東本願寺 東山浄苑 京都観光

東本願寺 東山浄苑

東本願寺 東山浄苑

 

 

東本願寺 東山浄苑とは?(基本データ)

名前
東本願寺 東山浄苑(ひがしほんがんじ ひがしやまじょうえん)
エリア
祇園・東山
ジャンル

寺社

建立・設立
1973年(昭和48年)
創始者
[開山] 親鸞
[東本願寺] 第12代・教如
[大谷本願寺派] 第25代・大谷暢順(經如)
宗派
浄土真宗大谷本願寺派(一般財団法人本願寺文化興隆財団)
山号
 
本尊
阿弥陀如来
寺紋
本願寺抱牡丹紋
アクセス
  • 京阪本線「清水五条」駅下車 車・タクシーで10~15分(日祝に京都駅より送迎バスあり)
  • 京阪バス「清閑寺山ノ内町」(82・83・83A・84・84B・84C・85・85A・86・86A・86B・87・87A・87B・88・88B・88C・92・93・95・308系統ほか)下車 徒歩約10分
  • 名神高速道路「京都東IC」より車で10~15分
駐車場
地上・地下計100台
拝観料
無料
お休み
9月または10月の平日2日間
※休苑日は年によって異なる(公式サイトなどで要確認)
拝観時間
9:00~17:00
住所
〒607-8461
京都府京都市山科区上花山旭山町8-1
電話
075-541-8391
FAX
075-531-1663
公式サイト
東山浄苑 東本願寺
東山浄苑 東本願寺 Instagram
一般財団法人本願寺文化興隆財団
浄土真宗大谷本願寺派本山 本願寺

東本願寺 東山浄苑の地図

東本願寺 東山浄苑のみどころ (Point in Check)

京都市山科区上花山旭山町、東山五条の五条通から山科へと通じる五条バイパス(国道1号)の途中にある東山トンネルのそば、東山三十六峰に連なる六条山にある浄土真宗大谷本願寺派の本山・本願寺(東本願寺)の納骨堂。

親鸞を宗祖とする浄土真宗の本山・本願寺は1602年(慶長7年)には関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康の宗教政策により東西に分立しましたが、このうち東本願寺は戦後昭和期に起きた「お東騒動(おひがしそうどう)」と呼ばれる事件をきっかけに  更に4つに分かれています。

「お東騒動」とは真宗大谷派東本願寺が、教団の運営は何人の専横をも許さず本来的に同信の門徒・同朋の総意によるべきであるという「同朋会運動」を推進する改革派と、宗祖・親鸞の血筋を引き法主・管長・本願寺住職の3つの地位を一元的に継承(世襲)する大谷家とそれを擁護する保守派との宗門内の対立から、同宗派が4派に分裂するまでに至った事件。

事の発端は大谷家第24代・大谷光暢(闡如)の時代の1969年(昭和44年)、光暢(闡如)が内局に事前承諾を得ずに法主・管長・本願寺住職のうち管長職のみを長男の光紹新門に譲ると発表した「開申事件」が発生。

これをきっかけとして改革派は、宗派の運営を選挙により選出される議員の構成する宗派の議会で行う「議会制」や、従来の「法主」「管長」「本願寺住職」にかわり、門徒・同朋を代表して仏祖崇敬の任にあたる象徴的地位として「門首」を置く「象徴門首制」を採用、更に「宗本一体」の考えから1987年(昭和62年)12月、包括・被包括の関係にあった宗教法人本願寺と真宗大谷派との合併がなされ、宗教法人としての本願寺を法的に解散し、宗教法人「真宗大谷派」に一体化され、東本願寺の正式名称も「真宗本廟」と改められました。

これに対し保守派は教学の構築・教団の運営は従来通り伝統的権威と権限とを有する法主を中心になされるべきとの姿勢から、大谷家光暢(闡如)の長男を中心とした勢力が真宗大谷派を離脱することとなり、1981年(昭和56年)6月15日に、長男が住職を務めていた東京別院東京本願寺(東京都台東区)を大谷派から分離独立させ、1988年(昭和63年)2月29日には同寺を中心にこれに賛同する末寺・門徒をまとめ「浄土真宗東本願寺派」が結成されました。

そしてこれとは別に光暢(闡如)の次男、および光暢(闡如)の妻と四男を中心とした2つの勢力が同じく教団のあり方をめぐる意見の対立から真宗大谷派を離脱し、下記の4つの派に分派することとなります。

[1] 真宗大谷派 真宗本廟(東本願寺)(京都市下京区)(光暢の三男・大谷暢顯(淨如)、末寺数約9,000)
[2] 浄土真宗東本願寺派 東本願寺(東京都台東区)(光暢の長男・大谷光紹(興如)、末寺数300~400)
[3] 浄土真宗大谷本願寺派(一般財団法人本願寺文化興隆財団) 本願寺(東本願寺)(京都市伏見区下鳥羽(事実上の本山は山科区の東山浄苑))(光暢の次男・大谷暢順(經如))
[4] 東本願寺嫡流 本願寺(嵯峨本願寺)(京都市右京区嵯峨鳥居本)(光暢の四男・大谷暢道(後に大谷光道に改称)(秀如))

このうち「東山浄苑」は[3]の浄土真宗大谷本願寺派を1996年(平成8年)に立ち上げた光暢の次男・大谷暢順(經如)が、1971年(昭和46年)に財団法人本願寺維持財団理事長に就任した後、大谷祖廟が手狭となったのを受けて1973年(昭和48年)に新たな墓所として企画・造営されたものです。

この点、東山浄苑のある東山三十六峰に連なる「六条山」は伏見宮邦家親王の第4王女・嘉枝宮和子女王(かえのみやともこじょおう 1830-84)が1848年(嘉永元年)12月16日に東本願寺第21世・大谷光勝(厳如)(おおたにこうしょう(ごんにょ) 1817-94)のもとへ降嫁する際に大谷家が宮家より賜ったもので、三十六峰の山々の中でも頂上も高く、北に比叡山、西に京の町、東には山科を見下ろすことができる眺望も格別なほか、平安中期には第65代・花山法皇(かざんほうおう 968-1008)が咲き誇る山吹や藤を愛でられたと伝えられていて、現在も緑豊かな苑内は文化庁より風致地区に認定されています。

そして3万坪、約7万3,000㎡という壮大なスケールを誇る敷地内には「嘉枝堂」と回廊でつながった「常楽堂」を合わせて約3万基の納骨御仏壇を安置する御堂が建立され、全ての人の「心のふるさと」として宗旨・宗派を問わず誰にでも広く開かれおり、参詣者は年間50万人にも及ぶといい、四季折々に美しい豊かな自然の中で、毎日朝夕欠かさず本堂でお勤めが行われています。

ちなみに浄土真宗大谷本願寺派の本山は、正式には伏見区下鳥羽にある「本願寺(通称・東本願寺)」ですが、報恩講や盂蘭盆会、彼岸会といった宗派の各種行事や法要などは山科区の東山浄苑の方で行われているといい、事実上の本山となっています。

そしてそれらの行事の中でよく知られているのが毎年4月に開催されるお釈迦さまの誕生日を祝う「花まつり」で、釈尊ご誕生の地であるインドのルンビニ花園を象ったという草花で飾った花御堂の中に誕生仏を安置し、天が感動して甘露の雨を降らせたという故事にに基づいて像に甘茶をかけてその生誕を祝う行事です。

そして当日は京都でも最大級といわれる毎年100人を超える子どもたちが参加して行われる稚児行列や、お釈迦様の生母・マーヤ夫人(ぶにん)役の女性や吹奏楽などで構成されたパレードのほか、慶賛コンサートや屋台村の開催、そして参加者対象の豪華景品を用意した抽選会など、楽しい企画が多数用意され、多くの家族連れが参加し賑わいます。

東本願寺 東山浄苑の施設案内

 

苑内

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    総門

    総檜で楼上には浄土真宗の根本経典「無量寿経(むりょうじゅきょう)」に登場する釈尊との会座(えざ)を顕すという釈迦如来座像・弥勒菩薩立像・阿難尊者立像の釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)を安置

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    参道

     

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    駐車場入口

     

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    参道坂道

     

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    嘉枝堂(かえどう)(本堂)

    1999年(平成11年)に完成した2階建・地下4階建の御堂
    1階本堂内陣は総本金箔張りで、正面に本尊・阿弥陀如来像、向かって右に宗祖・親鸞聖人御真影、左に中興の祖・蓮如上人御影像を安置
    また右手の余間に本願寺御歴代上人の御影像、左手の余間に聖徳太子、七高僧の御影が掛かる
    地下1・2階には約1万基の納骨御佛壇を安置
    地下3階には釈尊の遺骨・佛舎利を安置する「佛舎利殿」や東山浄苑東本願寺護持会の会員専用のロビーラウンジ「青龍の間」がある

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    常楽堂

    3階建て(地上2階・地下1階)の納骨堂で、約2万基の納骨御佛壇を安置
    御堂の中央部吹き抜けには身丈1丈2尺(4m)の巨大な本尊・阿弥陀如来立像を安置する

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    枯山水

     

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    芝生

     

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    藤棚

     

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    六角堂

    宗祖・親鸞が夢告を受けた京都烏丸の六角堂(頂法寺)を基にした伽藍で、延べ床面積555平方メートルの鉄筋コンクリート造
    白檀と楠の寄木造になる本尊・阿弥陀如来を安置

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    響流庭(こうるてい)

    苑内東側の庭園 古来の名石と謳われる「加茂七石」と「水琴窟」、蓮如上人胸像がある

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    黒書院

    東山浄苑東本願寺篤信者らのための佛事の会所として建立

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    レストラン花山

    黒書院の1階
    京料理「濱登久」
    参詣時のお食事、法要等のお斎(おとき)などに利用される

関連

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    本願寺(東本願寺)

    京都市伏見区下鳥羽北三町にある浄土真宗大谷本願寺派の本山
    ただし報恩講などの一切の法要などは東本願寺東山浄苑で行われており、東山浄苑が事実上の本山となっているという

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    本願寺 眞無量院

    京都市下京区木津屋橋通新町東入ル東塩小路町690-6
    浄土真宗大谷本願寺派の別院

周辺

東本願寺 東山浄苑の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1/1~1/3
修正会(しゅうしょうえ)

 

3月春分の日と前後3日間
春季彼岸会(しゅんきひがんえ)

 

4/29頃
花まつり(灌仏会)

稚児行列・お坊さん体験(子ども法要)

8/13~8/16
盂蘭盆会(うらぼんえ)

1万灯を超える献灯提灯・献灯ローソクが苑内を優美に照らす
8/16には仏様とご先祖への感謝の心を託した「往還燈籠(おうげんとうろう)」を夕刻より常楽堂の曲水に流す「往還回向の夜(おうげんえこうのよる)」を開催

9月秋分の日と前後3日間
秋季彼岸会(しゅうきひがんえ)

 

11/27・11/28
報恩講(ほうおんこう)

開山・親鸞聖人の命日である11月28日と、その前夜27日より一昼夜勤められる法要

12/28
お煤払い

一年を振り返り新たな年を迎える節目の行事として仏祖の恩徳に感謝し仏様の塵芥を払う

12/31
除夜の鐘・歳末昏時

 

月並行事

毎月13・28日
両度の御命日焚浄会(りょうどのごめいにちふんじょうえ)

10:00~16:00
菜園横にて

花ごよみ

 
桜(サクラ)

ヤマザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラ

 
皐月(サツキ)

 

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