9/9
放生会(ほうじょうえ)
- 11/2
永観律師忌
- 11/9
西山上人降誕会(ごうたんえ)
- 11月上~12月上
ライトアップ&夜間特別拝観・秋の寺宝展
約1カ月間の開催
- 12/8
成道会(じょうどうえ)
- 12/31
除夜会・除夜の鐘
月並行事
- 1/15・2/8・3/14・4/15・5/18・6/19・7/14・8/15・9/18・10/8・11/24・12/24
六阿弥陀功徳日
花ごよみ
木蓮(モクレン)
ハクモクレン(白木蓮)
桃(モモ)
回遊式庭園
百日紅(サルスベリ)
大玄関の前
石蕗(ツワブキ)
山門近く
- 11月中~12月初
紅葉(こうよう)
約3000本のモミジが境内に広がる
数ある京都の紅葉名所の中でも指折りの名所で、11月中旬になると境内一帯が錦のように華やかに彩られ、毎年多くの見物客が鮮やかな紅葉を楽しむ
古今和歌集に「もみじの永観堂」と詠まれるほどの古くより紅葉の美しさで知られる
(当初の持ち主である藤原関雄の「おく山の 岩がき紅葉散りぬべし 照る日の光 見る時なくて」が古今集に残っている)
東山の中腹にあり、境内の最も高い場所にある多宝塔を紅葉が包み込む光景は必見
永観堂庭園から多宝塔に至る廊下や通路、庭園や前庭、多宝塔から見下ろした紅葉など見所も多い
垣のようにはりめぐらされた岩に紅葉が映える様子は「岩垣もみじ」と呼ばれている
見頃の時期に合わせて秋の夜間拝観を開催
中央にある放生池などライトアップされた境内では、昼とは異なる幻想的な紅葉を楽しめる